生徒さんの作品発表会を行いました 2019.04.21

2019年4月21日(日)に生徒さんの作品発表会を行いました。

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皆様,発表会を心待ちにしてくださり,今回もたくさんの生徒さんがご参加くださいました。
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レゴブロックで作った作品や,マインドストームで作ったロボット,PCプログラミングで作ったゲームやアニメなど,この日のために作った作品について,生徒さんが一人一人プレゼンテーションを行いました。

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平成を振り返ったプログラミング作品「31年ひと昔」。平成に流行ったテトリスが画面に映っています。

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キットカット自販機。コインを入れるとキットカットが出てきます。

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上から順に「逃走中」のスマホ アームポーチ「2年2組」のボード。スマホ アームポーチは実際に腕に付けることができます。またレゴで作ったスマホを収納したり,取り出したりすることもできます。「2年2組」のボードは,転校する友人との記念撮影のために作成したそうです。

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プレゼンテーションの仕方もどんどん上手になり,「次はこんな作品を作って発表したい!」と次の目標も決まったようです。

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次回の発表会を私も今から楽しみにしています。

浜松こども館でプログラミングイベントを開催しました 2019.04.29-30

2019年4月29・30日に浜松こども館さんで,プログラミングイベントを開催しました。

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2日間で50名のお子様がご参加くださいました。いつもたくさんのご応募をいただき,ありがとうございます。

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未就学のお子様,プログラミングが初めてというお子様にも楽しんでいただけたようで何よりです。今回も皆様の発想力や創造力,集中力に感服しました。
ご参加くださった皆様,本当にどうもありがとうございました。満席のためご参加いただけなかった方々,誠に申し訳ございません。今後も皆様に楽しんでいただけるようなプログラミングイベントを開催したいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。

『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑮~ミスを記録する

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

ミスを記録すると学習成果が上がる

学習の成果を高めるためには,ミスを記録することが効果的です。本書では,ミスを書きだすことによりミスが大幅に減ったという事例が紹介されています。

[……](トロント在住の脳外科医)バーンスタインは一〇年間にわたって手術中に起きたミスをすべて書き出していた。チューブ一本落ちても、縫合部がうまく接着しなくても、いちいち記録した。[……]

後にバーンスタインと同僚がデータを検証したところ、ミスを記録するという行為には大きな効果があるとわかった。ミスを書きだす、つまり、フィードバック・システムを作ることによって、チームのミスは大幅に減った。

 学習の際にミスを記録しよう

学習効果を上げるために,ぜひ日ごろからミスを記録するようにしましょう。ミスを記録してパターンに気づき,今後に生かせるよう,私は生徒さんに次のようなノートを作ることをおすすめしています。

①ノートの見開きを使います。

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②左側に間違えた問題を書き出します。

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③右側に間違えた原因や,正しい考え方を記述します。なぜ間違えたのか,どの部分が違ったのか,なるべく具体的に分析して,後から見て分かるようにしておきます。

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私はこのノートのことを「ポイントノート」と呼んでいますが,ポイントノートを作ることによって,自分の弱点や間違いのパターンが掴めるようになってきます。

誰でも同じ間違いを繰り返しやすいものです。時には「また同じような問題を間違えた!」「こんな簡単な問題もできないなんて……」と辛い思いもするかもしれません。著者は次のように言います。

もちろん、このような綿密なモニタリングにはマイナス面もある。成果を追跡していくとばつの悪い思いもする。少なくとも私は、文章のプロなのにいまだに「which」と「that」を取り違えるのを認めるのはやはり恥ずかしい。[……]それでも、このように意識の焦点を絞ると成果は向上する。パフォーマンスの観察をまめに行うとほぼ何でも上達する。

間違いやできないことに向き合うのは辛いかもしれませんが,学習の効果を出すためにぜひ壁を乗り越えましょう。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑭~学習量・時間よりも質が大切

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

長時間勉強するのが良いとは限らない

「長時間勉強しているのに成績が伸びない」「問題もたくさん解いているのに,なかなかできるようにならない」というお悩みをよく耳にします。

長時間子どもが勉強していると,最初は「よく頑張っているなぁ」と安心するかもしれません。しかし,成績が伴わないと「なぜだろう?」「このままではいけない……」と焦りが出てくるでしょう。

また,そもそも長時間勉強することが良いとは限りません。短時間の学習で成果を上げることができれば,子どもの好きなことに取り組んだり,リラックスしたりする時間を確保できます。勉強時間が短くて済めば,それほど理想的なことはありません。

「的を絞った学習」が大切

短時間の学習で,成果を出すにはどうすればよいのでしょうか?成果を上げるためには,時間をかけてやみくもに学習するのではなく,「的を絞った学習」を行うことが大切です。

[……]多くの人が練習と呼ぶものは実は練習ではない。学習メソッドを何も使わず、能力向上に特化した取り組みをしていないのだ。これについては多数の研究がされているが、練習に費やされた時間の長さは実際の学習量とはあまり関係がないことが多い。

 「的を絞った学習」を行うためには,フィードバックが重要です。

スキルを伸ばすためには評価も重要だ。目標を絞り込んだフィードバックが必要となる。[……]スキルを試したり伸ばしたりする際、「何を向上させるべきか明確にわかっていないために、時間を無駄にしているだけ」の人がほとんどである[……]

学習効果を高めるために,私も生徒さんや保護者の方にフィードバックを行うようにしています。例えば次のような声かけを行っています。

  • 先生のヒントに沿ってよく頑張ったね!次回はヒント無しでできるように復習してきてね
  • ひらがなはすらすら書けるようになったね!次回はカタカナも書けるようにしようね
  • 前回より10点も得点が上がったね!テスト時間が足りなかったようだから、次回はあと5分早く解けるようにしよう
  • 文章を読んで自分で式を立てられた点はいいね!計算式の解き方が間違えていたから,次は解けるようにしておこう

このようにフィードバックでは,「良くなった点」と「さらにできるようになってほしいこと」「次回の目標」をセットで伝えましょう。ご自宅でも「的を絞った学習」ができるように,ぜひこのようなお声かけを心がけてみてください。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑬~あえて答えを教えない

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

「自ら学ぶ姿勢」が学習の効果を最大化する

事業活動を通じて,「ある課題を解けたか・解けなかったか」「自分の子どもができるか・できないか」を気にして,子どもをサポートし過ぎる保護者の方が多いと感じています。例えば,次のような接し方をよく目の当たりにします。

  • 間違えているところは,親が正解を教えてあげる
  • 作文などで,親が気になるところは「こう変えた方がいいよ」と指摘して書き直させる
  • 子どもが「できない」「分からない」と言うと,すぐに助けてあげる
  • 子どもに任せると時間がかかり過ぎるため,親が手伝ってあげる

このような接し方をすると,一時的に正解が増えますが,親のサポートが前提となっているため,なかなか子ども自身でできるようになりません。また,親に教えてもらった正解はすぐに忘れてしまうでしょう。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』では,次のように書かれています。

「長期的な学習力を最大化するためには、自分で学ぶ必要があるんです」

ヒントのみを与え,子どもに考えさせる

学習力を最大化するために,答えはあえて教えず,ヒントのみを与えて子どもに考えさせましょう。本書では次のような具体例が取り上げられています。

 

子どもに短い作文を書かせたとき,いくつかのスペルミスがあった。

○「作文を見直して,難しい単語のスペルが全て正しく書けたか確認しなさい」と言う

×間違えた単語の正しいスペルを教える

 

○スペルミスに気づかなければ,間違えた単語を指摘する

×正しい答えを教えたり,単語のスペルを書いて見せたりする

自分で正しい答えを発見させることが大切

 

私も授業中になるべく生徒さん自身で考えてもらうことを大切にしています。「この中に3つ間違いがあるけど,どこか分かる?」「この文章が少し分かりにくいかなと思うんだけど,どう変えたら分かりやすくなるかな?」など質問して,考えてもらいます。自分でじっくり考えた事柄については記憶に残りやすく,「次からこうしよう!」と次に生かせるようになります

著者は「学習は難しくて当たり前だ」といいます。保護者の方が子どもの出来を気にして,焦って答えを教えてしまうのではなく,子ども自身でじっくりと学習に取り組めるよう見守りましょう

 

 

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著書発売とオンラインサロン開設のお知らせ

いつもご覧いただきありがとうございます。著書『お母さんの「怒りの言葉」は子どもの「やる気を引き出す言葉」に変えられる!』(多田淑恵 著/PHP研究所 1,296円)が発売されましたので,お知らせいたします。

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www.php.co.jp

いつも支えてくださる皆さまのおかげです。心より感謝申し上げます。本書では具体的な事例を用いながら,お子様への声かけのヒントをたくさん盛り込みました。上記リンクに見本ページも掲載されておりますので,ぜひご覧いただけますと幸いです。

 

またこの度,保護者様向けオンラインサロンをオープンいたします。〇×クイズに答えながら,お子様への効果的な声かけや接し方についてオンラインで学ぶ講座です。

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皆様のご参加をお待ちしております。

『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑫~目標を高く設定しすぎない

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

「目標は高い方がよい」というわけではない

子ども自身で目標を持ち,達成に向けて努力することは大切です。「目標は高い方がいいから……」「もしこの目標が達成できなくても,その少し下を狙えるかなと思って」と言う子どもや保護者の方がいます。果たして目標は高い方がよいのでしょうか。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』では,あまりに高望みした学習目標は逆効果であると述べられています。

学習目標は大晦日に立てる「タンゴをマスターする」といった来年の抱負のようであってはいけない。[……]「タンゴをマスターする」ではなく、週一回のタンゴのレッスンに参加するとか、水曜の夜と日曜の午後は家で練習する、といった小さな目標を細かく設定すべきだ。

手の届く目標を掲げ,モチベーションを維持する

高すぎる目標や漠然とした目標では,子どものやる気を引き出すことは難しいでしょう。例えば「○○中学校(実力から大きく離れた学校)に合格する」という目標を掲げても,何から手を付けたらよいか分からず,「やっぱり無理なんだ……」と後ろ向きになってしまうかもしれません。「数学をがんばる」というような漠然とした目標を掲げた場合,「がんばったか・がんばっていないか」の基準が曖昧なので,達成感を得にくいでしょう。

これに対して,頑張れば手の届く具体的な目標を掲げると,モチベーションを維持しやすくなります。モチベーションの維持は,学習に継続的に取り組み,成果を出す上で非常に大切です。

[……]気持ちのモチベーションを維持する必要もある。これに関しては、自分への語りかけが重要だ。その際、黒か白かの両極端な思考は避けなければならない。だから「私は全然だめだ」と自分に語りかけるのではなく、「私は悪戦苦闘しているのだ」と語りかけよう。また、少しでも前進したら見逃さず、どんな小さな成果でも「今日は三時間やった」などと自分を褒めよう。

小さな成功体験を積み重ねることが大切

「休みの日は1時間勉強する」「ドリルを2ページずつ進める」など,頑張れば達成できる目標を掲げましょう。「今日も目標をクリアできた!」と成功体験を積み重ねることで,自己効力感が高まり,学習に前向きに取り組めるようになります。「目標を下げても大丈夫なように……」と最初から高い目標を設定したり,「英語の勉強をもっとがんばる」というような曖昧な目標を掲げたりするのではなく,努力すれば着実に達成できる目標を設定することが,子どものやる気を引き出すコツです。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑪~自己効力感を高める

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

学習における情動の重要性

どのような感情で学習に取り組むかは,とても大切です。「どうせ私にはできない」「またきっとミスをしてしまう」「間違えたら叱られる……」ーー。このような気持ちで学習に取り組んでも,知識やスキルが身に付きにくいでしょう。

学習と感情の関連性について,『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』では次のように述べられています。

[……]強い感情によって学習が妨げられる場合もあるし、情緒が不安定だとスキルが身につかない。ストレスを感じていると思考が落ち着かない。情動によって学習の成果が落ちてしまう場合があることを示す研究は多数ある。

では,どのような感情の状態を目指すのが良いのでしょうか。そのためには何をすればいいのでしょうか。

自己効力感を高めることが大切

学習で成果を出すためには,「このタスクならやり遂げられる」「これからやろうとしていることで良い成果を達成できる」という自己効力感を持つことが大切です。

あるタスクをやりとげられると信じていれば、努力を注ぎやすい。自己効力感が大きいほど、目標を達成し、結果に満足する確率も高まる。自己効力感が集中力に火をつける点も重要だ。目標にいっそう意識を絞り込み、気を散らすものにもうまく対処できるようになる。

自己効力感を養う上で,イメージトレーニングが効果的です。本書では,スポーツ選手がイメージトレーニングを行うことで自信を付け,大会でも良い結果を残せるようになったという例が挙げられています。

イメージトレーニングのおかげで、テイラーは自己効力感を獲得した。これは自分の能力への信頼感、きっとうまくいくという気持ちであり、学習に際しての情動の気まぐれに対処するうえで非常に重要だ。つまり、感情を管理する手段となる。

私自身の幼いころを振り返ると,定期テストや入試,検定試験,習い事の発表会などについて,やはり日常的にイメージトレーニングを行っていました。日々の学習や練習のモチベーションを保つことができ,本番でも脳内のシュミレーションを実行に移すだけでよいので,緊張がほぐれ,実力を出し切ることができました。

教室に通ってくれている生徒さんにも,次のようなことをおすすめしています。

  • 志望校に行ってみて(難しい場合はインターネットで写真や授業内容などを調べて),実際にそこで学んでいる将来の自分を想像してみる
  • テスト本番で落ち着いてすらすら問題を解いている自分を想像してみる
  • 半年後,1年後に苦手分野を克服している自分を想像してみる

このような声かけをすると,皆さん,目をキラキラさせて想像を膨らましてくれます。「うわ~楽しそう!」「できそう!」「もっと頑張れそう!」と学習に取り組む姿勢も変わります。

なるべく具体的にイメージして,「きっとできる!」と信じることが大事です。いくら現状が厳しくても,「このままじゃ試験に落ちるわよ」「そんな学校,受かるわけないじゃない」と可能性を否定するのではなく,「この学校に行けたらおもしろそうだね~」「こんな授業もあるんだって!」「入試にはこんな問題が出るらしいよ」と子どもが具体的にイメージできるように導きましょう。きっと前向きに努力する姿勢を引き出せるはずです。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法⑩~地頭の良さよりもメタ認知が大切

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

学習においてメタ認知が大切

同じ量や時間の学習をしていても,成績が上がる子どもとそうでない子どもがいます。その違いは何でしょうか?地頭の良し悪しでしょうか?

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』では,学習において重要なのは,地頭の良さではなくメタ認知であると述べられています。

メタ認知とは思考についての思考のことで、広い意味では自分が物事をどう理解するかを理解することを指す。頭の中に別の視点を作り、思考している自分を自覚することである。

具体的にメタ認知とは,次のような取り組み・考え方のことです。

  • 問題をどのような視点からとらえるかをじっくり考える
  • 自分の答えに筋が通っているかどうかに感覚を研ぎすませる
  • どうやって答えにたどりついたかを内省する

研究者のマーセル・ヴィーマンによると,メタ認知ができる学生の方が,IQの高い学生より試験の成績が上回る場合があるとのことです。

一つ一つの課題にじっくり向き合うことが大切

学習量や時間を増やせば成績が上がると考え,早く答えを知りたがる生徒さんや,それを良しとする保護者の方が少なくありませんが,それでは学習の成果が表れにくいです。答えを一度聞いて分かったつもりになっても,いざ自分で問題を解こうとすると難しいのは,理解しきれていないからです。一つ一つの問題について,理解しきれるまでじっくり向き合わなければ,その問題から得られることが少なく,結果として学習効率が下がってしまいます。

学習にまつわる最大の問題の一つが、メタ認知の不十分さだ。私たちは知らないことを理解するために最善を尽くしていない。そして知っていることについては過信している。だから問題は、学んだ先から忘れていくことではない。熟考について熟考しないことだ。理解するためにもう一歩踏み込んでいないのだ。

「どうしてこの答えになるのかな?」「どうやったらこの解き方が分かるんだろう?」「本当に理解できたかな?もう一度何も見ずに解いてみよう」など,自分自身に問いかけながら,学習を進めることで成果が出やすくなるでしょう。

 

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