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『やり抜く力』から学ぶ家庭教育~4.本当に好きなことを見つけよう

家庭教育 教育理論 教育者育成 書評

人生において成功できるかどうかは,「才能」ではなく,「やり抜く力」の有無に左右されると言われています。『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読み解きながら,「やり抜く力」について考察を深めます。

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

  • 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (2件) を見る 
  • 「本当に好きなこと」を大切にする

  • 「やり抜く力」を高める第一段階として,「興味」「関心」の明確化が重要であることは,以前述べた通りです。
  • blog.terak.jp

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    一方, 将来を考えたときに,「堅実さ」を基準に,進路や職業を選んだ方が良いという意見も確かにあります。例えば,医師のような職業を選べば,収入にも地位にも恵まれます。「自分が本当に好きなことを見つけたい」などと理想を追い求めたりすれば,貧困と失望が待ち受けているかもしれません。

  • しかし,自分の興味に合った仕事をしている人の方が,離職率が低く,業績や人生に対する全体的な満足度やが高いという結果が実証されています。
  • なにをするにしても、その人がどれくらい成功するかを左右する「決定投票」は、その人がその仕事を「どれだけ切望し、どれだけ強い情熱と興味を持っているかにかかっている」のだ。
  • 「好きなこと」を見つけるには時間がかかる

  • しかし通常,一生涯を通じて取り組みたいと思える対象に,すぐに出会えるわけではありません。
  • 本当に好きな仕事に打ち込んでいる人を見ると、うらやましくなってしまうことがあるかもしれない。だが、そもそもそういう人は、出発点からして自分とはちがうのだろう、などと思うべきではない。そういう人も、一生をかけてやりたいものが見つかるまでは、かなりの時間がかかった場合が多い。
  • 中学生くらいでは,ようやく自分の好き嫌いが分かり始めたばかりで,将来何をしたいか,はっきりとはわからない,興味を持てるものに出会うまでの道のりは,回り道が多く,偶然の要素が大きい,実際に試してみなくては長続きするかどうかわからないとも,筆者は述べています。
  • 親が子供のためにできること

  • 子供の興味を観察する

  • 親がやらせたいことに取り組ませるのではなく,子供の好きなことを見つけましょう。「どんなことに取り組むのが好き?」「どんなときに生き生きしている?」「逆にすごく嫌そうなときは?」など,子供の様子を観察して,興味のある対象を見つけましょう。「無理だ」「うちの子には出来ない・向いていない」など決めつけずに,イベントや習い事を通して,子供に色々な経験をさせることも大切です。意外な興味が見つかったり,逆にやってみたら好きではなかったということがあり得ます。
  • 焦らず見守り,励まし続ける

  • 好きなことが見つかったとしても,最初の段階で厳しくし過ぎると,せっかく芽生えた興味が台無しになってしまいます。遊びながら学んだり,ちょっとした達成感を味わったり,ほめられてうれしくなったりすることが必要だと筆者は述べています。
  • もちろん,自分の興味があることを掘り下げるにしても,練習に励み,つねに学ぶなどやるべきことはたくさんありますが,「好き」にならないと努力できません。まだ毎日何時間も努力をする覚悟ができていないうちは,興味を持ったことをひたすら楽しんで,どんどん興味が湧くようにした方が良いとのことです。
  • 初心者のうちは,興味を持ち続けられるよう,親,教師,コーチなど周囲がぜひ肯定的なフィードバックをしましょう。
  • ☆「やり抜く力 GRIT(グリット)」教育セミナーを開催しています。

    www.at-s.com

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