『本物の家庭学習』から学ぶ家庭教育②~受験勉強の前に大切なこと

『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)をもとに,効果的な家庭教育について探ります。

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

 

 

受験勉強の前に「学校の勉強」

「中学受験をするから」「周りの子が塾に行っているから」と,焦って子どもを塾に通わせる保護者の方がいらっしゃいます。しかし,いざ塾に通ってみると,成績が伸びなかったというパターンも少なくありません。

塾に通う前に,学校の勉強はきちんとできているでしょうか。学校の授業が理解し切れていないのに,受験塾に通っても,なかなか成績は付いてこないでしょう。

『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)では,次のように書かれています。

 学校で習うことは、計算にしても漢字にしても、勉強の基礎です。その土台があって、はじめて応用問題ができるのです。[……]

授業を理解しているように見える子も、実は学習が定着していないことがよくあります。[……]

ちょっと間をおいて、まとめてテストをすると、急に点数が悪くなるのはよくあることです。

学習内容を完全に定着させる

そもそも,「きちんと理解する」「完全に定着させる」とはどういうことでしょうか。ヒントがなくても,完全に自力で問題を解ける,考え方・解き方を再現できるということです。

解説を一回聞いて,「分かった!」と思っても,数日後に同じ問題を解こうとすると,「あれ?どうやるんだったっけ?」と分からなくなる……という経験をしたことがある方も多いでしょう。このような状態では,テストでも点数が付いてきません。

教材を見なくてもすらすら解ける,解き方・考え方が頭の中に定着している状態にすることが大切なのです。

 反復演習が大切

では,学習内容を完全に定着させるのはどうすればいいのでしょうか。本書でも述べられている通り,何度も繰り返し学習するしかありません。

聞いたことを一度で理解して、すぐにできてしまう天才タイプもいますが、そんな人はひと握りです。[……]

天才タイプではなくても、ほとんどの子は、何度もくり返すことで身につきます。勉強は「やった回数」で決まと言ってもいいでしょう。

勉強ができるようになる魔法のような方法はなく,定着するまで,地道に繰り返し学習していくしかありません。

学校や塾での学習内容が身に付くかどうかは,自宅での学習習慣が鍵を握っているのでとも言えるでしょう。ご家庭で繰り返し学習し,知識・考え方が完全に定着するような学習習慣をぜひ小学生のうちから身に付けてほしいです。

 

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