語彙力・読解力アップのためのおすすめ問題集~『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』

 「子どもの語彙力や読解力が低くて困っている」「国語ドリルをやらせても成績が上がらない」「何をどうやって勉強させたらよいか分からない」とお悩みの保護者様に,おすすめのドリルをご紹介したいと思います。

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕

 

『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』(福嶋隆史/大和出版)が,子どもの語彙力や読解力を高める上で,非常におすすめです。本問題集では,具体と抽象,類義語と反対語,比喩など,言葉や文章を捉えるために,とても大切な考え方が詳しく紹介されています。言葉や文章の捉え方や基本的な考え方が身に付けば,どのような文章や問題が出題されても,深く内容を読み解き,正しい答えを導き出せるようになります。

小学校低学年のお子様や国語に苦手意識が強いお子様は,最初,本問題集を難しいと感じるかもしれません。コツを掴むまでは,ぜひ保護者様が声掛けして,サポートするようにしてください。「この単語の反対語は何かな?」「『まるで~』と喩えて言ってみよう!」など,親子間の会話を通して,子どもが言葉に興味を持てるよう心がけましょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育④~子どもの自己効力感を高める

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 自己効力感の重要性

物事をやり抜くためには,目標を設定して,達成に向けて努力することが大切ですが,目標に向かって努力できる人と途中で投げ出してしまう人がいます。両者はどこが違うのでしょうか。

それは「きっと何とかなる」「目の前にある目標を達成するために必要なものが自分にはあるはずだという確信」,すなわち「自己効力感」の有無であると本書では述べられています。

[……]自己効力感が高い人は、低い人と比べて目標に対してよりたくさん努力し、高い目標を掲げて、その目標を成し遂げたあとはそれよりもさらに高い目標に向かって進んでいく人が多い。

 

自己効力感を高める方法

本書では,バンドューラーが発見した自己効力感を持つための4つの戦略について紹介されています。

ストレスに対する良い手段を持つ。[……]

達成したいと思う目標を実際に実現している人の近くに身を置くか、ロールモデルを持つ。[……]

あなたの能力を本気で信じてくれる、あなたにとって大きな存在となる人を持つ。[……]

大きな最終目標につながる小さな目標を達成することで、何かを習得する経験を積んでいく。[……]

上記①~④について,親が子どもの自己効力感を育てるためにできることを具体的に考えてみましょう。

①ストレス解消方法(瞑想や運動,娯楽など)について話し合う。親子間で話し合い,辛いことや嫌なことについて別の角度から捉え直す。

②将来の夢や目標について子どもと話し合う。身近にいる尊敬できる人について話し合う。偉人や有名人の伝記を読み,教訓を得る。

③まずは親が子どものことを信じる。たとえできないことがあったとしても「必ずできるようになる」と信じて応援する。いつでも子どもの話を聞き,一番の理解者でいる。

④「将来そうなりたいなら,何をすればいいかな?」と大きな目標から逆算して,小さな目標を設定する。目標が達成できたらほめたり,達成状況を記録して見える化したりする。目の前の課題が,大きな目標とつながっていることを子どもに意識させる。

 まだ実施していない取り組みがあれば,まずは一つ家庭教育に取り入れてみてください。子どもの自己効力感を高めることで,やり抜く力を育てましょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育③~子どもに夢を持たせる

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

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  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本
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 子どもに将来の夢を持たせる

「将来,こんな仕事をやってみたい」「こんな職業に就きたい」と子ども自身で夢を思い描くことは,「やり抜く力(グリット)」を高める上で,とても大切です。

本物のグリットは、すべて「夢」からスタートする。

「やりたいこと」から逆算した結果,歩むべき進路や「やるべきこと」が明らかになります。「だからこの課題に取り組んだ方がいいんだ」「将来こうなるために,今がんばっているんだ」と子ども自身で納得して,日々の生活や学習に取り組めるようになります。このような中で自然と「やり抜く力(グリット)」が高まります。

 しかし,「子ども自身で夢は持っているけれども,努力する姿勢が見られない」「口だけで行動が伴っていない」とお悩みのお母さん,お父さんもいることでしょう。以下の点を確認してみてください。

本当に子ども自身の夢かどうか

夢や目標に向かって物事をやり抜くには,子ども自身で心の底から「こうなりたい!」と思えていることが大切です。

あなたにとって重要で、苦しい状況になってもあなたをマウンドに立たせ続けるような目標は、他の誰でもなくあなた自身のものでなくてはならない。もしあなたの夢が、あなた自身でなく別の誰か、例えば家族や監督などを喜ばせるためのものであったとしたら、それは途中で行き詰まる可能性が高くなるだろう。

「将来こうなることをお母さん、お父さんが望んでいるから」という理由で,将来の夢を決めている場合,子どもはその夢に向かって努力することが難しいでしょう。

親の要望を押し付けることなく,子どもが本当にやりたいことを見つけられるような声かけや接し方をすることが大切です。

夢の実現方法を考えられているかどうか

「こうなりたい!」と夢を思い描くだけでなく,「ではどうやったらその夢を実現できるの?」というところまで,なるべく具体的に考えることも重要です。

「アナウンサーになりたい!」という生徒さんに,「どうやったらアナウンサーになれるのかな?何か努力していることはある?」と質問してみたところ,「頑張って本を音読してるよ!」というお返事が返ってきました。「上手に音読できたらアナウンサーになれるのかな?」「勉強は必要ないかな?」「大学には行った方がいいのかな?」と声掛けすると,そこから具体的に考え始めたようです。

 子ども一人では,夢の実現方法を考えるのが難しいこともあります。「どうやったら将来そうなれるかな」「どんな進路を歩めばいいかな」と,子どもが現実的に考えられるような声掛けをぜひ親が実施してください。夢や目標と,目の前の課題が結び付けば,納得感が高まり,子どものやり抜く力を引き出すことができるでしょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育②~子どもに競争を経験させる

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

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  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
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 「やり抜く力」を伸ばせない教育とは

子どもの「やり抜く力」を高める叱り方やほめ方については,以前ご紹介した通りです。

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 子どもの「やり抜く力」を高める上で,他に気を付けるべきことはあるのでしょうか。

過度に競争を避けるのはNG

本書では「やり抜く力」が育ちにくくなった社会的背景について,いくつか紹介されていますが,その一つとして「競争を避けること」が挙げられています。

  • 子どもに競争させるのはかわいそうだ
  • 子どもが自信をなくすので,他の子のよい記録は見せない
  • できる子を見ると,打ちのめされてやる気をなくしてしまうから,競争は経験させない

アメリカの保護者の間で,上記のような考え方が広まったことが,「グリット(やり抜く力)」が低い世界が作られた一因であると本書では述べられています。結果が出ていないのに良しとしてしまうと,モチベーションだけでなく,脳にまで影響があるという実験結果も紹介されています。

競争を避けていては,子どもの「やり抜く力」は高まりません。確かに最初は,競争したり,負けたりすることが怖いかもしれません。しかし競争は,「どうやったらよりよくなるかな?」「次はどうしたらよいかな?」と考える良いきっかけとなります。子ども自身で目標を持って,粘り強く試行錯誤することは,物事を「やり抜く力」に繋がります。

弊社の教室でも,競争を怖がっていた生徒さんがいましたが,今では「今回のテストもバトルしよう!」と楽しみながら取り組むことができています。最初は「負けてしまった……」と落ち込むこともありましたが,「次はもっとちゃんと見直ししよう」「勉強時間が足りなかったかな」と冷静に振り返り,次に生かすことができるようになりました。

「目標を設定し努力する→結果を振り返る→次に生かす」というサイクルを自身で回す習慣が付き,物事を「やり抜く」ことができるようになった今,競争に勝てることも増えてきて,自信も付いてきたようです。

競争を一生避けて通ることはできません。ぜひ子どもが幼いうちから競争を経験させ,物事を「やり抜く力」を高めましょう。競争を怖がったときのフォローや,学びを次に生かすための声掛けを保護者様より実施いただければと思います。

 

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育①~子どもの「やり抜く力」を育てるほめ方

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
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 「やり抜く力(グリット)」は幸せな人生を歩むために必要なもの

満足感のある質の高い人生を送るには,困難なことは避けて通れないため,「やり抜く力(グリット)」は幸せな人生を送る上で重要であると著者は述べています。

[……]私たちは、簡単で無理なくできる活動や行動からは、心の底から湧き上がるような自尊心を抱くことは決してない。難しく、やりがいがあり、ときには苦痛を伴うような何かを成し遂げたときに初めて、私たちは誇らしい気持ちで気分が昂揚するのを感じ、自分の能力や将来に対する自信と希望を高めることができるのだ。

子どもの「やり抜く力(グリット)」を高める声かけ方法

では子どもの「やり抜く力(グリット)」を高めるためには,どのような声かけや接し方をすればいいのでしょうか。本ブログでこれまで紹介してきた内容と重複する部分もありますが,もう一度まとめてみたいと思います。

1.何でもほめるのはNG

何でもほめて育てると頑張れない大人になる」ということは,過去の記事でも述べた通りですが,本書でもアメリカの事例をもとに同内容について説明されています。

(できる限り子どもに優しく褒め育ててきた場合、)評価や批判に打ちのめされやすく、別段自尊心や責任感が大きいわけでもなく、むしろひどく脆弱で、自己陶酔的である場合が多いという。[……]難しい課題や仕事を苦労せずにこなすための近道を見つけようとし、挫折に弱くすぐにへこたれてしまう。

2.能力をほめない

「賢いわね!」「才能があるわね!」と能力をほめられた子どもは,うまくできそうにないことを避けるため,物事をやり抜くことが難しくなります。

能力をほめられて育って子どもは,才能は先天的なものであって伸ばすことはできないと考えるようになります。上手くいかないことに直面して,自分が「特別」「価値のある人間」でなくなることを恐れるため,難しい課題やもう一段高い目標に挑戦できなくなります。

3.努力をほめる

結果に関係なく努力そのものをほめられて育った子どもは,物事を「やり抜く力」が身に付きます

努力そのものを褒められることで、たとえ何かできないことがあっても、たくさんの努力をして粘り強く頑張ることができれば、最初はうまくできなかったことでも時間をかけて習得することができるということを学ぶのだ。

[……]落胆や失敗が見え隠れしてもへこたれることなく、どんな結果になるかはほとんど自分の努力と粘り強さにかかっていると考えているのだ。

子どもの「やり抜く力」を引き出すために,「よくがんばったね!」と努力をほめるようにしましょう。

 

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「最高の子育てベスト55」より学ぶ家庭教育⑥~親のしつけが子どもの一生を左右する

『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

 

「うちの子には,どのような声かけや接し方が合っているのだろう?」「うちの家庭教育は客観的に見てどうなのだろう?」とお悩みの方は多いかもしれません。

本書では,子育ての4つのスタイルについて紹介されています。

  • 独裁・支配型の親

厳しくて、温かみがない。

厳格なルールを持ち、説明なしに命令に従うことを子どもに期待する。

  • 民主型の親

厳しくて温かい。関わりを持ち、反応が良く、高い期待をする。[……]罰するのではなく教えることでしつけをする

  • 消極・受け身型の親

温かいが厳しくない。子煩悩で親子の会話が多いが、甘やかす。[……]親のルールを施行しない。

  • 無関心な親

子どもに最低限のものは与えるが、それ以外は関わらない。

親が子どもに与える影響は20~50パーセントと言われており,民主型の子育てスタイルでは,次のような子どもに育ちやすくなるそうです。

  • 自立心が強い
  • 自信がある
  • 社会的能力が高い
  • 不安が少ない
  • 落ち込みにくい

その他の子育てスタイルでは,次のような子どもに育ちやすくなります。

  • 独裁・支配型の親

[……]概して行儀がよいが、「自制心」という極めて重要なスキルの発達が遅れる

  • 消極・受け身型の親

[……]自己評価が高いが衝動的で、ドラッグやアルコール依存症になりやすく、学校でトラブルに巻き込まれやすい

  • 無関心な親

[……]非行に走りやすい

自身の子育てスタイルを決め,微調整することが大切

民主型は確かに理想的な子育てスタイルですが,時間がかかり,労力も忍耐力も必要であると述べられています。また,子どもの気質に応じて子育てスタイルを微調整することも重要です。

衝動的または反抗的な子どもには、暴力や攻撃的な人間関係を防ぐために、制限を設けて厳しく(独裁・支配型寄りで)しつけます。

同じことを話す場合でも,口調や声のトーンを少し変化させるだけで,子どもの受け取り方も変わってきます。子どもの性格や反応を見て,あえて厳しめに伝えたり,ときには優しく諭したりしながら,臨機応変に対応していきましょう。

 

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タミヤロボットスクール高井戸教室を開講します

2018年4月よりタミヤロボットスクール高井戸教室を開講いたします。

tamiya-robotschool.com

高井戸教室では,第2・4日曜日 ①メカニックコース 9:10~10:40,②プログラミングコース 11:00~12:30に授業を実施予定です。

tamiya-robotschool.com

開講に先立ち、2018年3月11日(日)に体験会を実施いたします。詳細・お申し込みにつきましては,下記リンクをご覧ください。

goo.gl

一人でも多くの方のご参加をお待ちしております!

子どもが自ら学習できるようになるために大切なこと

親に言われないと勉強しない子どももいれば,自分から進んで勉強できる子どももいます。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。家庭教育で解決できるとすれば,どのような声かけや接し方を行えばいいのでしょうか。

指示するのではなく,姿勢で示すことが大切

自ら進んで学習できる生徒さんのご家庭にお話をお伺いすると,保護者様ご自身が夢や目標を持ち,子どもと熱く語り合う時間を意識的に持たれているケースが非常に多いです。仕事や趣味について,あるいはその他の話題についても,「子どもにはわからないだろう」「こんなこと言っても無意味だろう」と思わず,何でも話し,親子間で積極的な意見交換を行うそうです。

このような家庭教育を行うと,子どもは自分の意見を持つことが当たり前になります。将来の夢や進路に対しても,「自分はどうなりたいんだろう?」「どうやったら夢を実現できるんだろう?」「これをもっとがんばったほうがいいな!」と大きな目標を思い描き,そこから逆算して具体的な行動を起こすことができるようになるのです。

年齢が小さいと,どうやったら夢や目標が達成できるか,子ども自身で考えるのが難しいかもしれません。その場合は,「こうなりたいんだったら,これをやった方がいんじゃない?」と,子どもが思い描いた夢や目標に対して,周囲の大人が具体的なアドバイスすることも大切です。

一方,ガミガミ言われないと勉強しない生徒さんは,ご家庭で「勉強しなさい」「宿題をやってから遊びなさい」「中学生なんだから塾のコマ数を増やさないとね」など,目先の行動についての指示は受けているものの,大きな目標を思い描けていないことが多いです。

親自身が夢や目標を持っていなかったり,「こんなこと話しても無駄だろう」と子どもに伝えなかったり,テレビやゲームなどの娯楽を優先させていたりすると,子ども自身で夢や目標を持ち,その実現に向かって努力することが難しくなります。

「~しなさい!」と指示するのではなく,親自身の背中でお手本を示すことが大切です。「お父さん,お母さんは,こうなりたいと思っているから,今こんなことをがんばってるんだ!」とぜひ子どもに話してみてください。そうすることで,子どもも「自分はどうなりたいかな?」「何をすればそうなれるかな?」と考え始め,次第に自ら行動・学習できるようになるでしょう。

 

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