『一流の育て方』から学ぶ!子供を天職へ導く方法

『一流の育て方』をもとに,「ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子」を育てる家庭教育について考察します。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

『一流の育て方』では,リーダーシップがありグローバル企業で活躍する東大・京大・早慶生が記述したアンケート結果を基にした,効果的な家庭教育が紹介されています。本書を参考にしながら,今回は「子供を天職へ導く方法」について考えます。

子供の視野を広げよう

広い視野で世の中を見て初めて,自分が何をやりたいか,何に向いているのか分かります。しかし子供は,所属する学校,クラブチーム,地元などから大きな影響を受け,自力で視野を広げるのが困難です。そこで次のような方法で,ぜひ親が子供の視野を広げましょう。

読書させる

読書の効用は様々ありますが,その1つとして,家に居ながらにして時代や空間を超えて,素晴らしい人物と出会えるという点が挙げられます。他にも,子供の興味がある分野の図鑑を置いておくだけで,新しい知識が得られたり,好奇心が刺激されたり,視野が広がるでしょう。

様々な経験をさせる

子供を色々な場所に連れていったり,幅広い年齢の人と会わせたりすることも効果的です。勉強以外のスポーツや音楽,芸術など,何でも経験させましょう。筆者は本書で次のように述べています。

遊びや旅を通じて多様な経験を積ませ、頭でっかちでない、地に足が着いた考え方と広い視野を持たせることに家庭養育の重点を置きます。半径100メートルの狭い視野でなく、子どもが広い世界観を持てるよう育ててあげたいと思います。

海外に行ったり,歴史建造物や美術館・博物館を訪れてみたり,違う地域に住む子供たちと交流させてみたり,ぜひ子供に幅広い経験をさせましょう。

好きなことをとことん学ばせる

親がやらせたいことではなく,子供が好きなことを見つけ,極めることは非常に重要です。

親はつい、自分が果たせなかった夢を子どもに託したり,自分の専門分野を継がせたりしたくなるものです。しかし、まずは子どもが興味を持ったことに対し、親自身が敏感に受け止め、二人三脚のつもりで応援してあげることです。
好きなことを追求し続けられることほど幸せな人生はありません。そしてその追求は一生続き、天職につながることも往々にしてあります。

アンケート結果では,「子どもが興味を持ったことは、多少強引でも深く学ばせてほしかった」という意見が多かったそうです。親が進路やセミナー・イベント情報を提供してくれなかった,子供の自分は情報不足で様々な機会を逃してしまったなど,後悔の声が紹介されていました。

物事を深く追求していくと壁にぶち当たり,諦めそうになることもあるかもしれませんが,そのようなときも親が励まして,子供が困難を乗り越えられるようサポートしたいものです。

以上,「子供を天職へ導く方法」についてご紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。

 

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『一流の育て方』から学ぶ!過保護を止めて子供の自主性を育む

『一流の育て方』をもとに,「ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子」を育てる家庭教育について考察します。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

『一流の育て方』では,リーダーシップがありグローバル企業で活躍する東大・京大・早慶生が記述したアンケート結果を基にした,効果的な家庭教育が紹介されています。本書を参考にしながら,今回は「過保護と自主放任」について考えます。

過保護は絶対にNG

忙しいから,子供自身でできないからと言って,子供の身の回りのことをやってあげる親は少なくありません。確かに短期的に見ると,物事がスムーズに運ぶため良いかもしれません。しかし将来的に,より大きな問題となって降りかかってきます。

親が子どもの身の回りの仕事をすべてやってしまうと、そのときは段取りよく物事が解決しても、長期的には子どもをダメにしてしまいます。〔......〕親の子どもへの間違った愛情のかけ方は、伸びる子も伸ばさないどころか、子どもが本来持っている能力の芽まで摘んでしまいます。そしてその被害は結局、いまだに掃除、洗濯、家事全般を一切できない私の某息子のように、全部子どもが背負わねばなりません。

失敗=かわいそうなことではない

過保護の理由として,「忘れ物をすると子供がかわいそうだから」「先生に叱られて辛い思いをするから」と言う親がいます。しかし,親がずっと手伝って,子供自身で何もできない状態にしてしまうことの方が,長期的に見てかわいそうです。

過保護の最大の問題は、失敗を通じて学ぶ機会を子どもから奪っている点です。失敗しなければ覚えられないこと、自分ですることで覚える工夫や要領など、ありふれた日常生活の営みの中でしか学べないことがいっぱいあるのに、私は世話を焼きすぎて、そのようなことを体得する息子の貴重な機会を奪っていたのです。

子供の年齢が小さいうちに,ぜひどんどん子供に失敗を経験させ,そこから学んでもらいましょう

なるべく子供自身で考え行動させよう

最初は子供自身で何もできない状態かもしれませんが,それでもなるべく子供自身で考え行動するよう導いてください。

 

(例)×親が明日の持ち物を準備してあげる

→○持ち物リストに沿って子供自身で準備させる

→○持ち物リストを子供自身で作らせる

 

×親が日々の学習内容・範囲を指示する

→○一緒に学習計画を立てる

→○子供自身でやりたいドリルを選び,計画を立てる

 

×「勉強しなさい」と言って勉強させる

→○「19時~勉強」など生活リズムを決めておき,子供自身が気付き勉強する

→○子供自身で学習量から逆算して勉強時刻を割り出し勉強する

 

「子供自身でできないから」と言って,過保護に育てるのも,良くありませんし,逆に「親からのアドバイスやサポートがない自主放任」でも,子供はなかなか成長しません。

”親からのアドバイスやサポートがない自主放任”は、ともすれば単なる育児放棄ですが、かといって親が何もかもしてあげていたら、子どもは何もできない人間に育ってしまいます。過保護と育児放棄のあいだの絶妙なバランスを保つことが親の腕の見せどころです。

最初は親がアドバイスして子供自身でできるように導き,子供自身でできるようになってくればアドバイスやサポートの量を徐々に減らしていきましょう。そうすれば,子供は「自律した人」に育つはずです。

 

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『一流の育て方』から学ぶ!子供に主体性と自信を付ける方法

『一流の育て方』をもとに,「ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子」を育てる家庭教育について考察します。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

 

『一流の育て方』では,リーダーシップがありグローバル企業で活躍する東大・京大・早慶生が記述したアンケート結果を基にした,効果的な家庭教育が紹介されています。本書を参考にしながら,今回は「主体性と自信の付け方」について考えます。

子供に目標を設定させることで主体性を養う

親が強制するのではなく,子供自身で目標を設定することは,自主性を引き出すために非常に重要です。

自主的に考えられる人間に育てるには、まずは子どもに自分の目標を設定させることが出発点です。辿りつきたくもないゴールに向けて自主的に努力する子どもはいません。〔......〕わが家でも子どもは自分で進むべき目標を自分で決めると、そのためにする勉強の集中度は、目標が定まらないときに比べると別人でした。大学受験のときは目標が定まらず、漠然と勉強していた子も、会計士になる、MBAを取ると自分で目標を定めたときは、見違えるように勉強しました。

習い事も,親の希望で無理やりやらせている習い事は辞め,子供のやりたいことをやらせましょう。

(子供が希望して始めた習い事なのに「辞めたい」と言った場合は,すぐに辞めさせず,きちんと話し合う必要があります。途中で投げ出す癖を付けないために,甘えの場合は厳正に対処しましょう。)

放任はNG!必要なアドバイスは行う

子供の決断や意思を尊重することは,主体性を育む上で大切ですが,情報や思考力が未熟な子供にすべてを委ねても上手くいかないことが多いです。

〔......〕「親からの助言が一切なく、苦労することが多かった」「もう少し助言がほしかった」と不満を持つ学生さんが少なくなかったように、これは一種の親の居直りであり、育児の責任放棄です。親の経験や広い見識に基づくアドバイスがあれば、子どもは長期的に見てよい選択ができることも多くなります。

大人になってから「あのとき,習い事を辞めていなかったらなぁ」「もっと勉強しておけばよかった」「こんな進路もあったんだ。あのとき知っていればなぁ」「親からもっとアドバイスがほしかったな」と後悔する人は多いものです。子供が将来後悔しないよう,子供の判断を無条件に受け入れるのではなく,親が幅広い情報や選択肢を提示して,その上で子供に最終決定してもらいましょう

得意分野を極めて自信を付ける

スポーツでも,音楽でも,ものづくりでも,どのような分野でもいいので,子供が得意なことを極める経験は,自信につながります

幼少期からスポーツや一芸に親しませることは、子どもをスポーツ好きにしたり、部活で活躍するきっかけになるという以上の大きな効果があります。一つのことに打ち込み、継続し、上達することで自信と協調性を学び、主体性やリーダーシップの基礎が養われるのです。

子供に自信がなくて悩んでいるのに,苦手な勉強にわざわざ取り組ませたり,子供のやりたいこと・好きなことを軽視したりする保護者は少なくありません。勉強でなくても良いので,まずは「これだけは人に負けない」というものをつくってください。一つの分野で自信や教訓が得られれば,勉強面でもそれらが生きてくるはずです。

子供に無理やり勉強ばかりさせていませんか。習い事や部活動は子供の特性や意思に沿ったものですか。子供に情報や選択肢を与えていますか。ぜひ振り返ってもらえればと思います。

 

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「読み聞かせが上手くいっていないかも......」と感じたら試してみてほしいこと

保護者様より,読み聞かせや読書に関する相談をよく受けます。

「子供に読み聞かせをしているが,内容が理解できていない気がする」
「ただぼーっと聞いているだけに見える」
「子供自身で音読するのが好きだが,話の内容が頭に入っていないかもしれない」
「理解度を確認したいけれど,読み聞かせでは感想を求めてはいけないと聞いたし......」

このようなお悩みに対する解決策をご紹介したいと思います。

事実関係を質問してみよう

私は,「感想ではなく,事実関係を聞いてみるのも有効ですよ」とご提案しています。例えば,次のような質問です。

「どんな登場人物がいた?」
「主人公はどんな家に住んでいた?」
「お話の季節はいつだった?」

このような質問をすれば,お子様が話の内容を理解できているか分かります。

質問しすぎないように注意しよう

あまり質問しすぎると「読み聞かせの後は難しい質問を出されるんだ」「嫌だなぁ~」と思ってしまうので,お子様の反応を見て,質問数を調整してください。楽しそうに答える場合は,たくさん質問していただいて構いません。

質問に答えられなくても叱らない

お子様が質問に答えられない場合でも,「こんな簡単な質問なのに......」「全然分かってないね」とネガティブな返事をしないように注意しましょう。理解できていないのは仕方のないことなので,「そっか,難しかったんだね」と軽く受け流すようにしてください。

その場でお子様を叱るのではなく,本の難易度を下げたり,本の選び方を変えたり,根本的な対策を検討していきましょう。

本の選び方については,以下の記事を参考にしてください。

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せっかくの読み聞かせの時間が,より実り多きものとなるよう,ぜひ工夫してみてください。今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

【過去記事】

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【プログラミング,ロボット,発明品づくり講座】授業の様子 2016.11.15~2017.01.15

ご挨拶が遅くなりましたが,新年明けましておめでとうございます。2016年は生徒さんの数が大幅に増え,また様々なイベントにも出展させていただき,テラックにとって飛躍の一年となりました。事業活動を深く理解し応援してくださる方に恵まれ,大変感謝しております。2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて,最近の活動を報告いたします。

親子で楽しむプログラミング教室」は,リピーター様に支えられ,1ヶ月に1~2回のペースで定期開催しています。

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毎回プログラムの新しい発見があったり,生徒さん同士で作品を共有したり,有意義な時間を過ごしていただけているようです。

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未就学児の生徒さん,PCを触るのが初めてというお子様も,楽しんでご受講くださっています。

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2~3月の「親子で楽しむプログラミング教室」は,下記スケジュールで実施予定です。

2月5日(日)15時~16時 市民協働センター第3研修室
2月12日(日)15時~16時 西部協働センター302会議室
3月5日(日)13時~14時 市民協働センター第3研修室

砂山町教室で実施しているプログラミング講座でも,皆様,じっくりと知識を深めていらっしゃいます。

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プログラミンを習得し,スクラッチに取り組まれている生徒さんもいらっしゃいます。

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試行錯誤を重ね,粘り強く取り組む姿勢が高まってきています。

ロボットづくり講座でも,たくさんのチャレンジと成長が見られました。

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WeDo2.0を修了して,マインドストームに取り組む生徒さんも。

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難しい課題にも進んで挑戦し,最後までやり抜く姿勢が素晴らしいです。

発明品づくり講座では,Sony MESHを使って,楽しみながらアイデアを形にするトレーニングを実施しています。

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今回は,部屋に入ってきた人をドッキリさせる仕組みをつくりました。

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入室すると,天井から吊り下げられたロボットが回転しながらしゃべります。

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ドアノブに振動を感知できるタグを取り付け,「入室すると振動を感知→ロボットが動く→音声が流れる」というプログラムをつくりました。

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生徒さんの豊かな発想力にいつも驚かされています。引き続き,「こんな仕組みがあったらいいな」と自発的に考え,実現する経験を積み重ねてほしいです。

【遠鉄スポーツクラブ・エスポさま】学童保育にてプログラミング教室がスタートしました

2017年1月より,エスポさま学童保育の習い事として,テラックのプログラミング講座を入れていただきました。

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PCを操作するのが初めてというお子様も,楽しんでご受講くださっています。

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「家に帰ってきた後,プログラミングの話をたくさん聞かせてくれました」と保護者様より嬉しいご報告もいただきました。

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授業が進むにつれて,「こういう作品をつくりたい」「こう動かしたらもっと面白いかも」とイメージがどんどん膨らんできて,皆さま,素晴らしい集中力でプログラミングに取り組まれていました。

引き続き,プログラミング講座を通じて,創造力や思考力を養うお手伝いができればと思っています。

『やり抜く力』から学ぶ家庭教育~7.興味・意義を感じられる仕事に就くことの重要性

人生において成功できるかどうかは,「才能」ではなく,「やり抜く力」の有無に左右されると言われています。『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読み解きながら,「やり抜く力」について考察を深めます。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

「意義の感じられる仕事」につけば,成功と幸せが手に入る

自分の職業を「天職」だと思っている人は「やり抜く力」が強く,「私の仕事は世の中をよくするのに役立つ」という言葉をよく口にして,自分の仕事や人生に対して満足しているそうです。反対に,意義を感じない仕事は続けることが難しく,たとえ続けたとしても,不幸な日々が待っています。

ここで個人的な話をご紹介しましょう。私は以前,大企業に勤めていました。名前を聞けば,誰でも知っているような企業で,法人に対するコンサルティングを行っていました。しかし,仕事にやりがいを感じることができませんでした。仕事を進める中で,「いくらコンサルティングしても,結局会社を動かすのは人だ」,「ということは,『人を変える』『人をつくる』方が大きなミッションでは?」との思いが大きくなり,企業向けコンサルティングを行う意義が感じられなくなっていきました。

そこで,私は教育事業を立ち上げました。幼少期の子供・保護者にかかわることで,日本の将来を担う人材を育成できること,学校・塾など既存の概念にとらわれず自由な教育ができることに,大きなやりがいを感じています。大変なこともありますが,前職より,今の方が仕事も楽しく,幸せな日々を送っています。

もちろん,私とは異なり,有名企業で働いていること自体に誇りを持ち,ステータスがモチベーションとなって勤務し続ける人も多くいます。しかし,仕事内容自体に興味がない,やりがいを感じていない場合,パフォーマンスが低く昇進できなかったり,常に愚痴を言っていたりと,やはり不満を抱えて生きているように見えます。

安定した仕事・地位の高い職業に就くのが幸せとは限らない

「子供の将来を思うと,安定した仕事についてほしい」「公務員になってほしい」「医者になってほしい」など願う親は多いです。しかし,子供が興味のない分野だったり,社会的な意義が感じられない仕事であれば,あまり幸せな人生とは言えません。

お客様から,「新しく入って来た薬剤師の子が仕事ができなくて困っている」「どうやら仕事に興味がなく,親に言われて薬剤師になったらしい」という話も聞いたことがあります。

お子様の人生を幸せなものにするために,親の理想を押し付けるのではなく,お子様ご自身が興味を持てる,やりがいを感じられる対象を見つけられるようサポートしていきましょう。

 

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『やり抜く力』から学ぶ家庭教育~6.勉強の目的を明確にしよう

人生において成功できるかどうかは,「才能」ではなく,「やり抜く力」の有無に左右されると言われています。『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読み解きながら,「やり抜く力」について考察を深めます。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

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快楽を追うだけでなく,目的意識を持つ

何かに情熱を注ぐきっかけとして,「興味」や「快楽」が必要ですが,「やり抜く力」の高い人は,「目的意識」を強く持っています。

「人の役に立っているか」が大切

ここでいう「目的意識」とは,「人の役に立っている」という考え方を指します。

自分の最重要の目標をとおして世の中の役に立てる人は、本当に幸福だ。そういう目標を持っている人は、どんなささいなことや退屈な作業にも、意義を見出すことができる。

昼夜問わず苦労を重ね、挫折や失敗や苦しみを味わい、犠牲を払っても――それだけの(=やり遂げる)価値はある。なぜなら最終的に、その努力はほかの人びとの役に立つからだ。

本書で紹介されていた具体例で,考察を深めてみましょう。

(例)レンガ職人に「なにをしているんですか?」と聞いてみました。

1番目の職人は「レンガを積んでいるんだよ」と答えました。

2番目の職人は「教会をつくっているんだ」と答えました。

3番目の職人は「歴史に残る大聖堂をつくっているんだ」と答えました。

「やり抜く力」が強いのは,3番目の答えの人です。1番目のレンガ職人にとって、レンガ積みはたんなる「仕事」,2番目のレンガ職人にとっては「キャリア」,3番目のレンガ職人にとっては「天職」です。

子供に「目的意識」を持たせよう

上述の話をもとに,子供の教育について考えてみましょう。

(例)子供に「なにをしているんですか?」と聞いてみました。

1番目の子供は「英語のドリルをしているんだ」と答えました。
2番目の子供は「大学入試のために英語を勉強をしているんだ」と答えました。
3番目の子供は「将来の日本を担う外交官になるために英語を勉強しているんだ」と答えました。
「やり抜く力」が強いのは,3番目の子供です。1・2番目の目標を掲げる子供は多いですが,3番目の目標を持つことができる子供は少ないと感じます。

周りが指示を与えて,「何かをさせる」教育では,子供が3番目の目標を持つことは難しいです。3番目の「人の役に立つ」「社会のためになる」目標を持つことができるよう,子供に声掛けをしていくことが大切です。

 

☆「やり抜く力 GRIT(グリット)」教育セミナーを開催しています。

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【MESH発明品づくり講座】授業の様子 2016.10.26~12.16

テラックではSony MESHを使った発明品づくり講座を開催しています。プログラミング教育の重要性が叫ばれていますが,子供たちには「プログラミング(だけ)が出来る人」にはなってほしくないと思っています。「何をつくるか」を自分で考える力や,問題を発見し解決する力を養うために,Sony MESHを使った授業を実施しています。

MESHタグには色々な種類・機能があり,プログラミングし組み合わせていくことで,様々な仕組みをつくることができます。

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例えば,水色のタグは振動を感知します。「揺れを感知したら→カメラのシャッターを下ろす→メールを送る」などの仕掛けをつくることができます。

生徒さんがMESHタグを使い,プログラミングして,アイデアを形にしています。

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次のような作品が出来上がりました!

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簡単な電子工作に挑戦し,実際に物を動かす仕組みもつくってみました。

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ボタンを押すと,動いたり止まったりする「お絵かきロボット」を製作しています。

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 動かしてみて,きれいな絵が描けるよう,改良を加えます。

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綺麗な円が描けるようになりました!

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教室に来た生徒さんが,興味を持ってロボットで遊んでくれました。

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「何で動くの?どういう仕組みになってるの?」「逆回転には動かないの?」「スピードは速くできないの?」など,どんどん質問してきてくれました。これからも主体的に学ぶ姿勢を大切にしてほしいです。