キッズプログラミング体験イベントを開催しました 2018.03.29-30

2018年3月29日(木)・30日(金),浜松こども館にて「キッズプログラミング体験!パソコンでゲームを作ってみよう!!」を開催しました。

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今回も未就学児~小学校高学年まで,幅広い年齢のお子様がご参加くださいました。2017年夏休み,2018年冬休みにも同様のイベントを開催しておりますが,リピーターのお客様もいらっしゃり,とても嬉しかったです。

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プログラミングが初めての方には,その楽しさや基本的な考え方を,すでにプログラミングに取り組まれている方には,さらに発展的な内容を学んでいただけたのかなと思います。

今回も満席で,ご参加いただけなかった皆様には心よりお詫び申し上げます。ゴールデンウイーク,夏休みにもイベントを開催予定ですので,ぜひご参加をご検討ください。

次回,皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育⑤~興味の対象を絞り込む

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

子どもの興味の幅が広く,様々な活動や習い事をさせているご家庭を見かけます。子どもが色々なことに興味を持って取り組むことは,一見よいことのように思えます。「やり抜く力」を高めるという観点から見るとどうなのでしょうか。

情熱と興味は別物

「やり抜く力」を高めるには,情熱が必要です。興味は一過性のもに過ぎませんが,情熱は壁や困難を乗り越える原動力になります。

[……]「興味」は情熱とはまったく性質が異なる。グリットのスコアが低く、達成できない目標のことを悔やんでいるクライアントを見ると、多くのことに興味を持っていても、どの興味も本物の情熱に成長したためしがないということがよくある。そういう人たちは、新しいアイデアを探求するのが好きで、いわゆる新しい物好きの人たちだが、毎回、最後までやり通すのに必要な根気強さを見せることができないのだ。

情熱か興味かを見極める

子どもが様々なことを「やりたい!」と言った場合,その対象に抱いているのが情熱なのか,興味なのかを見極めましょう。そのためには,まずその対象に継続的に取り組んませ,基礎を一通り学んでもらうことが大切です。

[……]興味のあるものの中で一番関心の高いものを選んで、そのひとつを深めてみるとよい。[……]

例えば、あなたが楽器を少しかじってみたもののまだ本格的なレッスンを受けていないのなら、まずはレッスンを受けてみて、数ヵ月はやめずに懸命に取り組んでみよう。

[……]それが本当に自分を輝かせるものであるかどうかを確かめるためには、初期の模索段階を経る必要がある。

 興味の対象を絞り込んだほうがよい理由について,本書では次のように述べられています。

いつでも注意力の扉を全開にして多くのことに手を出していると、あまりに多くのエネルギーが消耗されてしまい、ひとつのことに十分費やせるだけのエネルギーを残すことができなくなってしまう。

複数の対象に対して本物の情熱を持っている場合,時間,金銭,体力的な問題がない限り,あえて絞り込む必要はないでしょう。

子どもが色々なことに興味を示し「やりたい!」と言うことは,「やりたいことがない」という状態より,はるかに喜ばしいことです。単なる興味のまま終わらせるのではなく,情熱を持って物事をやり遂げられるよう,必要に応じて取り組む対象を絞り込みましょう

 

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語彙力・読解力アップのためのおすすめ問題集~『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』

 「子どもの語彙力や読解力が低くて困っている」「国語ドリルをやらせても成績が上がらない」「何をどうやって勉強させたらよいか分からない」とお悩みの保護者様に,おすすめのドリルをご紹介したいと思います。

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕

ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕

 

『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集』(福嶋隆史/大和出版)が,子どもの語彙力や読解力を高める上で,非常におすすめです。本問題集では,具体と抽象,類義語と反対語,比喩など,言葉や文章を捉えるために,とても大切な考え方が詳しく紹介されています。言葉や文章の捉え方や基本的な考え方が身に付けば,どのような文章や問題が出題されても,深く内容を読み解き,正しい答えを導き出せるようになります。

小学校低学年のお子様や国語に苦手意識が強いお子様は,最初,本問題集を難しいと感じるかもしれません。コツを掴むまでは,ぜひ保護者様が声掛けして,サポートするようにしてください。「この単語の反対語は何かな?」「『まるで~』と喩えて言ってみよう!」など,親子間の会話を通して,子どもが言葉に興味を持てるよう心がけましょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育④~子どもの自己効力感を高める

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本
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 自己効力感の重要性

物事をやり抜くためには,目標を設定して,達成に向けて努力することが大切ですが,目標に向かって努力できる人と途中で投げ出してしまう人がいます。両者はどこが違うのでしょうか。

それは「きっと何とかなる」「目の前にある目標を達成するために必要なものが自分にはあるはずだという確信」,すなわち「自己効力感」の有無であると本書では述べられています。

[……]自己効力感が高い人は、低い人と比べて目標に対してよりたくさん努力し、高い目標を掲げて、その目標を成し遂げたあとはそれよりもさらに高い目標に向かって進んでいく人が多い。

 

自己効力感を高める方法

本書では,バンドューラーが発見した自己効力感を持つための4つの戦略について紹介されています。

ストレスに対する良い手段を持つ。[……]

達成したいと思う目標を実際に実現している人の近くに身を置くか、ロールモデルを持つ。[……]

あなたの能力を本気で信じてくれる、あなたにとって大きな存在となる人を持つ。[……]

大きな最終目標につながる小さな目標を達成することで、何かを習得する経験を積んでいく。[……]

上記①~④について,親が子どもの自己効力感を育てるためにできることを具体的に考えてみましょう。

①ストレス解消方法(瞑想や運動,娯楽など)について話し合う。親子間で話し合い,辛いことや嫌なことについて別の角度から捉え直す。

②将来の夢や目標について子どもと話し合う。身近にいる尊敬できる人について話し合う。偉人や有名人の伝記を読み,教訓を得る。

③まずは親が子どものことを信じる。たとえできないことがあったとしても「必ずできるようになる」と信じて応援する。いつでも子どもの話を聞き,一番の理解者でいる。

④「将来そうなりたいなら,何をすればいいかな?」と大きな目標から逆算して,小さな目標を設定する。目標が達成できたらほめたり,達成状況を記録して見える化したりする。目の前の課題が,大きな目標とつながっていることを子どもに意識させる。

 まだ実施していない取り組みがあれば,まずは一つ家庭教育に取り入れてみてください。子どもの自己効力感を高めることで,やり抜く力を育てましょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育③~子どもに夢を持たせる

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
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 子どもに将来の夢を持たせる

「将来,こんな仕事をやってみたい」「こんな職業に就きたい」と子ども自身で夢を思い描くことは,「やり抜く力(グリット)」を高める上で,とても大切です。

本物のグリットは、すべて「夢」からスタートする。

「やりたいこと」から逆算した結果,歩むべき進路や「やるべきこと」が明らかになります。「だからこの課題に取り組んだ方がいいんだ」「将来こうなるために,今がんばっているんだ」と子ども自身で納得して,日々の生活や学習に取り組めるようになります。このような中で自然と「やり抜く力(グリット)」が高まります。

 しかし,「子ども自身で夢は持っているけれども,努力する姿勢が見られない」「口だけで行動が伴っていない」とお悩みのお母さん,お父さんもいることでしょう。以下の点を確認してみてください。

本当に子ども自身の夢かどうか

夢や目標に向かって物事をやり抜くには,子ども自身で心の底から「こうなりたい!」と思えていることが大切です。

あなたにとって重要で、苦しい状況になってもあなたをマウンドに立たせ続けるような目標は、他の誰でもなくあなた自身のものでなくてはならない。もしあなたの夢が、あなた自身でなく別の誰か、例えば家族や監督などを喜ばせるためのものであったとしたら、それは途中で行き詰まる可能性が高くなるだろう。

「将来こうなることをお母さん、お父さんが望んでいるから」という理由で,将来の夢を決めている場合,子どもはその夢に向かって努力することが難しいでしょう。

親の要望を押し付けることなく,子どもが本当にやりたいことを見つけられるような声かけや接し方をすることが大切です。

夢の実現方法を考えられているかどうか

「こうなりたい!」と夢を思い描くだけでなく,「ではどうやったらその夢を実現できるの?」というところまで,なるべく具体的に考えることも重要です。

「アナウンサーになりたい!」という生徒さんに,「どうやったらアナウンサーになれるのかな?何か努力していることはある?」と質問してみたところ,「頑張って本を音読してるよ!」というお返事が返ってきました。「上手に音読できたらアナウンサーになれるのかな?」「勉強は必要ないかな?」「大学には行った方がいいのかな?」と声掛けすると,そこから具体的に考え始めたようです。

 子ども一人では,夢の実現方法を考えるのが難しいこともあります。「どうやったら将来そうなれるかな」「どんな進路を歩めばいいかな」と,子どもが現実的に考えられるような声掛けをぜひ親が実施してください。夢や目標と,目の前の課題が結び付けば,納得感が高まり,子どものやり抜く力を引き出すことができるでしょう。

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育②~子どもに競争を経験させる

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

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  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
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 「やり抜く力」を伸ばせない教育とは

子どもの「やり抜く力」を高める叱り方やほめ方については,以前ご紹介した通りです。

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 子どもの「やり抜く力」を高める上で,他に気を付けるべきことはあるのでしょうか。

過度に競争を避けるのはNG

本書では「やり抜く力」が育ちにくくなった社会的背景について,いくつか紹介されていますが,その一つとして「競争を避けること」が挙げられています。

  • 子どもに競争させるのはかわいそうだ
  • 子どもが自信をなくすので,他の子のよい記録は見せない
  • できる子を見ると,打ちのめされてやる気をなくしてしまうから,競争は経験させない

アメリカの保護者の間で,上記のような考え方が広まったことが,「グリット(やり抜く力)」が低い世界が作られた一因であると本書では述べられています。結果が出ていないのに良しとしてしまうと,モチベーションだけでなく,脳にまで影響があるという実験結果も紹介されています。

競争を避けていては,子どもの「やり抜く力」は高まりません。確かに最初は,競争したり,負けたりすることが怖いかもしれません。しかし競争は,「どうやったらよりよくなるかな?」「次はどうしたらよいかな?」と考える良いきっかけとなります。子ども自身で目標を持って,粘り強く試行錯誤することは,物事を「やり抜く力」に繋がります。

弊社の教室でも,競争を怖がっていた生徒さんがいましたが,今では「今回のテストもバトルしよう!」と楽しみながら取り組むことができています。最初は「負けてしまった……」と落ち込むこともありましたが,「次はもっとちゃんと見直ししよう」「勉強時間が足りなかったかな」と冷静に振り返り,次に生かすことができるようになりました。

「目標を設定し努力する→結果を振り返る→次に生かす」というサイクルを自身で回す習慣が付き,物事を「やり抜く」ことができるようになった今,競争に勝てることも増えてきて,自信も付いてきたようです。

競争を一生避けて通ることはできません。ぜひ子どもが幼いうちから競争を経験させ,物事を「やり抜く力」を高めましょう。競争を怖がったときのフォローや,学びを次に生かすための声掛けを保護者様より実施いただければと思います。

 

 

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『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育①~子どもの「やり抜く力」を育てるほめ方

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

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  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
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 「やり抜く力(グリット)」は幸せな人生を歩むために必要なもの

満足感のある質の高い人生を送るには,困難なことは避けて通れないため,「やり抜く力(グリット)」は幸せな人生を送る上で重要であると著者は述べています。

[……]私たちは、簡単で無理なくできる活動や行動からは、心の底から湧き上がるような自尊心を抱くことは決してない。難しく、やりがいがあり、ときには苦痛を伴うような何かを成し遂げたときに初めて、私たちは誇らしい気持ちで気分が昂揚するのを感じ、自分の能力や将来に対する自信と希望を高めることができるのだ。

子どもの「やり抜く力(グリット)」を高める声かけ方法

では子どもの「やり抜く力(グリット)」を高めるためには,どのような声かけや接し方をすればいいのでしょうか。本ブログでこれまで紹介してきた内容と重複する部分もありますが,もう一度まとめてみたいと思います。

1.何でもほめるのはNG

何でもほめて育てると頑張れない大人になる」ということは,過去の記事でも述べた通りですが,本書でもアメリカの事例をもとに同内容について説明されています。

(できる限り子どもに優しく褒め育ててきた場合、)評価や批判に打ちのめされやすく、別段自尊心や責任感が大きいわけでもなく、むしろひどく脆弱で、自己陶酔的である場合が多いという。[……]難しい課題や仕事を苦労せずにこなすための近道を見つけようとし、挫折に弱くすぐにへこたれてしまう。

2.能力をほめない

「賢いわね!」「才能があるわね!」と能力をほめられた子どもは,うまくできそうにないことを避けるため,物事をやり抜くことが難しくなります。

能力をほめられて育って子どもは,才能は先天的なものであって伸ばすことはできないと考えるようになります。上手くいかないことに直面して,自分が「特別」「価値のある人間」でなくなることを恐れるため,難しい課題やもう一段高い目標に挑戦できなくなります。

3.努力をほめる

結果に関係なく努力そのものをほめられて育った子どもは,物事を「やり抜く力」が身に付きます

努力そのものを褒められることで、たとえ何かできないことがあっても、たくさんの努力をして粘り強く頑張ることができれば、最初はうまくできなかったことでも時間をかけて習得することができるということを学ぶのだ。

[……]落胆や失敗が見え隠れしてもへこたれることなく、どんな結果になるかはほとんど自分の努力と粘り強さにかかっていると考えているのだ。

子どもの「やり抜く力」を引き出すために,「よくがんばったね!」と努力をほめるようにしましょう。

 

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