『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』(伊藤敏雄著/主婦の友社)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。
子どもを勉強嫌いにさせる原因とは
『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』では,子どもを勉強嫌いにさせる原因が紹介されています。
- 書き取りのような「作業」を勉強だと思っている
- 書き取りをすれば勉強したつもり,分かったつもりになるが,実際には効果が出ない(書き取りで暗記できる子は除く)
- 勉強は量をこなさないといけないから,面倒くさいと思ってしまう
親が学習法を押し付けない
知識や考え方を習得するのには,様々なやり方があり,人によって適した方法が違います。例えば,視覚的に覚える子どもに対して,「そんなの勉強しているうちに入らない」「書いて覚えなさい」と心配になって言ってしまう親がいますが,逆効果です。自分に合った学習法は,試行錯誤して自分で見つけていくしかありません。
- たくさん書かないと覚えられないはずだ
- 勉強量をたくさんこなすのは,すごいことだ
- 子どもには親が学習法を教えてあげないと……
保護者の方がこのような思い込みをお持ちでないでしょうか。ぜひ次のような考え方に変えてほしいと思います。
- 勉強は,少ない時間・量でできるようになった方がいい
- 書いて覚える子もいれば,見て覚える子もいる
- 自分に合った学習法は,子ども自身で見つけていくしかない
このような視点を持ってお子様に接していただけると,勉強嫌いになりにくいはずです。
「試行錯誤して自分に合った学習法を見つける」「目標を持ってその達成方法を考える」ことこそ,勉強の醍醐味です。勉強を通して培ったこのようなスキルは,きっと社会に出てからも役立つでしょう。