子どもの「やり抜く力」を高める方法⑩~何でも子どもにやらせてみる

子どもの「やり抜く力」を高めるためには,本当に好きなことを見つけることが大切です。

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本当に好きなことを見つけるために,子どもに何でも経験させるようにしましょう。「うちの子には向いていないんじゃないか」「きっと興味がないだろう」と最初から親が決めつけてしまうと,子どもが好きなことを見つけ深める機会を奪ってしまいます。

具体的な事例をご紹介しましょう。中学三年生のAくんは,絵画や設計に興味があります。「将来は美大か芸大に進みたい」「ものづくりの仕事をしたい」と言っています。

しかし,Aくんのお母さんは「うちの子は男の子だし、運動をさせておけばいいだろう」「芸術なんて柄にもない」と決めつけ,サッカーだけさせてきました。Aくんは,自身の興味に沿った習い事をしたり,イベントに行ったりしたことがありません。

Aくんはサッカーがあまり好きではないので,理由を付けて練習を休みます。「上手くなりたい」という気持ちがないので,一向に上達しません。Aくんは物事に真剣に打ち込んだことがないので,やり抜く習慣が身に付かなかったようです。勉強も同じように,気分でやったりやらなかったりするので,成績が付いてきません。

Aくんが興味を持った取り組みを,幼少期から実施していれば,現状は違っていたでしょう。本当に興味のある絵画や設計であれば,Aくんもやり抜くことができたかもしれません。一つの「本当に好きなこと」を通じて,やり抜く習慣を身に付けていれば,勉強に打ち込めていた可能性もあります。「うちの子には向いていない」と親が決めつけずに,まずは子どもに何でも体験させ,「本当に好きなこと」を見つけることが大切です。

また,子どもが「やりたくない」と言っていても,まずは体験させるようにしましょう。体験してみたら「面白かった!」「もっとやってみたい!」と言うケースが多いものです。

例えば,私が開催しているプログラミング講座も,最初は参加に戸惑っている子どもが案外多いのですが,授業が終わると,皆,「とても楽しかった!」「もっとやりたい!」「帰りたくない!」と言います。

その他,歴史建造物や博物館など,最初は「行きたくない!」と言っていたのに,帰ってきたら「楽しかった!」「また行きたい」と言って,歴史に興味を持ち始めた生徒さんもいます。

子どもは,行ったことが無い場所,やったことがないものに対して不安を抱き,「やりたくない」と言うことがあります。しかし,親が子どもを連れだして,一度体験させてみると,恐怖心がなくなり,興味を持ち始めることが少なくありません。

実際にやってみたり,足を運んでみたりして,初めて分かることがたくさんありますので,まずは何でも子どもに体験させてみましょう。特に,子どもの好きなことが分からないという場合は,何でもやらせてみることが大事です。

 

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