『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉙~IT機器との上手な関わり方

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

スマートフォンやタブレットとの関わり方

「子どもがダラダラとスマホばかり見ている」「タブレットが近くにあるだけで,学習の際,子どもの集中力が散漫になっている気がする」というお悩みが多く聞かれます。今の時代,スマートフォンやタブレットの使用を完全に禁止するというのは難しいと思います。どうすればIT機器と上手く関わっていくことができるのでしょうか。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)では,学習におけるテクノロジーの良い面と悪い面について紹介されています。

テクノロジーの良い面

インターネットを使って分からないことをすぐに調べることができ,SNSを通じて意見交換も活発になりました。

「現代のツールのおかげで、これまで見えなかったアイデア、画像、人、ニュース同士のつながりに気づきやすくなった」〔……〕

また,コンピュータシュミレーションは自分の知識を実際に使ってみるのに役立ちます。例えば学習アプリでは,クイズが出題され,答えを入力すると正解・不正解がすぐに分かります。頭の中の知識を実際に使い,理解度を確認することができます。

テクノロジーの悪い面

マイナス面について,IT機器が視界に入っているだけで,気が散ってしまい,集中力が低下すること分かっています。

〔……〕インターネットに接続された端末があると、概して持続的な注意力が育たない。インターネットへのアクセスを許可している授業では、学生の成績は低くなりがちだ。携帯電話は「あるだけで」集中力を減退させることがわかっている。つまりテーブルにおいたiPhoneが視界に入っているだけで、タスクへの集中力が低下する。

 また,学習のITツールは,不必要で集中力をそぐ派手な機能を満載したものになりやすいと書かれています。概念やスキルはシンプルな形で取り組んだほうが成果が高いことが,多数の実験で実証されているそうです。学習アプリで,ゲームの機能が付いていると,知識・スキルの習得よりも,おまけのゲームに夢中になってしまう子どもが多いものです。

IT機器を使うときに気を付けたいこと

以上を踏まえて,スマートフォンやタブレットを使うときは次のことに気を付けましょう。

  • 勉強のときはIT機器を近くに置かない

先ほど述べた通り,机の上に携帯電話などがあるだけで,集中力が低下してしまうので,学習中はIT機器を目につかない場所に置いておきましょう

学習中にダラダラとIT機器を使ってしまわないように,「予定していた学習が終わればIT機器を使ってもよい」「1日1時間までは使ってもよい」など,家庭の中で話し合ってルールを決めておくのも良いでしょう。

  • 学習に使用するアプリは大人が選ぶ

学習アプリを使用する際には,余分な遊びの機能が少ない,なるべくシンプルなものを選びましょう。子ども自身で選ぶのは難しいので,保護者の方が複数の学習アプリを比較して,一番シンプルで知識・内容が身に付きやすそうなものを選んでください。

IT機器と上手く関わり,ぜひ学習にも活用していただければと思います。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉘~じっくりと考え抜く姿勢が大切

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

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問題をひたすら解くよりも一問にじっくりと向き合う

勉強が苦手で成績が伸び悩んでいる子どもは,一つ一つの課題にじっくりと向き合わず,新しい問題にどんどん取り組もうとする傾向があると感じます。反対に,勉強が得意で知識を身に付けるのが早い子どもは,一問一問に時間をかけて取り組み,考え抜く姿勢が強いです。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)では,内省(じっくり考えること)のほうが練習を重ねるより効果的であると書かれています。

〔……〕研究者グループが被験者グループに難しいクイズを出し、解答するためのトレーニングを施した。その後、被験者は選択肢を与えられた。クイズの練習をもっとしたいか。それともじっくりと考えたいか。

〔……〕被験者の圧倒的多数が練習を選んだが、「考えて書く」ほうを選択したグループのほうが学習効果が高いという結果が出た。

じっくりと考えるためのコツ

このように学習効果を高めるためには,じっくりと考えることが大切ですが,「同じ問題について時間をかけて考えるのは辛い」「イライラしてくる」という声も聞かれます。

「今はこれ以上無理だ!」と感じたら,時間を空けて再チャレンジするのもよいでしょう。下の記事で述べた通り,時間を置くことで思考が整理され,問題に取り組みやすくなります。

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 また,呼吸を整えたり,瞑想したりすることも効果的だと本書では書かれています。

スロー・シンキングに取り組むのはそう難しいことではない。かなりの集中力を要する学習タスクに取り組む前には、まず不安を追いやる工夫をすべきだ。〔……〕例えば呼吸を数えるだけでもよい。〔……〕「一、吸って、吐いて。二、吸って、吐いて」である。

親は子どもが考え抜くのを見守る

子どもがじっくりと問題に向き合っているとき,親が見守ることも大切です。「ちゃんと考えているの!?」「早く次の問題に進みなさい」「進みが遅くてイライラするわ」というような声かけをしないように気を付けましょう。このような声かけを続けると,子どもは焦ってしまい,じっくりと考えることができなくなってしまいます。

量をこなすのではなく,じっくりと時間をかけて一つ一つの課題に向き合うことこそ,学習成果を上げるコツです。ぜひご家庭でも,お子様がじっくりと考える姿勢を見守るようにしてください。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉗~心を落ち着かせ,時間を置いて学習する

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

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問題から一度離れることが大切

「シャワーを浴びていたら良いアイデアが思い浮かんだ」「別の日にやってみたら,分からない問題が分かるようになっていた」という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)では,理解を深めるためには問題から一度離れることが重要であると書かれています。

〔……〕自分の思考を理解するためには思考からいったん離れてみる必要があるのだ。問題から一歩引いてみると、問題についてよくわかることが多い。例えばソフトウェアのマニュアルを読む場合、マニュアルを閉じてからのほうが多くの理解が得られる。職場で同僚と議論をした場合も、あのときああ言えばよかったんだということを夜に皿を洗っている最中に思いついたりする。

物事を学習するとき,一度やって分からなかったとしても,別の日に取り組んでみると分かることがあります。私の教室に通ってくれている生徒さんも,解説したその日は理解が曖昧でも,別の日に取り組んでみると「分かった!」と理解が深まることが多いです。分からないからと言って一度で諦めずに,ぜひ別の日にトライしてみましょう。

睡眠にも知識を整理する効果がある

本書によると,睡眠にも知識を整理する効果があり,人は睡眠のおかげで自分の思考をより深く理解できるそうです。私自身,高校時代に先生からこのような話を聞いたことがあります。私は世界史を覚えるのがとても苦手だったので,「寝る前に世界史を勉強して,睡眠を取れば知識が定着するかな?」と考え,睡眠前と睡眠後にあえて世界史の勉強をするようにしました。その学習法が功を奏したのか,世界史も少しずつ覚えられるようになりました。

 

 何より「もっと効果的な学習法はないかな?」と問題意識を持ち,試行錯誤する姿勢は,学習の成果を高める上でとても大切だと感じます。ぜひ諦めずに色々な方法を試し,ご自身に合った学習法を見つけてもらえればと思います。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉖~詰め込み学習はNG!分散学習をしよう

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

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集中して学習してもすぐに忘れてしまう

「頑張って勉強したのに,テスト本番では忘れてしまっていた」「見たことある問題だと思ったけど,答えが分からなかった」という経験をしたことがある人は多いでしょう。

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)では,記憶にはタイマーのようなものが付いており,タイマーが鳴ると,その記憶を一度も覚え直していなければ忘却してしまうと書かれています。

分散学習で学習効果を高める

学習したことは数分後~数日後に忘れてしまいますが,期間内に復習すると記憶が定着します。定期的に間隔を置いて復習するよう,学習スケジュールを組む「分散学習」は非常に効果的です。

だが、世間一般では集中学習があいかわらず幅を利かせている。分散アプローチは普及しておらず、程度の差はあれ人は詰め込み式の学習をしている。長期間に練習を分散するかわりに、半日ですべて覚え込もうとし、大事な概念や情報を復習しない。〔……〕学校が詰め込み学習を奨励しがちという面もある。〔……〕ごくわずかでも分散すれば成果が伸びる可能性がある。わずかな手間をかけて学習を分散するだけで、劇的な改善が見られることが多い

テスト1週間前から学習を開始し,一通り問題集を解き終え,テスト本番に挑むと「あれ?この問題はどうやって解くんだったかな?」と忘れていることが多いものです。勉強したのに成果が出ないのは,とてももったいないです。次のような分散学習をぜひ取り入れてみてください。

  • 早い段階で問題集を一通り解き終え,テスト前は間違えたところを中心に2周目,3周目の学習を行う
  • 問題を解き進めると同時に,数日前の復習を並行して行う
  • 間違えた問題をノートにまとめたり,単語カードを作ったりして,隙間時間に復習を行う

 このような取り組みを行うと,「この前復習した問題だ!」とテスト本番で分かる問題も増えてくるはずです。ぜひ試してみてください。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉕~過信・不注意を改善して効果的に学習する方法

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

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過信や不注意は効果的な学習を阻害する

「もう分かった!」「もう覚えられた!勉強しなくて大丈夫」という過信は,効果的な学習を阻害すると以前書きました。

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過信だけでなく,不注意が原因で分かったつもりになってしまうこともあります。

私たちは注意力を働かせたくない。本気で集中するにはエネルギーを消費しなければならないからである。[……]私たちは事実を本気で考察する機会を得る前に、心の中でわかった気になりがちなのである。

「分かった!」と言う生徒さんに,「じゃあここはどういうことかな?」「説明してくれるかな?」と質問すると,「あれ?やっぱり分からないかも……」と気づく場合があります。注意力を十分働かせていないために,本当は分かっていないのに,分かったつもりになっている生徒さんは少なくありません。

このような姿勢で学習に取り組んでも,なかなか成果は出ないでしょう。過信や不注意を改善して,学習の成果を上げるにはどうすればいいのでしょうか?

 評価やフィードバックを通して「分かっていないこと」を知る

過信や不注意を改善するためには,外部からのチェックが必要だと本書では書かれています。特に学習に関して,人は自己欺瞞に陥りやすく,ほとんどの人が実際以上に自分には知識があると考えるためです。具体的には,次のようなチェック方法が紹介されています。

  • 「自分は何を学んだか?理解しづらかったのはどこか?分からないと思えるのはどこか?」と先生が質問して生徒に自問させる
  • 先生が客観的にみて改善方法を生徒にアドバイスする
  • 小テストする機会を多く持つ。自己テストをする。教科書の巻末にある質問に答える。模擬試験を受ける。

 このような取り組みを行うと,自問する習慣が付き,本当に分かっているかどうかを知る機会が増え,効果的に学習することができます。ご自宅でできるものもあると思いますので,ぜひ試してみてください。

 

☆著書で子どもへの効果的な声かけや接し方について詳しくご紹介しています

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉔~「もうできる」「そんなこと知ってる」という過信は禁物

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

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過信は効果的な学習を阻害する

教科書を読んだだけ,問題を一回解いただけで「もう分かった!」と言ったり,動画を見ただけで「もう覚えられた!勉強しなくて大丈夫」と思い込んだりする子どもが少なくありません。このような過信は,効果的な学習をおおいに阻害すると本書では書かれています。

自分を過信していると、人は勉強しない。練習しない。自分に問いかけを行わない。過信はとりわけ、知力を鍛えるタイプの学習に取り組む邪魔をする。知っていると思ってしまうと、概念同士を関連づける、今ある知識を発展させるといった、難しい手順を踏もうとしなくなる。

そのときは「分かった!」と思っても,深い部分が理解できていないために,知識が定着せずにすぐ忘れてしまったり,いざ知識を問われると「何だったっけ?」と答えられなかったりします。

 「子どもが『もう分かったから勉強しなくていい』とすぐに言います」「でもテスト結果はいつも悪いんです。どうすればいいんでしょうか?」というお悩みを実際によく耳にします。

小まめに理解度確認を行う

子どもが自分の実力を過信してしまっている場合,小まめに理解度確認を行い,「ここまでは分かっているね」「ここはもう少し勉強が必要かな?」と気づいてもらうことが大切です。

  • 「今日勉強したことを教えてくれるかな?」「ここはどういうことかな?もっと詳しく教えてほしいな」と子どもに質問して答えてもらう
  • 問題集からランダムに数問ピックアップして解いてもらう
  • 問題集の「まとめのテスト」等を活用して定期的にチェックテストを行う

 このような取り組みを行うと,「あれ?分かったと思っていたけど,意外とできていないな」「もっと勉強が必要だな」と子ども自身で少しずつ気づき始めます。「『分かった!』って言ってどうせできないんでしょ!」と後ろ向きの声かけをするのではなく,子どもに自ら気づいてもらうきっかけを与えることが大切です。子どもの過信が気になったら,ぜひ上記のような取り組みを試してみてください。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉓~学習を通して問題解決を高める方法

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

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問題解決力の重要性

これまで効果的な学習法についてご紹介してきましたが,そもそも何のためにスキルを身に付けるのでしょうか。本書では「問題解決力を高めるため」だと書かれています。

問題解決力のスキルが重要な理由は二つある。第一は問題解決そのものの重要性で、私たちは課題を解決するために学習してスキルを身につけることが多い。第二に、関連づけのできた専門知識があれば、問題解決力は上がる。体系を理解していれば、さまざまな文脈で知識を活用できる。

将来社会に出たとき,問題解決力があることはとても大切です。「より良い仕事をするためにはどうすればいいかな」「周りの人により貢献するためにはどうすればいいかな」と自ら問題を発見し,解決することができれば,きっと社会で活躍することができるでしょう。問題解決力を高めるために,私たちは日々学習し,スキルを身に付けているのです。

 

問題解決のアプローチとは

問題解決とは具体的にどのようなものなのでしょうか。ハンガリー出身の数学者であるポリアは,次のような体系的な問題解決のアプローチを提案しました。

第一段階:「問題を理解すること」。問題の核心や本質の発見に努める段階。

第二段階:「計画を立てること」。問題に対する取り組み方を計画する段階。

第三段階:「計画を実行すること」。行動し検討する段階。

第四段階:「振り返ること」。結果を見直し今後に生かす段階。

 

このようなアプローチは日々の学習にも生かすことができます。

第一段階:将来の夢や希望の進路を考慮して,次の目標を決めたり,現時点での自分の位置を把握したりする。「1年後にはこれができるようになっていたい」「今は60点だけれども次のテストでは80点取りたい」など。

第二段階:どうやったら目標を達成できるかを考え,実際の計画に落とし込む

第三段階:立てた計画を実行する

第四段階:計画がきちんと実行できているか,成果が伴っているかを振り返る。上手くいかなかった場合は,日々の過ごし方だけでなく,計画そのものに問題がなかったのか(量が多すぎた・少なすぎた)等についても振り返る。

このような取り組み方で学習を行うと,問題解決力を高めることができるでしょう。受験テクニックを身に付けるだけでなく,問題解決力を高められる学習への取り組み方をぜひ心がけてみてください。

 

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『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉒~知識をより深める方法

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

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本書では,知識を習得し発展させるためには,具体的な学習を行うことが大事であると書かれています。

人間の脳は抽象が苦手だ。私たちは実体のあるものを好む。じかに触れられ、感覚に訴えるものほど理解しやすい。[……]学習においてこれは重要なポイントで、対象を具体的にするのは効果的だ。においをかいだり、触ったり、目で見ることができるものにすれば理解しやすくなる。

では,具体的な学習とはどのようなものでしょうか?

  • 図に描いて学習する
  • そろばんを使って計算する(串と珠を見たほうが理解しやすい)
  • 頭の中でシュミレーションする
  • 何かのエピソードを思い出す
  • 美術館や博物館,歴史建造物に足を運ぶ

 テレビで見たことのある内容や,実際に行ったことのある場所だと,関連分野について学ぶときに,「見たことある!」「知ってる!」と知識が頭の中に入ってきやすいものです。自分で手を動かして図を描いたり,イメージしたり,誰かと話しながら取り組んだりするのも,記憶に残りやすく,知識を深めるのに効果的です。

また知識を深めるためには,人に教えることも効果的だそうです。

あるテーマについて深い洞察を得るには他人に教えるとよい[……]教える人数の規模には関係なく、教えることによってその専門知識の理解は深まる

  • 兄弟に教えてあげる
  • 親が質問して子どもが答える

このような学習法も知識を深めるために効果的でしょう。いずれも少し時間がかかる学習法なので,要所要所に取り入るのがおすすめです。夏休みなど時間が取れるときに,ぜひ試してみてください。

 

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