『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』から学ぶ効果的な家庭教育⑪~続けることで「やり抜く力」が身に付く

『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』(伊藤敏雄著/主婦の友社)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた

勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた

  • 作者:伊藤 敏雄
  • 発売日: 2018/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 物事が続かないのは,性格が「飽きっぽい」から?

「子どもが毎日コツコツ勉強に取り組めません」「すぐに嫌になって投げ出してしまいます」という相談をよく受けます。その子の性格が飽きっぽいから,物事が続かないのでしょうか。

『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』では,次のように書かれています。

「つづける」ことでいろいろな力が子どもにつきます。まずは、やり抜く力です。飽きっぽい子は、性格が「飽きっぽい」からと思われていますが、とことんやり抜くという経験が少ないだけかもしれません。

一つの物事を続けることが大事

一つの物事を続ける中で「できる」「わかる」が増え,そのような成功体験の積み重ねが,その後のやり抜く力の原動力となります

もし勉強が続かないようであれば,スポーツでも,ゲームでも子どもの好きなことで構いません。何でも良いので,一つのことを続ける,やり抜く経験をすることが大切です。

ゲームでも勉強でも、とことんやり抜くという経験が大切です。最近は,勉強ができる子はゲームもよくやると言われています。共通していることは、やり抜く力です。

がんばってできた経験が,自信や自己肯定感に繋がる

 一つの物事に継続的に取り組み,「がんばったらできた!」という成功体験を積み重ねることで,自信や自己肯定感が育まれます
「子どもに自信を付けさせたい」「どうやったら自己肯定感を高められますか」という相談もよく受けますが,親が褒めたり,何かしてあげたりすることで身に付くものではありません。自信や自己肯定感は,子ども自身が壁を乗り越え,達成感を味わうことで初めて身に付くものなのです。
何か一つの物事をやり遂げる経験を子どもにさせましょう。子どもが途中で投げ出しそうなときは,ぜひ励ましてください。そうすれば,やり抜く力,自信,自己肯定感がきっと身に付くはずです。