答え合わせは子どもに任せよう

「子どもに答え合わせを任せると間違えているので,親がやった方がいいのでしょうか」「間違えたまま覚えてしまうと困るので,親が答え合わせをしているのですが,よいのでしょうか」という質問をよく受けます。学習内容に対する理解を深めるために,答え合わせとやり直しはとても重要ですが,どのように取り組むのがよいのでしょうか。

答え合わせはなるべく子どもに任せよう

子どもが小学校低学年以下の場合は,学習習慣を付けるために,親が勉強を見てあげたり,答え合わせをしたりするのもよいかもしれません。

しかし,小学校中学年くらいから,少しずつ子どもに任せていくように意識しましょう。学年が上がるにつれて,学習内容がどんどん難しくなるので,子どもに学習を任せていく意識がなければ,親が手を離せなくなってしまいます。中学校や高校に上がっても,「今さら子どもに勉強を任せられない」「定期テストで間違えると困るので親が普段から丸付けをしている」と親が管理しなければならない状況になります。親が管理して,テストで良い点数を取れたとしても,あまり意味がありません。試行錯誤したり,考えたりする力が身に付かず,社会に出て活躍することが難しくなるためです。

子どもに考えさせるきっかけを与える

とはいえ,答え合わせが間違えているのは問題です。「答え合わせは正しくやらなきゃ!」「答え合わせをしっかりして同じ間違いを繰り返さないことが大切なんだ」と子ども自身に気づいてもらうきっかけを与えましょう。

たとえば週に1回,親が確認テストを行い,「あれ,間違えて覚えているんじゃない?」「答え合わせはあってるかな?」「間違えたまま覚えても意味がないよ」など声掛けすれば,子どもは答え合わせの重要性に気づくでしょう。

毎日親が答え合わせをしてしまうと,子どもはいつまでたっても自分で正しく答え合わせできないままです。子どもに任せてみて,「もっとこうした方がいいんじゃない?」とヒントを与え,ぜひ成長を見守りましょう。

 

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