子どもをやる気にする言葉がけ⑦~感情的に叱る前に問いかける

親の感情をぶつけない

子どもを叱るとき,「いい加減にしなさい!」「やめなさい!」「謝りなさい!」と感情をぶつけていないでしょうか。

子どもが危ないことをしているときなど,一刻も早く問題行動をやめさせたい場合は,たしかに厳しい声かけも必要です。しかし日常的に感情的な声かけをしていると,「また怒ってるなぁ」と子どもの心に響かなくなってしまいます。子どもを叱る前に一呼吸置いて,なるべく感情的な言葉を投げかけないようにしましょう。

子どもに問いかけて考えさせる

「今は何の時間だったかな?」「お片づけの時間だったよね」「お友だちにそんなこと言っていいのかな?」「お母さん、前にお話ししなかったかな?」――。感情的な声かけを問いかけや確認の言葉に変えるだけでも,子どもを叱る回数がぐんと減ります。そして,このような言葉を投げかけられると,子どもは自分自身で気づいて,問題行動をやめられるようになります。

「今はお片づけの時間だった!」「また遊んでしまったけど,お片づけを始めなきゃ!」「お友だちを傷つける言葉を言ってしまった!」「お母さんに前も注意されたな。次から気をつけよう」と自分の行動を振り返り,変えられるようになります。

「自分で気づけたね!」と親が子どもの成長を認めてあげると,子どもは嬉しくなって、ますますいろいろなことに前向きに取り組めるようになるでしょう。

私の教室でも,生徒さんがやるべきことに取り組めず,つい遊んでしまったり,大声で騒いでしまったりすることは多くあります。年齢が小さい子どもの場合,ある程度仕方がないことだと感じます。「ちゃんとやりなさい!」と叱らず,「今は何をやる時間だったかな?」「それは今やることだったっけ?」「大声で騒いでもよかったかな?」「なぜダメか,前にお話したかな?」と生徒さんに質問して考えてもらうようにしています。問いかけるだけで,ほとんどの生徒さんはご自身で気づき,行動を改善してくれるので,私が叱ることはありません。

「いい加減にしなさい!」「やめなさい!」「ダメでしょ!」と感情をぶつける前に,ぜひ子どもに問いかけて,気づくきっかけを与えましょう。「よく自分で気づけたね!」「次からはそうしようね!」とほめることで,子どものやる気を引き出すことができるでしょう。

 

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