遊びを通して子どもの問題解決能力を伸ばす

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 問題解決能力とは

問題解決能力とは,問題を正しく認識し,それを最適な方法で解決していく力のことです。変化が多いこれからの社会を生き抜く上で,問題解決能力はますます重要となるでしょう。本書では,問題解決能力を次の5つに分解しています。

①倫理的に問題が何であるか、リスクがどんなものかを正しく認識する力

②仲間と協働する力やコミュニケーション力

③知識や情報を使いこなす力

④リスクを読み、対処する力

⑤実行する力

遊びで問題解決能力を培う

問題解決能力は、幼少期に体験する遊びによって培うことができると著者は言います。おすすめの遊びとして,次のようなものが紹介されています。

(1)ボードゲーム

ルールという知識を理解して活用する力,戦略を考える論理的思考力,状況に合わせて判断する力が身に付く。

(2)誕生会のお楽しみを自分たちで企画・実行する

(3)スパゲッティタワー

20分以内にスパゲティの乾麺とひもとテープで自立可能なタワーを作るゲーム。チームに分かれて行い,どれだけ高いタワーを作れるか競う。手を動かしながら考え,失敗を恐れずに試行錯誤する良い機会になる。

(4)料理

安全に行えるよう,包丁はOK,火はNGなどガイドラインを決めながら,子どもに料理を任せてみる。少ない材料で工夫して作ることで,考える力や協働する力が育まれる。

(5)スポーツ

勝ち負けがあるので,失敗から立ち上がる力を身に付けられる。スキルの習得や上達を体で感じることができるので,自己肯定感に繋がる。

ご家庭でできそうなことを,ぜひ1つでも2つでも試してみてください。

 

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