子どもが自ら学習できるようになるために大切なこと

親に言われないと勉強しない子どももいれば,自分から進んで勉強できる子どももいます。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。家庭教育で解決できるとすれば,どのような声かけや接し方を行えばいいのでしょうか。

指示するのではなく,姿勢で示すことが大切

自ら進んで学習できる生徒さんのご家庭にお話をお伺いすると,保護者様ご自身が夢や目標を持ち,子どもと熱く語り合う時間を意識的に持たれているケースが非常に多いです。仕事や趣味について,あるいはその他の話題についても,「子どもにはわからないだろう」「こんなこと言っても無意味だろう」と思わず,何でも話し,親子間で積極的な意見交換を行うそうです。

このような家庭教育を行うと,子どもは自分の意見を持つことが当たり前になります。将来の夢や進路に対しても,「自分はどうなりたいんだろう?」「どうやったら夢を実現できるんだろう?」「これをもっとがんばったほうがいいな!」と大きな目標を思い描き,そこから逆算して具体的な行動を起こすことができるようになるのです。

年齢が小さいと,どうやったら夢や目標が達成できるか,子ども自身で考えるのが難しいかもしれません。その場合は,「こうなりたいんだったら,これをやった方がいんじゃない?」と,子どもが思い描いた夢や目標に対して,周囲の大人が具体的なアドバイスすることも大切です。

一方,ガミガミ言われないと勉強しない生徒さんは,ご家庭で「勉強しなさい」「宿題をやってから遊びなさい」「中学生なんだから塾のコマ数を増やさないとね」など,目先の行動についての指示は受けているものの,大きな目標を思い描けていないことが多いです。

親自身が夢や目標を持っていなかったり,「こんなこと話しても無駄だろう」と子どもに伝えなかったり,テレビやゲームなどの娯楽を優先させていたりすると,子ども自身で夢や目標を持ち,その実現に向かって努力することが難しくなります。

「~しなさい!」と指示するのではなく,親自身の背中でお手本を示すことが大切です。「お父さん,お母さんは,こうなりたいと思っているから,今こんなことをがんばってるんだ!」とぜひ子どもに話してみてください。そうすることで,子どもも「自分はどうなりたいかな?」「何をすればそうなれるかな?」と考え始め,次第に自ら行動・学習できるようになるでしょう。

 

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