『本物の家庭学習』から学ぶ家庭教育⑨~日常生活の中で楽しみながら学習する

『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)をもとに,効果的な家庭教育について探ります。

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習

 

日常生活のあらゆることが楽しい教材になる

『小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭教育』(杉渕鐵良 著/すばる舎)では,ドリルやプリント以外の学習のタネがたくさん紹介されています。例えば,トランプ,読書,カルタ,お菓子作り,お金を支払う体験などです。

体験しながら楽しく学ぶ

私の教室で,こんなことがありました。小学3年生の男の子が授業に来てくれましたが,その日はあまり学習したくない気分のようでした。算数のドリルでちょうどサイコロの問題が出てきたところだったので,サイコロを一緒に作ってみることにしました。

  • 立方体の展開図を紙に書いて切り取る
  • サイコロの裏表を足すと7になるように数字を書き入れる
  • 組み立てる際に何本のセロハンテープが必要かを考える

最初に行った作業は上の3つでしたが,これだけでもかなり頭を使いました。生徒さんにとっては,とても刺激的で楽しかったようで,あっという間にサイコロを作ることができました。

すっかりやる気になった生徒さんは,出来上がったサイコロで遊びながら,色々なことを質問してきてくれました。

  • なぜスゴロクって言うんだろう?
  • 2回連続で同じ目が出るのはめずらしいことなの?3回連続は?

そこで,一緒にスゴロクの由来について調べたり,確率の話をしたりしました。1/6×1/6を解き,それをパーセントに直しました。小学3年生の子どもにはとても難しかったと思いますが,興味津々で話を聞き,計算まで手伝ってくれました。

サイコロ作りを通して,展開図や立体,辺や面,分数や少数の計算,確率,百分率,言葉の由来にまで話が発展しましたが,「そんな考え方があるんだ!」「そういうことなんだ!」と,生徒さんは最後まで目を輝かせて話を聞いてくれました。しばらくサイコロで実験をした後は,「よし,じゃあ今日の計算プリントやるか!」と学習にも前向きに取り組めるようになりました。

このようにドリルやプリント以外にも,楽しく学べるタネは身近にあるので,ぜひ時間に余裕があるときに子どもと一緒に取り組んでみてください。

 

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