言動が一致しないと,勉強はできるようにならない!

 
勉強ができるようにならない子の特徴として,「言動が一致しない」ということが挙げられます。
最近,このようなことがありました。中学1年生の生徒さんが,初めての定期テストを受け,自分で決めた目標得点に届かず,悔し涙を流しました。目標得点に届かなかった原因は明白でした。
  • テスト1週間前からは頑張っていたが,その前はきちんと勉強していなかった
  • 言われた宿題をやってこないことが続いていた。
  • 丸付け・やり直しをせずに,やりっ放しにしていた。
  • 丸付け・やり直しをするように言われてもやらなかった
このようなことについて,保護者様を交えて話し合い,今後改善していこうと決めました。生徒さんも「今度こそ頑張る!」「目標得点に届くよう,今回の反省点を生かして,勉強のやり方を改善する!」とおっしゃっていました。
しかし,その矢先に,また上記のような効果的ではない勉強法を行っていました。答えを写して全部〇を付けたり,定期テスト後の悔し涙から1週間も経っていないのに,反省点を全く生かせておらず,「あの悔し涙は何だったんだ!」と保護者様もおっしゃっていました。

この生徒さんのように,言動が一致していない子は意外と多くいます。
  • 「勉強ができるようになりたい!」と言いながら,勉強しない
  • 「テストの点数を上げたい!」と言いながら,苦手な問題を避け,できる問題ばかりやる。=点数を上げるためには,今できないものを,できるようにすることが大切です。
  • 「東大に行きたいんです!」と言いながら,自分が好きな教科・範囲だけやる。入試に必要な教科であっても,自分がやりたくないものは避ける
  • 「今日から心を入れ替えて頑張ります!」と言いながら,「ここ最近ちょっと忙しいんで時間ができたらやります」とタスクを後回しにする。

言動が一致しないと,勉強はできるようになりません。言葉では何とでも言えますが,大事なのは行動=実際に勉強したかどうかです。(私は生徒さんのやる気を判断するときに,言葉ではなく,行動を見るようにしています。)

勉強が本当にできるようになりたいのであれば,とにかく行動=勉強するしかありません。そして,試行錯誤しながら,勉強のやり方を良くしていくことも大切です。このような積み重ねで,必ず勉強ができるようになりますよ。

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国語ができるようになるには,結局どうすればいい?

「国語ができるようになるためにはどうすればいですか?」とご相談を受けることがあります。

「やっぱり読書ですよね?」と聞かれることもありますが,「読書をして国語ができるようになるかは,お子様によります」「読書をしても国語力がつかない場合もありますよ」といつもお答えしています。

理由はこちら↓

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端的に言うと,読書をしても,アウトプットをしないと内容を勘違いしたままだったり,理解しきれていないことに子ども自身気づけなかったり,問いに答える練習をしないと国語の点数は伸びないままです。

※「読書で感性を育む」「趣味で読書をする」ことを否定するわけではありません。あくまで国語力を高める手段として,読書(のみ)は最適ではないかもしれないということです。

問いに対して自分なりに答える(アウトプット)→解答と自分の答えを見比べる→ズレを確認・修正するという取り組みを通して,国語力は磨かれます。このような取り組みを様々なテーマ・ジャンルの文章に対して行うことで,読み解ける文章の幅が広がってきます。

「国語ができるようになりたいんです!」「コツを教えてください」と言われることがありますが,どのような文章・問いにも適用できる公式のようなものはありません。もちろん接続詞や指示語,言い換えに着目したり……などという考え方のポイントはありますが,これも実際に様々な文章に触れ,問題に取り組む中で,経験として習得していくしかないでしょう。

保護者の方やお子様とお話しする中で,国語の成績が上がる「特効薬」のようなものを期待されていると感じることがありますが,結局は問題演習・やり直し=経験を積んでコツを掴んでいくしかないのです。

「ここがズレているよ」「こう考えるといいよ」と第三者目線でアドバイスし,コツを掴むお手伝いをすることはできても,最終的にはその子自身の経験値がものを言うと思います。

数か月授業を受けたからと言って,「国語のコツが完全にわかった!」「もうどんな文章が出てきても完璧に読み解ける!」ということはあり得ません。

私自身が東大を受験する際も,同級生の中に,出題される文章によって国語の点数が大きく変動する子がいました。東大を受験するレベルの子でも,常に国語で高得点を取るというのは,非常に難しいことなのです。

日々,様々なジャンルの文章を読み解き,アウトプットをして,ズレを認識し,どのような文章が出題されても安定的に点数が取れるよう,年単位で地道な努力を重ねていくしかありません。

1日に1題でも良いので,国語問題集に取り組み,良質な文章に触れ,アウトプットをする経験を積み重ねましょう。1年,2年,3年......と積み重ねていくうちに,国語力が大いに高まっているはずです。

 

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漢字を使わず、何でもひらがなで書く子は要注意!

習った漢字を使わずに,何でもひらがなで書く子がいます。

小学生の間はひらがなで答えを書いても,おまけで○にしてもらえるかもしれません。しかし,中学校以降は,習った漢字を使わずにひらがなで書くと減点されてしまいます。だから,小学生の間から,なるべく漢字を使う習慣をつけておくことが大切です。

漢字を使わずに何でもひらがなで書いていると,漢字を忘れていってしまいます。日頃から積極的に漢字を使うことで,漢字の力が高まります
 
また語彙力を高めるためにも,漢字を使うようにしましょう。何でもひらがなで書く子は,漢字が苦手なだけでなく,語彙力も低い傾向にあります。言葉を音だけでとらえており,漢字の持つ意味とリンクさせられていないからです。
 
例えば「こうてい」と言うと,「高低」「校庭」など様々な漢字・意味があります。「『高い低い』で『高低』」「『学校』の『庭』で『校庭」というように,語彙の意味と漢字は結びついていますが,何でもひらがなで書く子は「こうてい」という音だけで言葉を認識しています。だから,同音異義語(音が同じで意味が違う言葉)を理解できていないことが非常に多いです。
 
最初は間違えても良いので,どんどん漢字を使うようにしましょう。お子様が何でもひらがなで書くという場合は,漢字を使うように声掛けしてください。
「ここも漢字で書いたんだね!いいね!」というように,漢字を使ったら積極的に褒めましょう。もし漢字が間違えていたら,「これはちょっと違うかな?こう書いてみよう」と指摘していただいて構いません。
このようなやり取りを通して,漢字を使う習慣,漢字の力・語彙力が身につくはずです。
 

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自分がやりたいことをやるために,賢い子がする行動とは?

自分がやりたいことをやるために,どのような行動を取るかは,子どもによってかなり差があると感じます。

  • 「どうすれば自分がやりたいことができるかな?」と考えたり,自分の行動を顧みたりしない
  • 自分がやりたいことができないと不機嫌になる
  • 自分のやりたいことを無理やり押し通す

このような子は伸びません。

教室でこんなことがありました。

日常的にミスが非常に多い小学6年生の生徒さん。いつも宿題のやり直しにかなり時間がかかっていました。

その生徒さんは,自分がしたい質問も毎回たくさん準備してきてくれるのですが,宿題のやり直しに時間がかかりすぎてしまい,授業時間が足りず,授業中に対応できない質問が出てきてしまいました。

そこでその生徒さんはどうしたかと言うと......

何と自分で宿題の見直しを自宅で行い,ミスがない状態で持ってきてくれるようになったのです!

毎回,質問を全てできないのはなぜか?

宿題のやり直しに時間が掛かりすぎているから

→なぜ宿題のやり直しに時間がかかるのか?

ミスが多いから

自宅で見直しをして,ミスを減らせばいいんだ

とご自身で気づいたようです。

このように問題が生じている原因を自分で分析し,対策を考えられる子は伸びます

「先生がたくさん宿題を出すのが悪い!」と人のせいにしたり,「宿題のやり直しはやりたくない!」「自分がやりたい勉強だけやる!」と自分のやりたいことを押し通す子は伸びません。

人や環境のせいにしたり,自己流で突っ走ったりするのではなく,「なぜこのような問題が起きているのかな?」「どうすれば解決できるかな?」と落ち着いて考え,自分の行動を変えていくことができれば,現状を良くすることができます

お子様が原因を分析したり,対策を立てたりできるよう,壁にぶち当たったときは「なぜこのような問題が起きているのかな?」「どうすれば解決できるかな?」とぜひ保護者の方から声掛けしましょう。

 

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苦手な学習内容にどう対応するかで学力が決まる!

生徒さんを指導する中で,勉強が嫌い・全くできない状態から,自ら意欲的に勉強できる状態へと変化する過程を多く見てきました。この過程で必ずと言って良いほど,苦手なものへの向き合い方が変わります

【勉強が嫌い・全くできない状態】

  • 苦手な学習内容を避けようとする
  • 「やらないとできないままだよ」と言っても理解できない
  • できない・わからない問題が出てきたら感情的になる
  • 全問正解できる簡単な内容にしか取り組まない

【自ら意欲的に勉強に取り組める状態】

  • 苦手を克服したい!」と子ども自身で思えている
  • 苦手だからこそやった方が良い」「ここは苦手だから勉強したい」と考え,自ら勉強できる
  • できない・わからない問題も投げ出さずに自分がわかる範囲で考えられる
  • 落ち着いて前向きに解説を聞ける

最初は「勉強したらできるようになった!」という経験がないので,(多少子どもが嫌がっても)親や先生が横に付いて一緒に勉強することが大切です。その中で,「できないものができるようになった!」「苦手なものもやればできるんだ!」という成功体験を子どもに積み重ねてもらいましょう。

できない・わからない問題(最初はなるべく簡単なもの)を子ども一人ですらすら解けるようになるまで,反復学習するのがおすすめです。できるようになったら,「すごい!苦手だったのにできるようになったね!」「前は15分かかっていたのに5分で解けたね!」などと褒めましょう。できる問題が増えてきたら,学校のテストの点数が上がったり,授業がわかるようになってきたり,子ども自身も変化を感じ始めます

このような過程を経て,苦手なもののとらえ方,勉強への向き合い方が少しずつ変わっていきます。子ども自身で「苦手なものをやらないと苦手なまま」「苦手なものもやればできるようになるんだ!」と気づいてもらうことが何より大事です。

このような気づきを得られるよう,親や先生がサポートしましょう。「勉強しなさい!」と周りが言うよりも,自身の経験から学び気づいた方が,子どもは大きな変化・成長を遂げますよ。

 

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子どもにイライラしない方法~とらえ方を変えればイライラしなくなる

教育業界に携わって10年以上経ちますが,私は生徒さんにイライラしたことがほとんどありません

保護者の方に,「なぜ先生はそんなに怒らないんですか?」「私はいつも子どもに怒ってばかりです」と不思議がられることも多いです。

今回は,私が子どもに腹が立たない理由やイライラしない方法についてご紹介します。

怒っても無駄

数多くの生徒さんを受け持っているため,いちいち怒っていたら身が持たない......というのはもちろんありますが(笑)保護者の方が怒っていらっしゃるようなことに対して,私はそもそも腹が立たないことが多いです。

例えば......

  • 何度も同じ間違いをする
  • 成績が悪い
  • 自分から勉強しない
  • 説明しても理解してくれない

このようなことで怒っても,現状は何も変わりません私は「怒っても無駄」だと心底思っているので,そもそも腹が立たないのです。

それよりも,問題が起きている原因を分析して対策を立てることが大切です。そもそも問題が起きなければ,怒らなくて済みます

  • なぜ何度も同じ間違いをするのか
  • どうすれば成績が上がるのか
  • なぜ自分から勉強しないのか
  • どうすれば親の言うことを理解してくれるのか

子どもを怒る代わりに,このようなことを考えるためにエネルギーを使った方が生産的です。

期待値を上げ過ぎない

子どもに対して怒りが湧いてくるのは,期待値が高いからかもしれません。「これくらいできて当然」「なんでわかってくれないの!?」というように,期待しすぎると基準値に満たないときに苛立ちが芽生えます

色々な生徒さんを指導していたら,次のようなことは日常茶飯事です。

  • 何度も同じ問題を間違える
  • 成績がなかなか上がらない
    • 一生懸命勉強しても,成果が出るまで半年以上はかかります。
  • 自分から勉強しない
    • 学習が軌道に乗るまで,勉強したりしなかったりを繰り返す子が多いです。
  • 説明しても一度でできるようにならない-
    • 自力で解けるようになるまで最初は5-6回解き直しが必要です。学習のコツが掴めてきたら理解のスピードが上がります。

したがって,私の子どもに対する期待値はそこまで高くありません。できたらたくさん褒めますが,できないからと言って,イライラすることはないです。

親ではなく「子どもの人生」

自分から約束した宿題をやってこなかったり,嘘をついたりする生徒さんも稀にいます。

「ごめんなさい」と後から謝ってくれる子が多いのですが,「先生の人生ではなく、自分の人生だから,先生に謝る必要はないよ」といつも伝えています。

宿題をやってこなかったり,嘘をついたりしたことが原因で,成果が出ない場合,損するのは子ども自身です。

宿題や自宅学習の重要性について話したり,必要な情報は子どもに何でも伝えますが,どう判断・行動するかは,子ども自身に委ねています。結局,子ども自身の人生なので,先生や親がコントロールすることはできないのです。

今回ご紹介したような視点でとらえていただけると,子どもに対してイライラする場面が減ってくるかなと思います。少しでもご参考になれば幸いです。

 

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子どもに反抗心が芽生える!NGな叱り方

先日,保護者の方の前で,子どもを叱らなければいけない場面がありました。

長年教室に通ってくれている中学1年生の生徒さん。

  • 自分で決めた宿題にもかかわらず,数週間取り組めていない。
  • 持ってくるはずの教材を忘れる。
  • 「定期テストの範囲に入るからここは覚えておこう」と一緒に決めた範囲についても,小テストの勉強をしてこない。 etc

このようなあまり良くない状態が続いており,保護者の方にも相談しました。

保護者の方の前で,生徒さんが謝ってこられたので,「私に迷惑はかかっていないよ。」「せっかく教室に来てくれているのに,教材を持ってこなかったり,小テストの勉強や宿題をやってこなかったりしたら,授業がスムーズに進まないよね。それだと成果も出ないよ。」「授業時間を有効に使うためにも,約束はきちんと守ろう。一緒に決めた宿題や小テストの勉強を家でやってくることは大事だね。」と話しました。

その日,保護者の方から「先生の叱り方が素晴らしく,感銘を受けました。必要なポイントに絞って,的確にお話しされていたので尊敬します。」というメールをいただきました。

その保護者の方は,日ごろ不満に思っていることなども,ここぞとばかりにぶつけたり,過去のことと関連付けて怒ったりしていたそうです。

別の保護者の方からも,「私(親)の言うことは聞かないけど,先生の言うことは聞く」と言っていただくことが多いです。もちろん,親から直接叱るより,第三者から伝えたほうが,子どもも落ち着いて話を聞けるという側面もありますが,伝え方も大事だと思います。

色々なことを関連付けたり,過去のことを掘り返して叱ったり,お説教が長くなればなるほど,子どもは反発したり,聞く耳を持たなくなります。それよりも,なぜ良くないかという理由,今後どうすれば良いかという対策をシンプルに伝える方が,子どもの心に響きます。ぜひ家庭教育で意識していただけると幸いです。

 

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子どもの学力は小学〇年生までに決まる!

これまで様々な生徒さんを指導してましたが,勉強に取り組み始める時期が遅いと,成果が出るまでに時間が掛かってしまうことが多いです。

具体的には,小学4年生がデッドラインなのではないかと感じています。(したがって私の教室では基本的に,入会時に小学4年生までのお子様を対象としています。)

小学5年生以降に勉強に取り組んで挽回不可能ということはありませんが,親も子も苦労することが多いです。

なぜ子どもの学力は小学4年生までに決まってしまうのでしょうか。

① 小5で一気に学習内容が難しくなるから

小学5・6年生で学習内容が難しくなり,ボリュームも増えます。小4までの学習内容がきちんと身についていないと,学校の授業を理解できなくなっていきます。

小学4年生までは,何となく学校の授業を理解できた気になっていても,小学5年生で学校の授業についていけない,カラーテストで点数を取れないなど,問題が一気に表面化する生徒さんが少なくありません。

例えば小学5・6年生の算数では,分数や小数の計算がよく出てきますが,小学4年生までの分数・小数の学習内容が理解できていないと厳しいでしょう。小学5・6年生でも(稀に中学生でも!),小数・分数の概念そのものを理解できていない子がいますが,そうなるとリカバーがかなり大変です。

小学5・6年生の算数では,割合,速さ,比例など,中学生以降もよく使う考え方を学びます。これらの単元は難易度が高く,つまずく生徒さんが少なくありません。小学4年生までの学習内容をきちんと理解できていないと厳しいと思います。

国語も,小学5・6年生で一気に文章量や記述問題が増えます。小学4年生までの国語学習でつまずきがある場合は,かなり苦労します。

小学5年生に上がる前に,小学4年生までの学習内容で取りこぼしがない状態にしておくことが,とても大切です。

②学習習慣が身につきづらいから

小学5・6年生になり,「勉強しないとマズい!」と気づいたとしても,すぐに学習習慣はつかないでしょう。

子どもの年齢が小さければ,何事も習慣化しやすいですが,小学5・6年生になってから,これまでの行動・習慣を変えようとするのは大変です。

もし頑張って勉強しても,小学5・6年生は学校の授業スピードが速く,どんどん先の単元に進んでしまいます。「こんなに頑張っているのに学校のテストの点数が上がらない」「もう学校では先の単元に進んでしまった......」とやる気が低下しやすいです。

小学5・6年生から勉強し始めても,成果が出るまで時間がかかり,達成感を味わいづらいので,学習習慣がつきにくいのです。

③子どもの考え方を変えるのに時間がかかるから

小学5・6年生で学習内容の取りこぼしが溜まっている場合,勉強に対する苦手意識がかなり強まっている状態です。特に親から成績や勉強に関して長年怒られてきた子は,罪悪感や劣等感を払しょくするのに,多くの時間がかかります

指導・勉強しても「自分はどうせできないんだ!」「また間違えたらどうしよう......」というように,メンタル面でブロックがかかってしまうと,学習効率が著しく落ちます

小学5・6年生~中学生の生徒さんで,勉強しているとどうしても感情的になってしまい,それが原因でなかなか成果が出ない子も多く見てきました。

小学校低・中学年から,コツコツ勉強に取り組み,「前はできなかった問題ができるようになったね!」「解き直したら正解したね!」「繰り返しやればできるんだよ!頑張ったね」というように,小さな成功体験を積み重ねましょう

「自分はやればできるんだ!」という自信を身につけておけば,学年が上がって学習内容が難しくなっても心が折れることはありません

 

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東大生が意識している時間の使い方

教育事業を立ち上げ,これまで様々な生徒さんを指導してきましたが,東大や京大に合格するレベルの子は,時間に対する意識が他の子と明らかに違います

これまでの指導経験や私自身の受験経験を踏まえて,東大生が意識している時間の使い方について書きたいと思います。

【東大生が意識している時間の使い方】

①隙間時間を活用する

東大生(東大・京大に合格するレベルの子)は,隙間時間を有効活用しています。通学・移動時間や,ちょっとした待ち時間も,単語帳や一問一答集に取り組んだり,無駄にしません。

1回1回の隙間時間は数分~数十分かもしれませんが,蓄積すれば大きな時間差になります。

暗記は一度にたくさん覚えるよりも,何回かに分けて繰り返し覚える方が効果的なので,学習法としても理にかなっています。

②時間あたりの目標・ゴールを明確にする

東大生(東大・京大に合格するレベルの子)は,「30分でこの問題集を1ページ解こう」「今回の授業では,この問題を理解できるようになりたい」「授業中に出てきた知識・考え方は、授業中になるべく全て覚えてしまおう」というように,時間あたりのゴールが明確です。

何となくダラダラ勉強する,ただ授業を聞いているだけ......というように目的意識なく,漫然と時間を過ごすことはしません

その時間で自分は何を達成したいのか,目的意識がはっきりとしていれば,学習効果が飛躍的に上がります

③パフォーマンスを意識する

東大生(東大・京大に合格するレベルの子)は,自分のパフォーマンスやコンディションを把握し,時間の使い方を工夫しています。

模試の後やスランプの時期など,頑張り過ぎたときは,パフォーマンスが落ちることもあります。勉強していても内容が頭に入らないときは,自分の心・体の声に耳を傾け,思い切って数日勉強を休んだりもします。

何時間か続けて一つの教科に取り組んだ方が,思考や理解が深まる子もいれば,短時間で教科を変えて勉強したほうが集中できる子もいます。東大生(東大・京大に合格するレベルの子)は,色々な方法を試してみて,「こっちのやり方の方が身についている感じがするな」と自分に合った時間の使い方を見つけます

東大生(東大・京大に合格するレベルの子)は,決して時間を粗末に扱いません。どのように時間を使うかで,自分の未来が変わることを理解しているからです。

あなたは日々どのように時間を使っていますか。ぜひ時間の使い方を意識してみましょう!

 

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<これ止めると伸びる!>伸びない子の言動・考え方5つ

長年,数多くの生徒さんを指導してきて,伸びない子には共通点があると感じています。

今回は伸びない子の言動・考え方を5つ紹介したいと思います。お子様に当てはまっていないか,ぜひチェックしてみてください。

<伸びない子の言動・考え方>

① 他責思考

伸びない子は,他責思考です。

  • 「何であの子はあんなにできるの!ずるい!」「自分は頭が悪いからできないんだ」と才能のせいにする
  • 「家では兄弟がうるさいから勉強できない」「自習室は友達に会うから嫌だ」「図書館は閉まるのが早いから行きたくない」などと環境のせいにする
  • 「先生の教え方がわかりにくいから」「学校の先生が自分に合わないから」と他人のせいにする

才能や環境,他人のせいにしているだけでは,現状は変わりません

才能,環境,他人に原因の一部があるにしても,「では自分はどうすればいいかな?」「どう行動すれば理想に近づくかな?」「他の解決策はないかな?」と自分でできることを考える必要があります。

このような自責思考ができる子は伸びます。

② ネガティブ思考

「自分はできないんだ」「やってもどうせわからない」「無理だ」などとネガティブな考え・発言が癖になっている子がいます。

このような考え・発言は聞き手をうんざりさせますが,それ以上に発言している自分にとって悪影響です。ネガティブな発言を自分の耳で聞き,頭の中に強くインプットして,さらにネガティブな思考に陥るためです。

「ほら,やっぱりできない!」「また間違えた!どうせ無理なんだ」とちょっとした失敗にも意識を向け,悲観的になると,知識・考え方の吸収率が大きく下がります

③ 考えが甘い,失敗から学ばない

少し勉強したら,自分が望む成果が得られると思っている子がいます。

「1週間前から定期テストの勉強をやれば間に合うよね」

「前日に少し小テストの勉強をすれば,合格点を取れるよね」

本当にこれで成果が出る子もごく少数いますが,9割の生徒さんはこんなに上手く行きません。

そして,定期テストで何度悪い点数を取っても,小テストで何度不合格になっても,そこから学ばない子が多いです。

上手く行かないとき,「なぜ上手く行かなかったかな?」「どうすれば次から上手く行くかな?」と原因を分析して対策を立てることが大切です。伸びる子には,このような問題解決力があります。

④ 行動しない

伸びない子は「先生,どうすればいいですか?」と聞いてくる割に,アドバイスを実践しません。アドバイスを聞くだけで,実行に移さなければ現実は何も変わりません

「勉強ができるようになりたいな~」と言いながらも,勉強しない子がいますが,これまでと同じやり方・勉強量で成果が出るはずがありません

伸びる子はまず自分で考えて勉強します。そして,「こうやってみたんですけど,どうでしょうか?」「こっちのやり方のほうが良いでしょうか?」などと具体的に質問し,そこで得られたアドバイスをすぐに実行に移します

「この前教えてもらったことを試してみました!」「こうアレンジしようと思うのですが,どうでしょうか?」というように,どんどん行動してくので,成長スピードが非常に速いです。

⑤ すぐ投げ出す

伸びない子は何かにつけて,勉強をすぐに投げ出します

  • 数週間や数か月で思うような成果が出ないとき
  • テストで悪い成績を取ったとき→落ち込んで勉強しなくなる
  • テストで良い成績を取ったとき→油断して勉強しなくなる
  • 数か月経って勉強に飽きてきたとき

勉強は1年,2年,3年......と,継続してコツコツ取り組むことが何より大切です。数週間や数か月で思うような成績が取れることは稀です。

テストで良い成績であれば油断して勉強しなくなり,悪い成績であれば落ち込んで勉強しなくなる子がいますが,このようにテストの結果で一喜一憂して勉強しない期間があると,数か月のブランクが生じるので当然伸びません。コツコツ勉強している子に追い抜かれてしまいます。

家庭教育でできること

伸びるかどうかは,勉強内容・やり方以前に,子どもの考え方が鍵であることがおわかりいただけたと思います。

タイミングを見て,保護者の方からお子様にぜひ次のような話をしてみてください。

① 他責思考の子には......

「自分でできることはないかな?」

「確かにそうかもしれないけど,環境や他人のせいにしても何も変わらないよ」

自分でできることを考えよう

② ネガティブ思考の子には......

「『無理だ』『どうせわからない』が口癖になってるよ」

「そういう言葉を発して,自分の耳で聞くと,脳がますます『無理だ』『どうせわからない』と思ってしまうから,ネガティブな発言は意識的にやめるようにしよう」

③ 考えが甘い,失敗から学ばない子には......

「今回,なぜ思うような結果が出なかったかな?」

失敗から学んで,次に生かすことが大事だよ」

「もっと前もって取り組めば,良い結果になったんじゃないかな?」

「次は3週間前から取り組み,苦手なところは解き直しもしよう」

④ 行動しない子には......

行動しないと現状は変わらないよ」

「勉強ができるようになりたかったら,勉強するしかないよ」

「自分が今,何に時間を費やすか・どう行動するかで,自分の将来が変わるんだよ」

⑤すぐに投げ出す子には......

「数週間や数か月で諦めずに,何年もコツコツ取り組むことが大事だよ」

「スポーツでも音楽でもモノ作りでも同じだよ」

「一時の結果に一喜一憂せず,大きな目標(入試など)に向かって,今できる限りのことをしよう

自分の感情に振り回されず,自己コントロールができるようになるといいね」

 

このような考え方は,勉強面に限らず,きっと社会に出てからも役立つはずです。

 

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