『やり抜く力』から学ぶ家庭教育~9.やり抜く力を高める子育てとは

人生において成功できるかどうかは,「才能」ではなく,「やり抜く力」の有無に左右されると言われています。『やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読み解きながら,「やり抜く力」について考察を深めます。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

やり抜く力を高める子育て

どのような子育てが子供のやり抜く力を高めるのでしょうか。本書には「育て方診断テスト」が掲載されており,ご自身の子育てが,どのような型に属するか分かるようになっています。以下,やり抜く力を高める上で良い子育て・悪い子育てを一部ご紹介します。

【OK】

  • 困ったときは,親を頼りにできる。
  • 親は,私(子供)にも自分の意見を持つ権利があると信じている。
  • 親は私(子供)に家族のルールに従うことを求めている。
  • 親は「こうすればもっとよくできるはずだ」という方法を指摘する。

【NG】

  • 私(子供)ががんばっても,親はほとんどほめてくれない。
  • 親は自分たちの言うことが正しく,私(子供)は文句を言わずに従うべきだと思っている。
  • 親は私(子供)が悪いことをしても叱らない。
  • まちがったことをしても,親から罰を与えられることはない。

子供のやり抜く力を高めるには,「厳しい要求をしながらも,子供の自主性を尊重する」「愛情深いが毅然と育てる」「自由を与えると同時に『限度』を示す」接し方が有効です。子供の興味を第一に考えながらも,「なにをすべきか」「それくらい努力すべきか」「いつならやめてよいか」など重要なことは,完全に子供に任せるのではなく,親がアドバイスを行うようにしましょう。目標を途中で諦めさせない,サボっているときは叱るなど,必要な場面で厳正に対処することが,子供のやり抜く力を高める上で重要です。

親自身が「やり抜く力」を高める

子供は皆,親の背中を見て育ちます。世界で活躍するスポーツ選手や芸術家など,「やり抜く力」の鉄人たちも,自分がもっとも影響を受けたのは親だと語っているそうです。

[……]子どもに対して厳しくも支援を惜しまない親たちは、ほぼ例外なく、子どもたちにとって努力の手本となっており、親自身が「努力家で、なにかに挑戦するときは全力を尽くし、楽しみよりもやるべきことを優先させ、遠い目標に向かって努力する」姿を子どもに見せていた。

[……]もしあなたが自分の子供の「やり抜く力」を引き出したいなら、まず、「自分が人生の目標に対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、つぎに、「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」、考えてみよう。

子供に「勉強しなさい」「練習しなさい」と言いながら,親自身がテレビを見たり,ゲームをしたり,友達と食事に出かけたりしていませんか。「子供に対する最大の支援」とは,多くのお金をかけたり,たくさんの習い事に通わせたり,手取り足取り教えたりすることではなく,親自身が努力してお手本となる姿勢を示すことだと思います。ぜひ親自身が人生の目標を持ち,情熱と粘り強さをもってその目標に取り組みましょう。

 

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