子どもの自己肯定感を育む方法【前半】

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 自己肯定感が高いと幸せな人生を歩める

自己肯定感とは,「自分には生きる価値がある」と自分の価値や存在意義を肯定し,自分のありのままの姿を肯定できる気持ちのことです。

自己肯定感が低いと,自分を苦しめるネガティブな考え方に囚われてしまい,物事に前向きに取り組めなかったり,やろうとする気力が低くなったりします。

一方,自己肯定感の高い人は,適度な自信を持ち,何事にも挑戦していける折れない心を持っています。

自己肯定感の高い人は挫折やストレスに強く、やり遂げようとする意思が強いので、結果的に学業や仕事の成果が上がりやすくなります。結果を出したことで達成感も上がり、実力に基づいた自信がついてきます。また、自分も他人も素直に受け入れることができるために、周りに人が自然と集まってきて、良い循環ができるのです。

自己肯定感は家庭で高められる

子どもの自己肯定感を高めるために家庭でできること,親が少し意識するだけで子どもが劇的に変わることはたくさんあると筆者は言います。その方法について本書では12個紹介されていますが,今回は6つご紹介します。

(1)子どもに頻繁に声かけをする

何気ない日常的な声かけは,子どもに「自分は愛されている」という実感を持たせる。

(2)子どもの話をよく聞く

子どもの話を途中で遮ったり,スマートフォンをいじりながらなど「ながら聞き」をしたりしない。親がしっかり話を聞くことで,子どもは自分は認められていると感じ,自己肯定感が芽生える。

(3)親が感情に左右されない

子どもに「自分は無条件で愛されている」という実感を持たせるために,親が自分の一時的な感情によって子どもへの評価を変えてしまわないことが大切。

(4)子どもに感謝する

お手伝いや片づけをしたら「ありがとう!とっても助かった」と感謝の言葉を伝える。「ありがとう」という言葉で,子どもは自分は人の役に立っている,人から必要とされていると感じることができる。

(5)子どもをよく見て、よく褒める

「結果」や「能力」よりも,子どもの「努力」や「頑張ったプロセス」を褒める。失敗したときも,挑戦しようとした前向きな気持ちや,その頑張りを褒める。

(6)子どもを他の人と比べない

人と比較せず,子どもをありのままに認めることが大切。昨日の子ども自身と,今日の子ども自身を比べる

ご家庭でできそうなものをぜひ実践してみてください。

 

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