『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法』(トレーシー・カチロ―著/ダイヤモンド社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる 最高の子育てベスト55―――IQが上がり、心と体が強くなるすごい方法
- 作者: トレーシー・カチロー,鹿田昌美
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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テレビを長時間見てはいけない理由
本書によると,米国小児科学会(AAP)は,2歳以上の子どもがテレビやその他の画面を見ることについて,1日2時間までに抑えることを推奨しているそうです。それはなぜでしょうか。
- 「読書の時間」を奪う
- 「遊び」を妨げる
- 「集中」できる時間が短くなる
1日2時間以上テレビを観ている子どもは、集中力の持続時間が短いというデータがあります。
テレビの視聴時間を減らすには?
「子どもがテレビばかりを見て,なかなか止められない」というお悩みは,私のもとにも多く寄せられます。どうすれば,テレビの視聴時間を減らすことができるのでしょうか。
本書では以下のような方法が紹介されています。これらの方法は,テレビだけでなく、アプリやゲームに熱中しすぎてしまう子どもにも有効です。
「チケット制」にする
週末に、「〇分」と細切れの時間を書いたチケットを渡します。子どもは、親が価値を置く行動(手伝い、よく遊ぶ、行儀よくする、など)ができたら「換金」できます。1枚ずつ使うか、まとめて使うかは、子どもに選ばせます。
「テレビを観る,ゲームをする以外でしたいこと」リストをつくる
1日の生活の優先順位をつけて、スクリーンを見る時間を決めます。「運動」「遊び」「睡眠」は子どもの脳の発達のためにはるかに重要なので、最優先にすべきです。
一日の最初に,やりたいことリストを親子で話し合いながらつくり,その日のタイムスケジュールや時間配分を決めるのも有効でしょう。
「親の視聴時間」を減らす
親自身が長時間テレビを見たり,ゲームをしたりしていないでしょうか。
子どもがどれほどの時間をスクリーン視聴に使うかを決める最も大きな要因は、親が決めたルールや、家族で一緒に見る時間ではなく、「親の視聴時間」です。親と同じだけ子どもにスクリーンを見せることに抵抗があるなら、あなた自身の習慣を変える努力をしましょう。
親が長時間テレビを観たり,ゲームをしたりする状況下で,子どもにいくら注意しても「お母さん,お父さんもやってるのに,不公平だ!」と反発を招いてしまいます。親自身もテレビを観たりゲームをしたりする時間を減らし,読書や勉強の時間を増やすなど,ぜひお手本となる行動を示すようにしましょう。
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