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『ユダヤ式Why思考法』から学ぶ自律教育⑤「教育法の丸暗記は意味がない」

「How」ではなく「Why」と問いかけることの重要性

日本人はどちらかというと「How=どのように?」と問う科学的アプローチが得意のようだが,「Why=なぜ?」と問いかけることで物質の本質や根源に迫っていくのがユダヤ式アプローチである,と『ユダヤ式思考法』では述べられています。

なぜ「Why」思考で本質をつかむことが大切なのか

ユダヤ式思考法』では法律学を例に挙げ,「なぜ?」と問うユダヤ思考を通じて本質をつかむことの重要性について述べています。日本の法律は数万本を超えるが,それらをすべて覚えるよりも,「なぜ法律が存在するのか?」「法の目指すべき正義とは何か?」などの法哲学を勉強するほうが実践的で優れた弁護士になれる,と筆者は述べています。本質=法哲学(今回の場合)は時間が経過しても変わらないが,数万本の法律の内容は日に日に変わっていくため,キャッチアップするだけでも大変な労力が必要である,とも述べています。

家庭教育の例

事業活動をしていて「How=どのように?」ばかりを質問してくる,すなわち対策提示を講師に求めてくる親が多いと感じます。「Why=なぜ?」,つまりその対策を取る理由が非常に重要なので,必ず説明するようにしているのですが,興味を持たない親が多いです。「Why」思考を親が行わないと,具体的にどのような問題が発生するのでしょうか。

(1)対策の丸暗記になり,臨機応変に対応できない

見たり聞いたりしたことを単純に実践するだけで,その対策を取る理由が理解できていなければ,子供の様子や状況によって臨機応変な対応ができず,効果的な教育を行うことができません

例えば「『勉強しなさい』と言ってはいけない」ということを,先生・友人から聞いた,テレビ・雑誌から知ったとします。その原因を理解せず,「『勉強しなさい』と言ってはいけない」という対策を丸暗記している場合,必要なときに子供に声掛けすることができません。例えば,子供が「19時から勉強する」と約束したのに机に向かわない場合などは,親が声を掛けるべきです(「勉強しなさい」ではなく他の言い回しにする必要があるかもしれません)。その場合でも親が黙って見ているという状況に陥ります。これは単なる放任であり,効果的な教育ではありません。

(2)習い事や教育法の取捨選択ができない

 「なぜその習い事が必要か」「なぜその教育法が有効か」を考えられなければ,情報の取捨選択が出来ず,他人が良いと言っているもの,何だか良さそうだと感じたものを手当たり次第試すことになります。「なぜ?」「何のために?」という理由や目的を明確にせず実施しているため,効果の有無に応じて,取り組みを拡大・縮小することができません。続けるべき取り組みを途中で止めてしまったり,逆に不必要な取り組みを無理に続けたり......といった事態が生じます。これでは長期的に子供を良い方向に導くための,一貫性のある教育を行うことは困難です。

(3)自分で対策を考えられず,他者に依存する

 「なぜその対策を取るのか」「なぜその教育法が有効か」という根本的な理由が理解できなければ,自分で対策を考案する・応用することができません。問題が生じる度に,先生・友人など他者に相談して対策を教えてもらうという状況から抜け出せません。

テラック自律教育トレーニング(保護者様向けセミナー)では,講師が対策を一方的に伝えるのではなく,保護者様ご自身に考えていただくことを重視しています。保護者様に「自律教育」できるようになっていただくためです(自律教育には「自律した人をつくる」,「親が自律して教育を行う」という2つの意味が込められています)。

このように,効果的な教育を行うためにも「Why=なぜ?」と問うことが非常に重要なのです。

 

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