『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
『「超」勉強力』(中野信子, 山口真由 著/プレジデント社)をもとに,効果的な家庭教育について考えます。
国語力があれば数学や物理にも対応できる
本書では著者の山口氏の学習法について紹介されています。山口氏は数学や物理が苦手でしたが,国語力で学習をカバーしたと言います。
数学よりも国語が得意であるにもかかわらず,理系に進学した母親から,次のようなアドバイスをされたことがきっかけだったそうです。
「数学は国語だからね」
「とにかく問題をちゃんと読みなさい」
「何を問われているかを理解しなさい」
「最終的には解き方(解答に至る道筋)を覚えてしまいなさい」
このアドバイスがきっかけで,山口氏はとにかく問題文をしっかり読み,ストーリーに惹き付けられるような分野に絞って数学を学習するようにしたそうです。
(山口氏にはストーリーを意識して学習する方法が合っていたとのこと。詳細は以下の記事をご覧ください。)
- 苦手な分野は捨て,自分が惹きつけられる分野に絞り,その分野の取りこぼしをなくす
- 途中の計算式をきっちり書き,「たしかめ算」も忘れないようにする
- わかる問題を1点たりとも落とさないようにする
このようなことに気を付けた結果,東大の文系数学に対応できるようになったそうです。
自分の得意なスキルを活かそう
山口氏は試験勉強の王道は「自分の得意なスキルを活かす」ことだと述べています。
わたしは、子どものころから「読むこと(国語力)」が最大の武器でした。それをできる限り活かして、問題を正確に理解し、解答に至る過程を細大漏らさずに記載すること。そうすることで、苦手な数学や理科もクリアできたのです。
お子様の得意なスキル・分野は何でしょうか。得意なスキルで苦手な教科をカバーする方法,ときには苦手な分野を捨てて得意な分野に絞ることなども考えてみてください。
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