子どもの自己肯定感を育む方法【後半】

『「非認知能力」の育て方 心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育』(ボーク重子/小学館)をもとに,効果的な家庭教育について学びます。

 自己肯定感が高いと幸せな人生を歩める

自己肯定感とは,「自分には生きる価値がある」と自分の価値や存在意義を肯定し,自分のありのままの姿を肯定できる気持ちのことです。

自己肯定感が低いと,自分を苦しめるネガティブな考え方に囚われてしまい,物事に前向きに取り組めなかったり,やろうとする気力が低くなったりします。

一方,自己肯定感の高い人は,適度な自信を持ち,何事にも挑戦していける折れない心を持っています。

自己肯定感の高い人は挫折やストレスに強く、やり遂げようとする意思が強いので、結果的に学業や仕事の成果が上がりやすくなります。結果を出したことで達成感も上がり、実力に基づいた自信がついてきます。また、自分も他人も素直に受け入れることができるために、周りに人が自然と集まってきて、良い循環ができるのです。

自己肯定感は家庭で高められる

子どもの自己肯定感を高めるために家庭でできること,親が少し意識するだけで子どもが劇的に変わることはたくさんあると筆者は言います。その方法について本書では12個紹介されていますが,今回は残りの6つをご紹介します。

最初の6つについては,こちらよりご覧ください。

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(7)欠点を直すより,長所を伸ばす

努力して良くなることもたくさんあるので,努力は必要だが,本人が苦手なことを無理してやらせない

(8)子どもに決断させる

進路等の大きなことから,日々の小さなことまで子どもに決めさせると,自己肯定感ややり抜く力が育まれる。子どもがくじけそうになったときは,どうしてその選択肢を選んだのか思い出せて応援する

(9)選択肢を用意して,自分で決める力を育む

幼い時期から子どもに自分で決める力を訓練するため,おやつから着る洋服まで選択肢を与えて自分で決めさせる。小学校に上がるころまでは,選択肢がないと何も決められない可能性があるので,3つほど選択肢を与え,子どもに選んでもらう。

(10)やってあげるのではなく,手本を見せて手伝う

教えるのではなく,手本を見せて子ども自らが答えを導く手伝いをする。自分で答えを見つけたという喜びが非認知能力を育む

(11)子どもの感情が爆発したときは,子どもを責めない

子どもの感情が爆発したときは,まずは落ち着かせ,原因と対策を一緒に考える。これを繰り返すうちに,子どもは自分の感情を正確に知ってありのままの自分を受け入れ,自分の感情をコントロールできるようになる。

(12)あるがままの子どもを認める

その子にとって大切なことが,たとえ親の価値観や世界観と合わなくても,子どもをありのまま認め,応援する

ご家庭でできそうなものをぜひ実践してみてください。

 

 

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