『Learn Better』から学ぶ効果的な学習法㉒~知識をより深める方法

『Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』(アーリック・ボーザー著/英治出版)をもとに,効果的な学習法について探ります。

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ

 

本書では,知識を習得し発展させるためには,具体的な学習を行うことが大事であると書かれています。

人間の脳は抽象が苦手だ。私たちは実体のあるものを好む。じかに触れられ、感覚に訴えるものほど理解しやすい。[……]学習においてこれは重要なポイントで、対象を具体的にするのは効果的だ。においをかいだり、触ったり、目で見ることができるものにすれば理解しやすくなる。

では,具体的な学習とはどのようなものでしょうか?

  • 図に描いて学習する
  • そろばんを使って計算する(串と珠を見たほうが理解しやすい)
  • 頭の中でシュミレーションする
  • 何かのエピソードを思い出す
  • 美術館や博物館,歴史建造物に足を運ぶ

 テレビで見たことのある内容や,実際に行ったことのある場所だと,関連分野について学ぶときに,「見たことある!」「知ってる!」と知識が頭の中に入ってきやすいものです。自分で手を動かして図を描いたり,イメージしたり,誰かと話しながら取り組んだりするのも,記憶に残りやすく,知識を深めるのに効果的です。

また知識を深めるためには,人に教えることも効果的だそうです。

あるテーマについて深い洞察を得るには他人に教えるとよい[……]教える人数の規模には関係なく、教えることによってその専門知識の理解は深まる

  • 兄弟に教えてあげる
  • 親が質問して子どもが答える

このような学習法も知識を深めるために効果的でしょう。いずれも少し時間がかかる学習法なので,要所要所に取り入るのがおすすめです。夏休みなど時間が取れるときに,ぜひ試してみてください。

 

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