漠然とした不安をなくすために具体的な目標を立てよう

「何となく教育が上手くいっていない気がする」「とにかく不安だ」「でもどうすればいいか分からない」というお悩みは,私のもとに多く寄せられます。現在の教育を客観的に見直し,改善していくためには,どうすればいいのでしょうか。

具体的な目標を立てる

「将来こうなってほしい」「今の時点でこれができていてほしい」という目標を親や子どもが持っていて,その基準に達していない場合に,不安や焦りがでてきてしまいます。目標が漠然としているから,とにかく不安になってしまうという側面もあるでしょう。

「将来こんな職業に就きたい」「そのためにはこんな大学,高校,中学に入りたい」「そのためには1年後までにこれくらいの成績が必要だ」「次のテストではこれくらいの点を取りたい」など,逆算して目標を明確にし,ぜひ紙に書きだして整理してみましょう。

次に目指すべき地点が決まっていれば,漠然とした不安が減り,目標が達成できたかどうか,すなわち取り組みが上手くいっているかどうかも,判断しやすくなります。

過程を評価する際にも数値化は有効

目標に向かって努力していても,成果が出るまでに時間がかかることも,もちろんあります。1回のテストが悪いから,目標が達成できないからといって,悲観しなくても大丈夫です。以前の子ども自身と比較して成長が見られれば,少し様子を見るようにしてください。

ただ半年,1年たっても,具体的な数値(先生からの評価,成績やテストの得点など)に変化が見られない場合には,やはり取り組み方に改善の余地があるでしょう。子ども自身がいくら「頑張っているよ」と言っても,もっとよい取り組み方がきっとあるはずです。

過程を評価することはもちろん大切ですが,取り組みが上手くいっているかどうかを判断する上で,具体的な数値を一つの目安にすることはとても有効です。過程や取り組み方がよいのであれば,時間はかかっても,必ず数値に変化が表れるからです。

教育に対して漠然とした不安がある場合は,ぜひ具体的な目標を立てるところか始めましょう。

 

【関連記事】

blog.terak.jp

blog.terak.jp

blog.terak.jp