「最高の子育てベスト55」より学ぶ家庭教育③~悪いことを子どもがしてしまったときの対処法

『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

 

子どもが悪いことをしたとき,罰を与えるという親は少なくありません。親が大声を出したり,説教したり,叩いたり,命令したり,脅したりしていないでしょうか。このような「罰を与える」教育法は効果が薄いと本書では述べられています。

子どもが悪いことをしたとき,どのように対処するのがよいのでしょうか。本書では以下のような対処法が紹介されています。

1.「論理的なしつけ」をする

悪い行動に直接関連したしつけをすることが大切です。

【悪い行動】子どもがおもちゃを投げた

→×遊びの約束をキャンセルさせる(非論理的なしつけ,罰)

→○15分間おもちゃを取り上げる(論理的なしつけ)

悪い行動と直接関係していない「罰」を与えるではなく,因果関係のある「しつけ」を行うのが有効です。

2.「自然の成り行き」に学ばせる

親が関与せず,子ども自身で行動の結果を受け取ってもらいましょう

【悪い行動】お友だちを叩いた

→×親が謝罪してお友だちに遊んでくれるよう頼む

→○お友だちが遊んでくれなくても親は関与しない

 

【悪い行動】お弁当箱を忘れた

→×親が持って行ってあげる

→○あえて親が届けず,先生に怒られたり恥ずかしい思いをさせたりする

子どもは「痛い目」に遭うことで,罰せられなくても自ら学んでいきます。

3.「罰する」のではなく「教える」

正しい行動,やってよいことが分からず,問題行動を繰り返してしまう子どももいるので,良い行動について話し合うことも大切です。

「叩かれたお友だちはいま、どんな気持ちかな?」

「[……]他の方法を使って怒っている気持ちを伝えるのは、どうすればいいかな?一緒に考えようね」

「次からこうすればいいんだ!」と分かると,子どもの問題行動も収まってくるかもしれません。

罰を与えたり,説教したりするのではなく,次から子ども自身で悪い行動を止められるように,効果的なしつけを行うよう心がけましょう。

 

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