子どもの「やり抜く力」を高める方法③~ガミガミ言わなくて良い方法を模索する

親がガミガミ言わないようにする

子どもの「やり抜く力」を高める上で,親子間の信頼関係を築くことはとても大切です。そのためには,親が「~しなさい!」「何度言ったら分かるの!」「いい加減にしなさい!」など,子どもにガミガミ言わないようにしましょう。

親にガミガミ言われて育った子どもは、「大人は自分の意見を押し付けてくる」「大人には何を話しても分かってもらえない」と考え,悩みや問題を一人で抱え込みやすくなります。不登校になったり,非行に走ったり,問題が大きくなるまで表面化しないため,早めに対処することができません。大問題に発展してから解決に向けて取り組んでも,多大な時間と労力がかかります。このような状況下では,子どもが自身の好きなことや将来に目を向けて、物事を「やり抜く」ことは難しいでしょう。

 

また親がガミガミ言い続けると,大人の言うことを聞かない子どもになります。「またガミガミ言ってる」「うるさいなぁ」と感じ,大事なアドバイスも素直に聞き入れることができません。物事に粘り強く取り組む上で,困難や壁に直面したとき,周囲の客観的な指摘を受け入れることは非常に大切です。本当に必要な場面で,親や周囲のアドバイスに耳を傾けてもらうために,日常生活で口うるさく声掛けしないようにしましょう。

絵や図を使って分からせる

「子どもにガミガミ言うのは良くないと分かっているけれども,つい言ってしまう」と悩んでいる親も多いことでしょう。子どもにガミガミ言わないためには,どうすればいいのでしょうか。

親が口うるさく声掛けしなくて済むように,子どもが自発的に考え行動するように導きましょう。ガミガミ言わなくても良い方法を模索することが重要です。

例えば,メモを使って視覚的に示す方法が効果的です。スケジュールを書いて次の予定を教える,なぜダメなのかを図に描いて説明する,やってダメなことだけでなく良いことも示すという取り組みを通じて,次第に子ども自身で考え,行動できるようになってきます。

親がガミガミ言い続けると,信頼関係の構築が難しいのはもちろん,指示を待つ子どもになるため,常に声掛けしなくてはならないという悪循環に陥ります。口うるさく何度も声掛けするのではなく,子供自身で気づき,考えて行動できるような取り組みを実施していくことが大切です。

 

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