よくないことだと思いつつ,つい子どもをガミガミ叱ってしまうとお悩みのお母さん,お父さんは多いことでしょう。『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』(篠真希 著/すばる舎)をもとに,親の感情コントロール方法や,子どもを伸ばす家庭教育について探っていきましょう。
メッセージの伝え方を変える
子どもが言うことを聞いてくれない,子どもとすぐ口論になってしまうという場合,伝え方を振り返ってみましょう。
「早くしなさい!」「なぜ分からないの!」「何度言ったら分かるの!」「ふざけずにきちんとしなさい!」というように,責めたり,命令したりするような口調になっていないでしょうか。
言い方を変えることで,相手への伝わり方を変え,その後の展開を変えていくことができると『子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本』では述べられています。
「私はこう思う」と伝える
本書では,iメッセージとyouメッセージについて紹介されています。
iメッセージ:自分を主語にして自分の気持ちを伝えるもの
youメッセージ:相手を主語にして相手のことを表現するもの
youメッセージは,責められているニュアンスが出るため,相手は反発しやすくなります。先ほどの例は,いずれもyouメッセージです。
「(あなたは)早くしなさい!」
「(あなたは)なぜ分からないの!」
「(あなたは)何度言ったら分かるの!」
「(あなたは)ふざけずにきちんとしなさい!」
これらをiメッセージに変えてみるとどうでしょうか。
「(私は)バスに遅れそうで心配だよ」
「(私は)こうしたらいいと思うんだけど,どう思う?」
「(私は)次から気を付けてもらえると嬉しいな」
「(私は)~ちゃん・くんが,真面目に取り組んでくれると助かるし嬉しいわ」
柔らかいニュアンスになり,その後のやり取りもスムーズにいきそうです。
(iメッセージには)相手を責めるニュアンスはなく、話題は、相手の行動ではないので、言い返しのしようがありません。[……]自分の行動によってお母さんはそう感じるのか、自分がそう感じさせるのか、ということに意識がいきます。すると、次に出てくる言葉が変わったり、自分の行動を見直すことに意識が向きやすいもの。
同じメッセージを伝える場合でも,伝え方を少し工夫して,子どもと良好な関係性を築きましょう。
【関連記事】