高学歴でもニートになってしまう原因

現在,日本ではニートの増加が社会問題化しています。高学歴でもニートになってしまう人も少なくありません。子供に「良い学校に入ってほしい」と願う親は多いですが,良い学校を卒業した結果,ニートになる可能性だって十分にあるのです。そのためにはニートになってしまう原因を探り,我が子をニートにしないような教育を施す必要があります。

ニートになってしまう原因

一言で表現すると,理想を実現する力がないためです。自身の理想を設定し,それを実現することができれば,どのような環境に置かれても,自分で仕事を見つけて食べていくことができるはずです。

理想を実現する力は,テストの成績とは比例しません。勉強がとても出来る人でも,理想を実現する力が低い人もいます。だからこそ,高学歴でもニートになる人がいるのです。

さらに掘り下げて考えてみます。以前,自身の理想を実現する方法について,4つのステップに分けて説明しました。

ステップ1:価値観を明確にし,理想を設定する

ステップ2:現状を正確に把握する

ステップ3:現状→理想への近づけ方(=対策)を考える

ステップ4:対策を実行する

(各ステップの詳細は,以下の記事をご覧ください。)

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 ニートになってしまう人が,各ステップのどこで行き詰まっているか見ていきましょう。

ステップ1:自分がどうなりたいか分からない,どんな仕事をしたいか分からない

高学歴であっても,周りから言われた通りに,がむしゃらに勉強だけをしてきた場合,自身の好きなことを発見し「こうなりたい!」と理想を持つことが難しくなります。受験合格=ゴールと見なし,学校(大学)に入ってから何を勉強したいか,将来どうなりたいかという視点が欠如してしまうのです。

ステップ2:自分はもっと良い仕事にありつけるはずだと思っている

就職活動をしても,自分のやりたい仕事が分からない/人から言われたことしかできない人材は採用されません。しかし現状把握能力が低い場合,自身の実力不足を認めることができません。行きたくない企業からしか内定を貰えなかった,コネで何とか就職先が決まった場合でも「こんな仕事したくない!」「もっと自分に合った良い仕事があるはずだ!」と不満を抱き続けます。

ステップ3:夢はあるが実現の仕方が分からない

これまで人から言われた通りに勉強してきた場合,誰かに方法を教わらないと動くことができません。「〇〇業界に就職したいな」「起業したいな」「転職したいな」と思っていても,行動に移すことができません。「教授や先輩に話を聞いてみよう!」「サイトに登録して検索してみよう!」など自発的に考え行動することができません。

ステップ4:困難にぶつかるとすぐに投げ出してしまう

たとえ理想の職業に就くことができたとしても,壁にぶち当たることはあります。自分で試行錯誤せず,周りから言われた通り勉強してきた場合,困難にぶつかった回数が少ないため,打たれ弱く,すぐに投げ出してしまいます

勉強すること=ニートに近づくということではない

注意していただきたいことは,勉強に励むこと=悪いこと,勉強すればするほどニートに近づくわけではないということです。勉強をすることには大きな価値があります(詳細は以下の記事をご覧ください)。

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問題なのは,周りが「勉強しなさい」と言って子供に無理に勉強させること,勉強の方法を押し付けその通りにさせること,子供に試行錯誤の機会を与えないことです。

子供をニートにしないために,親が実施すべき声掛け,逆に行うべきではない教育については別途記事にしたいと思います。

 

 

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