『究極の育て方』から学ぶ家庭教育②~親子の会話を通じて勉強に興味を持たせる

『イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方』(小成富貴子 著/KKベストセラーズ)をもとに,国際社会で活躍できる,どこに出しても恥ずかしくない子どもの育て方を学びます。

イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方

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勉強に興味を持たせる方法

「子どもが自分で勉強をしない」とお悩みのお母さん、お父さんは多いことでしょう。今回は、親がガミガミ言わなくても、子どもが勉強に興味を持つようになる方法についてご紹介します。

1.「今日どんなことを勉強した?」と質問してみる

『イェール+東大、国立医学部に2人息子を合格させた母が考える 究極の育て方』著者は,勉強の話で一家団欒していたといいます。

わが家では夕食のときに、その日にあったことや学校で習ったことを話すという習慣がありました。今でも家族で食事をするときには定番の会話です。

「今日何があった?」

から一歩踏み込んで小学生であれば、

「算数は何を勉強したの?」

のように具体的に聞いてみます。

習ったことを他人に分かりやすく説明するのは案外難しいものです。このような取り組みは,自身の経験や頭の中の考えを言葉にするトレーニングになります。学習内容のよい復習になり,勉強に興味が出てきて,授業も集中して聞くようになるかもしれません。

2.「分からないから教えて」と聞いてみる

子どもに質問されたとき,分からなければ「分からない」と正直に答えましょう。「子どもにバカにされる」「できないところを見せると親の威厳を損ねる」など気負わなくて大丈夫です。親が「分からない」と言うと,子どもは何とかして教えよう,伝えようと努力します。このような姿勢は,子どもを成長させます。

子どもに「~って知ってる?」と聞かれたとき、知らない場合は「あら、わからないわ。教えて」と答えます。そうすると、「仕方ないなぁ」などと言いながら、一生懸命授業の内容を説明してくれます。

私も,生徒さんがゲームや海外の新しいロボットなどの話をしてきてくれたとき,分からなければ正直に「知らないなぁ」「どんなの?教えて」と伝えるようにしています。すると,目を輝かせながら,ご自身の知っていることを教えてきてくれます。上手く説明できないときは,一緒にインターネットを検索しながら話します。

皆さん,「先生,~って知ってる!?」「知らないんだったら教えてあげるね」と毎回新しい話題を持ち込み,一生懸命説明してくれます。

ご家庭でも「子どもに教えてもらう」という取り組みを実施いただければ,子どもは勉強や習い事にさらに興味を持つようになるでしょう。

3.クイズを出してみる

子どもの理解度をチェックしたり,興味を持たせたりするためには,クイズを出すことも効果的です。本書では,教科書や入試問題に関するクイズ例が紹介されていますが,より身近で気軽なテーマについて出題するのもよいでしょう。たとえば,読み聞かせしている本,ニュースやTV番組の内容について質問するのもおすすめです。

・主人公は誰に会いに行ったかな?

・このあと主人公はどうなったと思う?

・なぜこの登場人物はこんな行動を取ったと思う?

・「全治」ってどういう意味か知ってる?

・台風の進路ってどうなるんだったっけ?台風が通過するのはいつ?

 

家庭教育に取り入れられそうなものがあれば,ぜひ試してみてください。

 

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『究極の育て方』から学ぶ家庭教育①~親も一緒に勉強をする

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「勉強しなさい」と言わない

子どもが勉強しないとき,どのように対処するのがよいのでしょうか。つい「勉強しなさい」と言ってしまう親も多いと思いますが,本書では次のように書かれています。

私は子どもが生まれる前から、将来子どもを持ったら「『勉強しなさい』と言わないようにしよう」と心に決めていました。実際、この言葉ほど子どものやる気を削ぐものはないと思います。

 私は母から一度も「勉強しなさい」と言われたことがなく、むしろそのおかげで自分から気持ちよく勉強に向かえたと感謝しています。ですから、自分の子どもにも同じように自発的に勉強に向かうようにしてあげたかったのです。

著者は,子どもの勉強がはかどっていなくても,決して「勉強しなさい」とは言わなかったそうです。代わりに子どもが進んで勉強する方法を考えていたといいます。

親も「一緒に」勉強する

子どものやる気が低いときや勉強をしないときに,一番効果的なのは,親も一緒に勉強することであると著者は述べています。

 「子どもが勉強しない」という相談は,私のもとによく持ち込まれますが,話を聞いてみると,親が子どものとなりでゲームをしたり,テレビを見たりしているケースが少なくありません。「なんで,ぼく/私だけ勉強しないといけないの?」「お母さん/お父さんは遊んでいるのに......するい!」と子どもに言われたことがあるという親もいました。

子どものとなりで,ぜひ親も読書や資格試験の勉強など,自分の勉強」をする姿勢を見せましょう。著者は次のように述べています。

「大人になっても勉強する」姿勢を見せることは「勉強しなさい」と言うよりも、はるかに説得力があったと思います。

また,宿題を親子で一緒に解いてみるのも,子どもにとってよい刺激となるでしょう。著者は,高校受験・大学受験の過去問を親子三人で解いていたといいます。

私の教室でも,生徒さん同士で同じ問題を解いてもらうことがありますが,「負けたくない!」「タイムアタック!」と言うなど,やる気を引き出すことができるようです。「勉強やりたくない」と言っていた生徒さんも,「もう一回バトルしたい!」「次こそは勝つ!」と競争心が刺激され,自然と勉強に取り組めるようになることが多いです。

「勉強しなさい」と言うだけでなく,ぜひ「子どもが自ら勉強する方法」を考え,実践するようにしましょう。

 

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子どもの「やり抜く力」を高める方法⑩~何でも子どもにやらせてみる

子どもの「やり抜く力」を高めるためには,本当に好きなことを見つけることが大切です。

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本当に好きなことを見つけるために,子どもに何でも経験させるようにしましょう。「うちの子には向いていないんじゃないか」「きっと興味がないだろう」と最初から親が決めつけてしまうと,子どもが好きなことを見つけ深める機会を奪ってしまいます。

具体的な事例をご紹介しましょう。中学三年生のAくんは,絵画や設計に興味があります。「将来は美大か芸大に進みたい」「ものづくりの仕事をしたい」と言っています。

しかし,Aくんのお母さんは「うちの子は男の子だし、運動をさせておけばいいだろう」「芸術なんて柄にもない」と決めつけ,サッカーだけさせてきました。Aくんは,自身の興味に沿った習い事をしたり,イベントに行ったりしたことがありません。

Aくんはサッカーがあまり好きではないので,理由を付けて練習を休みます。「上手くなりたい」という気持ちがないので,一向に上達しません。Aくんは物事に真剣に打ち込んだことがないので,やり抜く習慣が身に付かなかったようです。勉強も同じように,気分でやったりやらなかったりするので,成績が付いてきません。

Aくんが興味を持った取り組みを,幼少期から実施していれば,現状は違っていたでしょう。本当に興味のある絵画や設計であれば,Aくんもやり抜くことができたかもしれません。一つの「本当に好きなこと」を通じて,やり抜く習慣を身に付けていれば,勉強に打ち込めていた可能性もあります。「うちの子には向いていない」と親が決めつけずに,まずは子どもに何でも体験させ,「本当に好きなこと」を見つけることが大切です。

また,子どもが「やりたくない」と言っていても,まずは体験させるようにしましょう。体験してみたら「面白かった!」「もっとやってみたい!」と言うケースが多いものです。

例えば,私が開催しているプログラミング講座も,最初は参加に戸惑っている子どもが案外多いのですが,授業が終わると,皆,「とても楽しかった!」「もっとやりたい!」「帰りたくない!」と言います。

その他,歴史建造物や博物館など,最初は「行きたくない!」と言っていたのに,帰ってきたら「楽しかった!」「また行きたい」と言って,歴史に興味を持ち始めた生徒さんもいます。

子どもは,行ったことが無い場所,やったことがないものに対して不安を抱き,「やりたくない」と言うことがあります。しかし,親が子どもを連れだして,一度体験させてみると,恐怖心がなくなり,興味を持ち始めることが少なくありません。

実際にやってみたり,足を運んでみたりして,初めて分かることがたくさんありますので,まずは何でも子どもに体験させてみましょう。特に,子どもの好きなことが分からないという場合は,何でもやらせてみることが大事です。

 

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【キッズまちなか探検隊2017】<プログラミング体験>追加イベントを開催しました

2017年9月10日(日)浜松市中区中央の市民協働センターにて,【キッズまちなか探検隊2017】<プログラミング体験>追加イベントを開催しました。

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キッズまちなか探検隊2017落選者様向けに,本イベントを企画しましたが,今回もたくさんのご応募をいただき,大変感謝しております。

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「きちんとお願いしないと,キャラクターが思い通りに動いてくれないんだよ」「まだ,この部分のお願いはしていないから,動かないね」などの会話が聞かれ,今回のプログラミングイベントが,筋道立てて考えるよい経験になったのかなと嬉しく思いました。

【キッズまちなか探検隊2017】<プログラミング体験>追加イベントは,10月1日・8日(日)も開催予定です。

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残席2名様となっておりますので,ご参加希望の方はぜひお早めにお申し込みください。

ロボット,プログラミング作品発表会を開催しました

2017年9月3日(日)アクトシティ浜松にて,テラック生徒さんによる作品発表会を開催しました。

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ご自身でつくったプログラミング作品(プログラミン,スクラッチ),ロボット作品(WeDo2.0,マインドストーム)について,プレゼンテーションを行いました。

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資料を作成してスライドを見せながら発表したり,聞き手の反応を見ながらデモや追加説明をしたり,どの生徒さんも前回よりプレゼンテーションが上達しており,大変素晴らしかったです。

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発表後は,お互いの作品を見せ合ったり,実際に作品に触れたりできる時間を設けました。

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「ぼくもこんな作品つくってみたい!」「もっとこうしたら面白い作品になるんじゃないの?」など目標やアイデアがどんどん浮かんできたようです。今回の発表会で得たものを,ぜひ次回に生かしてもらえると嬉しいです。

次回の発表会は2018年3~4月頃を予定しています。皆さんのさらなる成長が見られることを今からとても楽しみにしています。

 

子どもの「やり抜く力」を高める方法⑨~サボっているとき,甘えているときは叱る

子どもが将来社会で活躍できるかどうかは,IQや学力ではなく,「やり抜く力」に左右されると言われています。どうすれば子どもの「やり抜く力」が高まるのか,家庭での接し方や声掛け方法について,考察を深めます。

子どもがサボっているとき,甘えているときは叱る

一生懸命に取り組む習慣を付けるために,幼少期から,サボっているときや甘えているときは叱るようにしましょう。

子どもが「辞めたい」と言ったら,すぐに習い事や取り組みを辞めさせる親がいますが,これでは「やり抜く力」は育ちません。すぐに辞めることを許可していると,辞め癖や諦め癖が付いてしまいます。少しでも難しいこと,自分の気に入らないことに直面したら,簡単に物事を諦める性格になってしまうのです。

また「頑張ってほしいから」という一心で,子どもをおだてたり,過剰に褒めたりしないように気を付けましょう。「十分できているじゃない!」「あなたはやればできる子なのよ!」と言われ続けると,褒められることが当たり前になり,子どもは「こんなものでいいのか」「自分はできる子なんだ」と考えるようになります。褒められないと頑張れない大人,自分の実力が分からない勘違い人間に育ってしまうのです。

「なぜ辞めたいのか」理由を明確にする

子どもの言いなりになって,辞めることを許可したり,むやみにおだてたりするのではなく,なぜ辞めたいのか,理由を明確にすることが大切です。「なぜ辞めたいの?」とまずは子どもに質問してみましょう。親が子どもの様子を見ていて,その理由に気づくこともあるかもしれません。

場合によっては,習い事の先生に相談してみましょう。親が知らないことや,親には見えていない子どもの様子を教えてくれるかもしれません。

子どもが「辞めたい」と言った理由として,その習い事や活動そのものが子どもに合っていない場合や,親だけが取り組ませたいと思って始めた習い事だった場合は,辞めることも視野に入れても構いません。

単純に子どもの甘えで「辞めたい」と言っている場合は,「もっと頑張りなさい」と厳しく声掛けましょう。「~級まで取ったら辞めていいよ」「続けることに意味があるから~年生まで頑張ろう」と目標を決め,クリアしたら辞めさせるのも良いでしょう。粘り強く取り組み,挫折や困難を乗り越えていくうちに,子ども自身で楽しさややりがいを感じ,「もっと頑張る!」と言い出すことも少なくありません。

優しく接するだけでは,子どもの「やり抜く力」を高めることはできません。子どもがサボっているときや甘えているときは,厳しく声掛けして,物事に真剣に取り組ませる習慣を付けましょう。

 

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