『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(ジュリア・キャメロン著/サンマーク出版)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
二歩進んで一歩戻りながら成長する
創造性を回復するとき,二歩進んで一歩戻るという成長の仕方をします。
火曜日にできたことが、水曜日にはできなくなっていることもありうる。それは正常だ。成長はスムーズに進行するとはかぎらず、ときには停滞する時期もありうるのだ。落胆してはいけない。休息時間だと思えばいい。
子どもの成長も同じです。とても良い創造的な作品が作れたかと思うと,全くアイデアが思い浮かばないという期間も出てきます。せっかく上手く行き始めていた学習が停滞してしまったり,効果的ではない以前のやり方に戻ってしまったりということもよくあります。そんなときに焦ってしまう親は多くいますが,成長の過程だと考えて見守るよことが大切です。
自分のペースで創造性を回復する方法として,本書では次のような方法が紹介されています。
- 楽にやる
- 自分自身にやさしいことをする(素敵な食事をする、好きな洋服を着るなど)
- 一人の時間を取って自分と対話する
- 自分自身に休息を与え,もてなす
- いじめるよりおだてる
子どもが上手く行かないとき,厳しく叱ったり,親の意見を押し付けたり,罰を与えたりすると,創造性が失われてしまうでしょう。「成長にスランプは付き物」と捉え,上手く行かない期間だからこそ,ペースを落としたり,子どもとじっくり話し合ったり,焦らずにゆったりとした時間を過ごしてみてください。