『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』(伊藤敏雄著/主婦の友社)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。
『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』では,子どもを伸ばす心構えと,子どもをダメにする親の言動が紹介されています。次のうち,あなたに当てはまるものはあるでしょうか。
子どもを伸ばす親の心構え
①がんばったことをほめる
- わざとらしくほめない
- 賞賛の言葉を探すのではなく,「やればできる」とわが子を信じる
②やればできるを見守る
- 子どもの能力は持って生まれたもので決まってしまうのではなく,努力やくふうでいくらでも伸ばせると信じる
- 子どもに対してポジティブな意識をもつ
③ほめる=子どもの変化を認める
- 子どもの行動を日々観察し,成長や変化に気づく
- 変化があったときにだけ,「以前は文句を言ってやらなかったのに,今日は最後までできたね」とありのままを言葉にする
子どもをダメにする親の言動
①すぐにできるを求める
- すぐに結果を求めて,できるを期待すると,平凡な点数でがっかりしてしまう→親がネガティブになってしまう
- 親のネガティブな姿勢によって,子どものやる気や自信がなくなってしまう
- まずは勉強に取り組めたということにすなおに喜ぶ
- すぐに芽は出なくても確実に変化が起こっている
②もっと(量)やもう少し(質)を求める
- 1ページという約束だったのに,すぐに終わってしまったから,もう1ページかってに追加するのはルール違反
- 子どもの勉強への心理的抵抗感が出てくるため,すべてが台無しになってしまう
- 1ページと決めたのであれば,それ以上欲ばらない
無意識に,子どもをダメにする言動をしてしまっていませんか。
「もう少し見守ってもらえれば成果が出そうなのに」「せっかく量を減らして上手く行き始めていたのに」「あとちょっとで子どもから動き出しそうなのに」という局面で,我慢できなくなってしまう保護者の方が少なくないので,とてももったいないなと感じます。子どもを信じて最後まで見守りましょう。