「最高の子育てベスト55」より学ぶ家庭教育⑥~親のしつけが子どもの一生を左右する

『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法

 

「うちの子には,どのような声かけや接し方が合っているのだろう?」「うちの家庭教育は客観的に見てどうなのだろう?」とお悩みの方は多いかもしれません。

本書では,子育ての4つのスタイルについて紹介されています。

  • 独裁・支配型の親

厳しくて、温かみがない。

厳格なルールを持ち、説明なしに命令に従うことを子どもに期待する。

  • 民主型の親

厳しくて温かい。関わりを持ち、反応が良く、高い期待をする。[……]罰するのではなく教えることでしつけをする

  • 消極・受け身型の親

温かいが厳しくない。子煩悩で親子の会話が多いが、甘やかす。[……]親のルールを施行しない。

  • 無関心な親

子どもに最低限のものは与えるが、それ以外は関わらない。

親が子どもに与える影響は20~50パーセントと言われており,民主型の子育てスタイルでは,次のような子どもに育ちやすくなるそうです。

  • 自立心が強い
  • 自信がある
  • 社会的能力が高い
  • 不安が少ない
  • 落ち込みにくい

その他の子育てスタイルでは,次のような子どもに育ちやすくなります。

  • 独裁・支配型の親

[……]概して行儀がよいが、「自制心」という極めて重要なスキルの発達が遅れる

  • 消極・受け身型の親

[……]自己評価が高いが衝動的で、ドラッグやアルコール依存症になりやすく、学校でトラブルに巻き込まれやすい

  • 無関心な親

[……]非行に走りやすい

自身の子育てスタイルを決め,微調整することが大切

民主型は確かに理想的な子育てスタイルですが,時間がかかり,労力も忍耐力も必要であると述べられています。また,子どもの気質に応じて子育てスタイルを微調整することも重要です。

衝動的または反抗的な子どもには、暴力や攻撃的な人間関係を防ぐために、制限を設けて厳しく(独裁・支配型寄りで)しつけます。

同じことを話す場合でも,口調や声のトーンを少し変化させるだけで,子どもの受け取り方も変わってきます。子どもの性格や反応を見て,あえて厳しめに伝えたり,ときには優しく諭したりしながら,臨機応変に対応していきましょう。

 

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