書評

『「学力」の経済学』から学ぶ教育②「子供をご褒美で釣ることの落とし穴」

今回は,「子供を勉強させるために,ご褒美で釣ってはいけないのか」という問いについて考えてみたいと思います。 「目の前ににんじん」作戦は子供をすぐ机に向かわせる 『「学力」の経済学』において,子供が勉強を先送りにする理由は,目先の満足を優先さ…

『「学力」の経済学』から学ぶ教育①「他人の教育を真似る前に因果関係を把握しよう」

今回は,効果的な教育の選び方について考えていきたいと思います。子供にどのような教育を行えばよいか分からない,「何となく良さそう」という理由から教育を選んでいる,現在実施している教育に自信がない,子供が理想的な方向に育っていない気がする――こ…

『使える弁証法』×教育②「教育への効果的なIT活用方法」

IT化が進む現在,教育にもその波が押し寄せています。今回は,教育分野における効果的なIT活用方法について考えてみたいと思います。 Eラーニングによる「自律学習」「寺子屋」の復活 『使える弁証法』では,ネット革命によるEラーニングの普及により,学習…

『使える弁証法』×教育①「子供の成績・成長にスランプは付きもの」

何だか子供が成長していない気がする,次から次へと問題が出てきてこのままで良いか分からないーーこのような悩みをお持ちの方は,ぜひ今回の記事をお読みいただければと思います。 物事は螺旋(らせん)的に発展する 『使える弁証法』(田坂広志 著/東洋経…

『カエルを食べてしまえ!』×教育⑧「子供が自発的に勉強するようになる方法」

子供が自分から勉強しない。親として何ができるだろうか。どうしたら子供自身で学習するようになるのか――今回は,このような悩みに対する解決策を探っていきたいと思います。 学習をこま切れにする 『カエルを食べてしまえ!』に次のような記述があります。 …

『カエルを食べてしまえ!』×教育⑦「お子様を思考力ある楽天主義者にしよう」

勉強ができるようになる/社会で活躍できるようになるかどうかは,生まれ持った能力や才能よりも,性格や思考の癖・考え方に依るところが大きいです。性格・考え方の素地は,子供が多くの時間を過ごす家庭で形成されるため,親は子供への接し方・声掛けに気…

『カエルを食べてしまえ!』×教育⑥「何が足をひっぱっているか明らかにしよう」

勉強していないわけではないが子供の学習状況が良くならない,どうすれば現状が良くなるか分からない……このような悩みをお持ちの場合は,「足をひっぱっているもの」に目を向けてみましょう。 足をひっぱっているものの正体 『カエルを食べてしまえ!』に次…

『カエルを食べてしまえ!』×教育⑤「学習効果を得るために十分な睡眠を取ろう」

子供がぐずぐずしてなかなか勉強を始めない,集中力が続かない,自発的に行動できないという悩みをお持ちの保護者様は少なくないと思います。このような状況に陥っている原因は,もしかすると睡眠不足にあるかもしれません。 十分な睡眠をとれば生活全体が変…

『カエルを食べてしまえ!』×教育④「重要なこと以外は後回しにしよう」

子供に「読書をしなさい」「休憩している暇があったら,保健体育の教科書でも読みなさい」など,あれもこれも要求する親をよく見かけます。重要なことで成果を上げるためには,後回しにすることも大切であると『カエルを食べてしまえ!』では述べられていま…

『カエルを食べてしまえ!』×教育③「教育の成果を上げるために親が長期的な視野を養う」

子供の視野が短期的であることは仕方がない 子供が遊んでばかりで勉強しない,ゲームばかりしてガミガミ言わないと宿題をしないという悩みをお持ちの保護者様は多いです。その原因として,子供が目先の楽しみに飛びついてしまう,物事を長期的に見られていな…

『カエルを食べてしまえ!』×教育②「一日の計画を立てることが自律の第一歩」

子供が遊んでばかりいて勉強しない。いつも周りがうるさく「勉強しなさい」と言って無理やりさせている。「何とか自分から勉強してくれないものか......」と悩む保護者様は少なくありません。 子供が自分から勉強しない原因は何でしょうか。 「やるべきこと…

『カエルを食べてしまえ!』×教育①「目標をはっきりさせないと成功できない」

『カエルを食べてしまえ!』(ブライアン・トレーシー〔著〕 門田美鈴〔訳〕/ダイヤモンド社)を参考に,効果的な教育や学習についてご紹介していきたいと思います。 カエルを食べてしまえ! 新版 作者: ブライアン・トレーシー,門田美鈴 出版社/メーカー: …

『エッセンシャル思考』×教育③「無駄を切り捨てて成果を出す」

重要なことにエネルギーを集中させ,最高の結果を出すためには,不要な物を切り捨てる必要があります。 「絶対やるべきこと」を決めるのは,エッセンシャル思考の第一歩だ。それができたら,次は「やらなくてもいいこと」をきっぱりと捨てなくてはならない。…

『エッセンシャル思考』×教育②「本当に重要なことを見極める技術」

エッセンシャル思考とは,自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し,いちばん重要なものごとにおいて最大の成果を上げる技術のことです。 将来,社会で活躍する子供たちがエッセンシャル思考を身に付けることは,大きな価値があります。そのために,…

『エッセンシャル思考』×教育①「重要なこと以外を捨てることの重要性」

『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳/かんき出版)を参考に,効果的な教育について考えていきたいと思います。 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者: グレッグ・マキューン,高…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育⑦「教育に対する考え方を変える視点」

皆さま,お子様に対する教育の悩みや考えを色々と持っていらっしゃるのではないでしょうか? 「色々な習い事があって,うちの子に何を習わせたら良いか分からない」 「英語を身に付けるには,幼少期が肝心よね!良い英語教室はないかしら」 「これからの時代…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育⑥「将来を見据えた教育ができているか確かめる方法」

長期的な視野を持つことの重要性 『ユダヤ式Why思考法』では,別の次元から物事を見ること,その一つとして長期的視点で物事を見ることの重要性が述べられています。 現状はこうだが,1年後,2年後,さらに10年後や20年後,50年後,100年後はどうか考えてみ…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育⑤「教育法の丸暗記は意味がない」

「How」ではなく「Why」と問いかけることの重要性 日本人はどちらかというと「How=どのように?」と問う科学的アプローチが得意のようだが,「Why=なぜ?」と問いかけることで物質の本質や根源に迫っていくのがユダヤ式アプローチである,と『ユダヤ式思考…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育④「『あれもこれも』を止めれば現状は改善する」

何かを得るには,まず捨てることが大切 「あれも」「これも」は手に入らない。失って初めて得るものがある。幸せや成功を手にするには,まずは捨てることが重要であると『ユダヤ式Why思考法』では述べられています。具体例を見ていきましょう。 「あれも」「…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育③「感情に流されない!効果的な家庭教育を行うコツ3つ」

「感情任せの教育」は効果が期待できない 子供が何かできないとき,代わりにすぐやってあげる親がいます。理由は「できないと子供がかわいそう」「親自身が恥ずかしい」「イライラして見てられない」など感情的なものが多いです。感情は論理的思考を妨げます…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育②「子供の思考力を伸ばす接し方3つ」

なぜ思考力を鍛える必要があるのか 日本人は疑問を持たず,議論することをしない。議論しない人=思考が停止している人であり,日本では「良い子」「空気が読める人」として重宝されるかもしれないが,世界では活躍できない。また議論をしない国は革新を生み…

『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育①「子供の思考力を伸ばす教育,殺す教育」

『ユダヤ式Why思考法―世界基準の考える力がつく34のトレーニング』(石角完爾著/日本能率協会マネジメントセンター)を参考に,子供の思考力の伸ばし方について考えてみたいと思います。 ユダヤ式Why思考法 作者: 石角完爾 出版社/メーカー: 日本能率協…

『ファーストクラスに乗る人の教育』理論③「教育とは子供に気づきを与えること」

「教える・覚える」は教育ではない 自分で気づく経験を通じて,社会を生き抜く力が高まる 『ファーストクラスに乗る人の教育』では,子供に気付きを与えることこそ教育であると書かれています。子供が社会を生き抜くために使うのは,教えてもらったことや覚…

『ファーストクラスに乗る人の教育』理論②「親が教育者である自覚を持つ」

親は「保護者」ではなく「教育者」である 今の親は,「先生=教育者」「自分=保護者」であると考え,「教育は先生がやる仕事でしょう」と言って教育から逃げていると『ファーストクラスに乗る人の教育』では記述されています。親が保護者になると「私の仕事…

『ファーストクラスに乗る人の教育』理論①「母親とのコミュニケーションが子供の将来を決める」

『ファーストクラスに乗る人の教育』(中谷彰宏著/きずな出版)をもとに,子供への効果的な接し方を考えていきましょう。 ファーストクラスに乗る人の教育―モテ稼げる力を育てる64の方法 作者: 中谷彰宏 出版社/メーカー: きずな出版 発売日: 2014/07/15 メ…

『トヨタの問題解決』から教育を考える⑧「親子が変わらない原因とその対策」

子供の状況が改善しない大きな要因として,親が家庭教育を変えられない,途中で諦めてしまうことが挙げられます。対策が分かっていて,あとは実行するだけなのに,できない――なぜこのような事態になってしまうのか,どうすれば家庭教育を変えることができる…

『トヨタの問題解決』から教育を考える⑦「『なぜ』を繰り返すことが家庭教育改善のコツ」

いつも子供に声掛けをしているが,一向に状況が良くならない......それは問題の真因を取り除けていないためかもしれません。 真因を取り除かないと問題が再発してしまう 真因とは,問題を発生させる真の要因のことであり,解決すべき課題を発生させている真…

『トヨタの問題解決』から教育を考える⑥「子供を自律させる目標の決め方」

子供が物事を達成できない理由のひとつとして,大人が最初から高い水準を求めすぎていることが挙げられます。子供一人で物事を成し遂げられるようにするにはどうすればよいか,『トヨタの問題解決』((株)OJTソリューションズ/中経出版)をもとに考えてい…

『トヨタの問題解決』から教育を考える⑤「子供の『やりたい』を通す前にやるべきこと」

「やりたいこと」ではなく「やるべきこと」に取り組む 『トヨタの問題解決』に次のような記述があります。 解決すべき問題テーマを選定する段階では,「やりたいこと」ではなく,「やるべきこと」に焦点を合わせるのが原則です。 家庭教育でも,「やりたいこ…

『トヨタの問題解決』から教育を考える④「問題や対策を親が決めつけない」

『トヨタの問題解決』((株)OJTソリューションズ/中経出版)を参考に,家庭教育で陥りがちな状況とその対策について考えていきましょう。 「問題ありき」「対策ありき」ではうまくいかない 『トヨタの問題解決』に次のような記述があります。 ステップ①「…

『トヨタの問題解決』から教育を考える③「英語力のみではグローバル人材になれない」

グローバルに活躍するためには問題解決力が必要 『トヨタの問題解決』に次のような記述があります。 最近では,英語を社内公用語にする先進的な会社も増えていて,英語を話せる人材が重宝される傾向にあります。しかし,いくら英語が話せてもグローバル化が…

『トヨタの問題解決』から教育を考える②「問題がない親こそ問題」

「問題がない」が最大の問題である 『トヨタの問題解決』にこのような表現があります。問題を認識できていれば,解決に向け対策を立てられますが,問題を認識できていない状態ではいかなる改善も期待できません。 困らんやつほど,困ったやつはいない 本書で…

『トヨタの問題解決』から教育を考える①「親こそ問題解決力が必要」

『トヨタの問題解決』((株)OJTソリューションズ/中経出版)を参考に,教育のあるべき姿や目指すべき方向性について考えてみたいと思います。 トヨタの問題解決 作者: (株)OJTソリューションズ 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2014/05/15 メ…

『ビリギャル』から学ぶ自律教育②「子供の感情を利用しない」

子供に言うことを聞かせたいがあまり,子供を脅して恐怖心に訴えかける,不安をあおる,嘘を付いて怒りの感情を引き出す大人がいます。このような接し方は子供にどのような影響をもたらすのでしょうか。『ビリギャル』(『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40…

『ビリギャル』から学ぶ自律教育①「やってあげるのではなくきっかけを与える」

親が良かれと思ってやっていることでも,子供のためになっていないことがあります。例えば子供の疑問に答えてあげるとき,ある方法では子供の思考力を高めることができますが,別の方法では子供の思考力を奪い,親への依存度を高めてしまいます。『ビリギャ…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育⑤「思い込みを捨てる」

さやかちゃん(ビリギャル)は幼い頃,どうにもならないことですぐ落ち込んだり,いじけたりする,友達のできない引っ込み思案な子だったそうです。しかし成長するにつれて,好奇心旺盛で友達の多い,明るい性格になっていきました。その原因は,ああちゃん…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育④「現状をありのままに受け入れること」

ビリギャルのような,「物事をぐんぐん吸収し成長できる子供」を育てるための家庭教育について紹介しています(参考:ビリギャル母(ああちゃん)の著書『ダメ親と呼ばれても学年ビリ3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』)。今回のテーマは「現状…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育③「まず親が変わろうとすること」

子供の問題は親に原因があると考える 子供がグレても責めない 長男(ビリギャルの弟)は思春期に夜の街に出かけていく,暴れてガラスを割るなど,悪い方向に向かっていました。しかし,ああちゃんは決して長男を責めることはしませんでした。 子供は悪くない…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育②「過保護は絶対にNG」

ビリギャル母(ああちゃん)の家庭教育を紹介します。今回のテーマは「過保護は絶対にNG」です。 過保護は子どもへの攻撃である 過保護は子どもへの愛情ゆえではない ああちゃんは「親は,過保護にするのを愛情ゆえと勘違いしがちですが,本当は,自分の都合…

ビリギャル母から学ぶ家庭教育①「いつでも子供の味方でいること」

ビリギャル母(ああちゃん)の著書『ダメ親と呼ばれても学年ビリ3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話』を取り上げます。 ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話 作者: ああちゃん,さやか(ビリギャル) 出版社/メ…

『ビリギャル』の中で特に保護者の方に知っていただきたいこと

今回は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』(通称『ビリギャル』/坪田信貴著)を取り上げます。 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 作者: 坪田信貴 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・…