『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』から学ぶ家庭教育~①子どもへの伝え方を変える

よくないことだと思いつつ,つい子どもをガミガミ叱ってしまうとお悩みのお母さん,お父さんは多いことでしょう。『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』(篠真希 著/すばる舎)をもとに,親の感情コントロール方法や,子どもを伸ばす家庭教育について探っていきましょう。

子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本

子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本

 

 メッセージの伝え方を変える

子どもが言うことを聞いてくれない,子どもとすぐ口論になってしまうという場合,伝え方を振り返ってみましょう。

「早くしなさい!」「なぜ分からないの!」「何度言ったら分かるの!」「ふざけずにきちんとしなさい!」というように,責めたり,命令したりするような口調になっていないでしょうか。

言い方を変えることで,相手への伝わり方を変え,その後の展開を変えていくことができると『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』では述べられています。

「私はこう思う」と伝える

本書では,iメッセージとyouメッセージについて紹介されています。

iメッセージ:自分を主語にして自分の気持ちを伝えるもの

youメッセージ:相手を主語にして相手のことを表現するもの

youメッセージは,責められているニュアンスが出るため,相手は反発しやすくなります。先ほどの例は,いずれもyouメッセージです。

「(あなたは)早くしなさい!」
「(あなたは)なぜ分からないの!」
「(あなたは)何度言ったら分かるの!」
「(あなたは)ふざけずにきちんとしなさい!」

これらをiメッセージに変えてみるとどうでしょうか。

「(私は)バスに遅れそうで心配だよ」
「(私は)こうしたらいいと思うんだけど,どう思う?」
「(私は)次から気を付けてもらえると嬉しいな」
「(私は)~ちゃん・くんが,真面目に取り組んでくれると助かるし嬉しいわ」

柔らかいニュアンスになり,その後のやり取りもスムーズにいきそうです。

(iメッセージには)相手を責めるニュアンスはなく、話題は、相手の行動ではないので、言い返しのしようがありません。[……]自分の行動によってお母さんはそう感じるのか、自分がそう感じさせるのか、ということに意識がいきます。すると、次に出てくる言葉が変わったり、自分の行動を見直すことに意識が向きやすいもの。

同じメッセージを伝える場合でも,伝え方を少し工夫して,子どもと良好な関係性を築きましょう。

 

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