保護者様より,読み聞かせや読書に関する相談をよく受けます。
「子供に読み聞かせをしているが,内容が理解できていない気がする」
「ただぼーっと聞いているだけに見える」
「子供自身で音読するのが好きだが,話の内容が頭に入っていないかもしれない」
「理解度を確認したいけれど,読み聞かせでは感想を求めてはいけないと聞いたし......」
このようなお悩みに対する解決策をご紹介したいと思います。
事実関係を質問してみよう
私は,「感想ではなく,事実関係を聞いてみるのも有効ですよ」とご提案しています。例えば,次のような質問です。
「どんな登場人物がいた?」
「主人公はどんな家に住んでいた?」
「お話の季節はいつだった?」
このような質問をすれば,お子様が話の内容を理解できているか分かります。
質問しすぎないように注意しよう
あまり質問しすぎると「読み聞かせの後は難しい質問を出されるんだ」「嫌だなぁ~」と思ってしまうので,お子様の反応を見て,質問数を調整してください。楽しそうに答える場合は,たくさん質問していただいて構いません。
質問に答えられなくても叱らない
お子様が質問に答えられない場合でも,「こんな簡単な質問なのに......」「全然分かってないね」とネガティブな返事をしないように注意しましょう。理解できていないのは仕方のないことなので,「そっか,難しかったんだね」と軽く受け流すようにしてください。
その場でお子様を叱るのではなく,本の難易度を下げたり,本の選び方を変えたり,根本的な対策を検討していきましょう。
本の選び方については,以下の記事を参考にしてください。
せっかくの読み聞かせの時間が,より実り多きものとなるよう,ぜひ工夫してみてください。今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
【過去記事】