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『ファーストクラスに乗る人の教育』理論③「教育とは子供に気づきを与えること」

 「教える・覚える」は教育ではない

自分で気づく経験を通じて,社会を生き抜く力が高まる

『ファーストクラスに乗る人の教育』では,子供に気付きを与えることこそ教育であると書かれています。子供が社会を生き抜くために使うのは,教えてもらったことや覚えたことではなく,自分自身で気づいたことです。うまくいかない中にこそ気づきがあり,親は子供に体験を通じていろいろな気付きをさせる必要があると述べられています。

「教える・覚える」を続けるとどうなるか

「教えることこそ教育」「覚えさせることこそ教育」と考える親は多いようです。「できないから教えてあげないと」と親が方法を押し付けたり,代わりにやってあげたりします。

例えば,片付けができない場合,親がファイルや収納ボックスを準備して,整理方法を事細かに指示します。「数学はあそこに入れるのよ,帰ってきたら机の上にまずファイルを出すのよ,勉強が終わるごとに教材を一つ一つしまっていくのよ」と子供が取るべきアクションについて細かく口出しするのです。日々のスケジュールについても「7時から勉強しなさい」「次はお風呂に入りなさい」と子供の行動を親が決めます。「子供は自分一人で勉強ができないものだ」「親が教えてあげないと」と考え,「教科書をまず読んで,大事なところにアンダーラインを引きなさい。それから問題集をノートに解きなさい」と学習方法を押し付けます。

整理整頓ができるように,規則正しい生活が送れるように,勉強ができるように......と親が方法を教えてあげる,子供に覚えさせるのです。このような家庭教育を続けると,子供はどうなってしまうでしょうか。

(1)自分で考え行動できない大人になる

親に言われたことをやるだけなので,自分で考える力は向上しません。上手くいかなくても,自分で試行錯誤せず,他人に対策を求めます。

(2)他人の指示を待つ大人になる

家庭で親に教えてもらうことが当たり前になると,「他人が何とかしてくれるだろう」という思考の癖が付きます。常に誰かが教えてくれると考え,自分から質問・調べたり,アクションを起こすことができません。いわゆる「指示待ち人間」になります。

(3)責任感のない大人

何かが上手くいかなかった場合,「自分はこう思っていたのに」「教えてくれなかったのが悪い!」とすぐに他人のせいにするようになります。自分に原因を求め,改善していくことができないため,現状を良くすることができず,不満を抱き続けることになります

「教える・覚える」はニートを生み出す

 (1)~(3)のような大人は,言うまでもなく社会で活躍することができません。自分のやりたいことが見つけられなかったり,やりたいことの実現方法が分からなかったり,運よく就職できたとしても不満を抱き長続きしなかったり......とニートになる可能性が極めて高くなります。

子供に気づきを与える教育とは

『ファーストクラスに乗る人の教育』筆者が述べている通り,モテ稼げる大人=自分の意思で人生を切り開いていける大人になるためには,子供自身が失敗から学び,気づきを得る教育が有効です。具体的に子供に気づきを与える家庭教育とはどのようなものでしょうか。

子供を信じて見守る

何事に関しても,皆,失敗しながら出来るようになっていくものです。最初から完璧に出来る人はいません。少し出来ないだけで「うちの子はできない」と決めつけ親がやってあげることは,子供の成長機会を奪っているに等しいです。「きっとできるようになるはず」と子供を信じ,忍耐強く見守ることが大切です。個々の子供によってスピードは異なりますが,失敗や試行錯誤を通じ,気づきを得て成長していくはずです。

何事も子供に質問して考えさせる

出来ないときに「~しなさい」と親が対策を教えてしまうと,その時点で子供の思考は停止し,指示に従うだけになってしまいます。指示を出すのではなく「なぜ出来なかったか,どうすれば出来るか」を質問して,子供に考えてもらうことが大切です。そして子供が出した答えを「そんなの出来るはずない」「こうした方がよい」と否定せずに,まずは実践してもらってください。失敗しても気づきを得ることができれば,子供にとって大きな糧となります。目に見えた成果が出なくても,親の指示通りに行動して成功したときと比較して,何倍もの価値があります。気づきの積み重ねを経て,自分で考え行動する力が少しずつ高まっていくのです。

「教える・覚える」ことは教育ではないこと,子供に気づきを与えることこそが教育であることを知っていただき,より多くの家庭で,子供を自律へ導く教育を実践してもらえればと思います。

 

 

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