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『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育③「感情に流されない!効果的な家庭教育を行うコツ3つ」

「感情任せの教育」は効果が期待できない

子供が何かできないとき,代わりにすぐやってあげる親がいます。理由は「できないと子供がかわいそう」「親自身が恥ずかしい」「イライラして見てられない」など感情的なものが多いです。感情は論理的思考を妨げます。論理的に思考しなければ,効果的な家庭教育を行うことはできません。

「可哀そうだから」は理由にならない

ユダヤ式Why思考法』では,「可哀そう」などの感情は人それぞれ感じ方が異なるため,説得力のある理由にはならないと述べられています。

例えば子供が何かできないとき,親は「可哀そう」と思っていても,子供が「悔しい」「悲しい」「辛い」など何も感じていない場合も多いです。子供が何とも思っていないのに,親が過剰に保護する意味はあるのでしょうか。このような親の感情に起因する教育には,いかなる効果も期待できません。では,どうすれば「感情任せの教育」から脱却し,「本当に効果的な教育」を行うことができるのでしょうか。

論理的思考が効果的な教育を生み出す

効果的な教育を行うには,論理的な思考・分析が不可欠です。そのために次の3つの取り組みが有効です。

(1)「根拠は何か」を徹底的に考える

感情論から切り離して論理的に説明(=思考)するには,「根拠は何か」を導き出すことが有効だとユダヤ式Why思考法』では記述されています。

過保護の例を用いて考えてみます。過保護を行っている場合,「過保護が効果的である」という根拠を説明できるでしょうか。

過保護が効果的でない根拠は明確です。過保護は子供の気付き・成長機会を奪い,自分で考え行動できない大人を生み出します。親がやってあげることで一時的に問題は解決したように見えるかもしれませんが,子供自身は成長していかないため,ずっと親が保護し続けなければならなくなります。このような将来を望んでいる親はいないはずです。

すなわち効果的な教育を実施するためには,子供への接し方や声掛けについて,なぜ・どのような目的で行っているか,根拠を明確にすることが重要です。そうしなければ(=感情的に行き当たりばったりの教育を行っていれば),思いもよらない結末が待ち受けています。

(2)冷静に「現実」を分析する

ユダヤ式Why思考法』に次のような記述があります。

多少のリスクには目をつぶり,「なんとかなるだろう」と一か八かを狙うのが日本人にありがちな選択だとすれば,徹底的なリサーチに基づく冷静な判断で確実に成果を得ようとするのが,ユダヤ人をはじめとする欧米人のアプローチである。この考え方の違いは大きい。〔......〕

「日本人はAnalytical(分析的)ではなく,Dreamer(空想家)だ」

過保護を例に挙げて考えてみます。「今はできないけど,そのうちできるようになるでしょう」というのは「空想」でしかありません。「現実」あるいは「現実」の先にある未来を,冷静に分析できていません。親が過保護を続けている限り,子供はいつまでたっても自分でできるようになりません。どのように親がサポートを減らしていくか,子供を自律させるか,分析的に考えて行く必要があるのです。

(3)「定義」を考える

ユダヤ式Why思考法』では,「定義」が論理的思考のスタートであると述べられています。

論理的に考えることが苦手な人は,言葉の定義が曖昧な傾向がある

言葉の定義が曖昧だから,感情が入り込む余地が増える。反対に言葉の定義を明確にすれば,感情に左右されることも少なくなる。〔......〕

感情で物事を処理しようとすると,感情が思考を停止させ,それ以上に思考が深まらない。〔......〕

言葉の定義を明確にすることで,議論の物差しが明確になるはずだ

例えば「過保護」という言葉の定義が曖昧な場合,「過保護を止めてください」とアドバイスすると(弊社ではより具体的に説明します),親がサポートすべき部分まで放棄して「放任」に移行してしまうケースがあります。「過保護」とはどういう状態を指すのか,頭の中できちんと整理・理解しておかなければ,方向性を見失ってしまいます

「教育」の定義も明確にしておく必要があります。子供をどのような状態に導くことが「教育」なのか,子供がどのような大人になればゴールを達成したと言えるのか,はっきりさせておくことが大切です。これらの問いに対して絶対的な正解はなく,家庭ごとに意見・考え方が異なります(ただ,少なくとも「誰かの指示がなければ動けない大人になってほしい」「ニートになってほしい」という意見は出てこないと思います)。家庭内で「教育」の定義を明確にし共有できていれば,連携・相互チェックしながら家庭教育を行うことができるので,効果が出やすいです。

以上,感情任せの教育から抜け出し,論理的分析に基づいた効果的な教育を行うコツをお伝えしました。ぜひ実践していただければと思います。

 

 

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