子どもを他の子と比較するのは効果的?~『「超」勉強力』から学ぶ家庭教育②

『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。

「超」勉強力

「超」勉強力

 

 「己を知ること」で人生が上手く行く

著者の中野氏は,子どものころからエネルギーが他人より少なく,多動力がなかったため,戦略的に生きることを模索していたと言います。子どものころから「どうやったら効率よく成績を上げられるか」と策を練り,「自分に合った仕事は何か」「どうやったら社会で生きていけるか」を考え続けたそうです。

社会で自分らしく生きていくためには,自分のことを知り,自分で自分を評価できること,「自分のできること」を探すことが大切です。

「己を知る」方法

比較することでしか自分のことはわかりませんが,ただ周りの他人と比較しても嫌な気持ちで終わることが多いでしょう。親が自分の子どもの状況や特性を知るために,他の子どもと比較することもあるかもしれませんが,子どもが嫌な気持ちにならないように,比較の対象を選ぶことがポイントです。

  • 過去の自分(子ども自身)
  • 自分(子ども)の理想像に近い人:あこがれる人。その人を見たり,思い浮かべたりするとポジティブな気持ちになれる人。「背伸びをすれば届くかもしれない」と思えるような憧れの人。
  • 過去に生きていた人:歴史上の偉人など。
  • 小説に登場するような架空の人物

このような対象と比較することを著者は推奨しています。

〔……〕あこがれている人の「真似」をしたり、その人の振る舞いを自分も取り入れたりすることが大切。そして、そんな自分を「過去の自分」と比べて、明らかによくなっていれば上出来だし、たとえわずかな進歩であっても、「昨日の自分よりはマシ」だと思えれば十分です。

過去の子ども自身と比較して,少しでも成長が見られれば,ぜひご家庭でも褒めるようにしましょう。きっと子どものさらなる成長に繋がるはずです。

 

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