『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』から学ぶ家庭教育⑦~失敗を歓迎する

 これからの社会を生き抜くうえで,長期的な目標を掲げ,情熱を持って物事を「やり抜く」ことはとても大切です。『実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』(キャロライン・アダムス・ミラー著/すばる舎)をもとに,子どもの「やり抜く力」を高める家庭教育について考察を深めます。

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる

  • 作者: キャロライン・アダムス・ミラー,宇野カオリ,藤原弘美
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 グリットがある人は失敗を恐れない

実践版GRIT(グリット)やり抜く力を手に入れる』によると,グリットのある人とない人の違いは,失敗に対する恐怖心の有無が関係しているそうです。物事をやり抜くためには,リスクを伴う挑戦が必要です。失敗を怖がり,挑戦を避けていれば,より高い目標を達成することが難しくなります。

本書では,スパンクス社を創業し億万長者になったサラ・ブレイクリーの逸話が紹介されています。彼女は従業員の失敗や,自身のミスを何のためらいもなく皆と共有するそうです。

彼女は、失敗に対するオープンマインドな姿勢は父親のおかげだと言う。彼女の父親は、いつも夕食のとき、子どもたちに今日どんな失敗をしたか尋ね、子どもが話した失敗体験に対して、よく頑張って挑戦したなとハイタッチを返していたそうだ。さらに、どんな挫折からも珠玉の財産が得られることも教えてくれた。

家庭でも失敗を歓迎しよう

子どもの「やり抜く力」を高めるためには,失敗を歓迎することが大切です。サラ・ブレイクリーの父親のように,子どもの失敗談を楽しく聞き出し,一緒に解決策を考えていくことができれば,子どもは失敗を恐れることなく,より高い目標に向かってさらに努力することができるでしょう。

反対に,次のような声かけや接し方はしないように気を付けましょう。

  • 「そんなこともできなかったの」「恥ずかしい」などと失敗を責める
  • 「失敗しそうだから」と親が代わりにやってあげる
  • 子どもが挑戦する前から「そんな目標は無理」と否定する

 失敗は決して悪いことではありません。新たな挑戦に失敗はつきものです。失敗を経験することで学び,成長していくことができます。

 [……]彼女(サラ・ブレイクリー)は、「人生で経験することで自分にとって害になることなどひとつもない」という信念を持っている。どんな経験も、自分がもっと賢明になり、何が起きてもうまく対処できる人になるための教訓を受け、成長できる瞬間なのだ、と。[……]人生に失敗があるとすれば、それは「行動を起こすことができなかった」という失敗に尽きると確信している。

子どもが失敗を恐れず,より高い目標に挑戦できるよう,ご家庭でぜひ失敗を歓迎するように心がけましょう。

 

【関連記事】

blog.terak.jp

blog.terak.jp

blog.terak.j

blog.terak.jp