『一流の育て方』をもとに,「ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子」を育てる家庭教育について考察します。
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
- 作者: ミセス・パンプキン,ムーギー・キム
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『一流の育て方』では,リーダーシップがありグローバル企業で活躍する東大・京大・早慶生が記述したアンケート結果を基にした,効果的な家庭教育が紹介されています。本書を参考にしながら,今回は「子供を天職へ導く方法」について考えます。
子供の視野を広げよう
広い視野で世の中を見て初めて,自分が何をやりたいか,何に向いているのか分かります。しかし子供は,所属する学校,クラブチーム,地元などから大きな影響を受け,自力で視野を広げるのが困難です。そこで次のような方法で,ぜひ親が子供の視野を広げましょう。
読書させる
読書の効用は様々ありますが,その1つとして,家に居ながらにして時代や空間を超えて,素晴らしい人物と出会えるという点が挙げられます。他にも,子供の興味がある分野の図鑑を置いておくだけで,新しい知識が得られたり,好奇心が刺激されたり,視野が広がるでしょう。
様々な経験をさせる
子供を色々な場所に連れていったり,幅広い年齢の人と会わせたりすることも効果的です。勉強以外のスポーツや音楽,芸術など,何でも経験させましょう。筆者は本書で次のように述べています。
遊びや旅を通じて多様な経験を積ませ、頭でっかちでない、地に足が着いた考え方と広い視野を持たせることに家庭養育の重点を置きます。半径100メートルの狭い視野でなく、子どもが広い世界観を持てるよう育ててあげたいと思います。
海外に行ったり,歴史建造物や美術館・博物館を訪れてみたり,違う地域に住む子供たちと交流させてみたり,ぜひ子供に幅広い経験をさせましょう。
好きなことをとことん学ばせる
親がやらせたいことではなく,子供が好きなことを見つけ,極めることは非常に重要です。
親はつい、自分が果たせなかった夢を子どもに託したり,自分の専門分野を継がせたりしたくなるものです。しかし、まずは子どもが興味を持ったことに対し、親自身が敏感に受け止め、二人三脚のつもりで応援してあげることです。
好きなことを追求し続けられることほど幸せな人生はありません。そしてその追求は一生続き、天職につながることも往々にしてあります。
アンケート結果では,「子どもが興味を持ったことは、多少強引でも深く学ばせてほしかった」という意見が多かったそうです。親が進路やセミナー・イベント情報を提供してくれなかった,子供の自分は情報不足で様々な機会を逃してしまったなど,後悔の声が紹介されていました。
物事を深く追求していくと壁にぶち当たり,諦めそうになることもあるかもしれませんが,そのようなときも親が励まして,子供が困難を乗り越えられるようサポートしたいものです。
以上,「子供を天職へ導く方法」についてご紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。
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