『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』(伊藤敏雄著/主婦の友社)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。
日常的にネガティブ語を使っていませんか
勉強嫌いの子はすぐに「分からない」「できない」「無理」とネガティブな言葉を言ってしまいます。ネガティブな言葉を言っているうちは,なかかなか成績が伸びませんが,学習習慣が付き,勉強が分かるようになってくると,ネガティブ発言も次第に消えていきます。事業活動を通して,様々な生徒さんを指導する中で,勉強に対する捉え方・イメージが学習効果に影響を及ぼすと感じています。
『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』では,ネガティブ語について,次のように書かれています。
人は「できない」と思った時点で、本当にできなくなります。これは、いわゆる負の暗示のためです。[……]子どもが、このような食わず嫌いの苦手意識をもっていたとしたら、とてもやっかいです。それは、どんなにすばらしい方法でも、本人が「無理」と思ってやっているうちは、成果が出ないからです。
「できない」「分からない」「無理」という口癖は封印しよう
本書によると,「できない」「分からない」というようなネガティブ語を禁止するだけで,子どもの成績が上がるそうです。子どもがネガティブ語を言ったとき,「今ネガティブ語を言ったよね?」と自覚を促すだけで良いそうです。これを徹底すると,次第に子どもはネガティブ語を言わなくなり,成績も上がり出したということです。
- 親自身が日常的にネガティブ語を使わないように意識する
- 子どもが「できる!」と思えるまで,目標・問題レベルを下げたり,反復演習を積み重ねたりする
- 「前よりできるようになっているから大丈夫!」「○がだんだん増えてきたね」と子どもの努力を認める