子どもの頃の気持ち,忘れていませんか?
本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。
教室で次のような出来事がありました。
中学1年生の生徒さんの話ですが,中学校への提出資料の中に志望校を書く欄があったそうです。そこに,その生徒さんは「親が希望する学校」と書いていたそうです。保護者の方がそれを見て「うちの子はやっぱりやる気がない…」と相談してきてくださいました。
その生徒さんは最近勉強を頑張っていて,成績が良い友達と同じ学校に行きたいようでした。「友達と一緒に〇〇高校に行きたい!」という気持ちがあるからこそ,勉強も頑張れるようになったのかなと思っていました。
志望校の欄に「〇〇高校」と自ら書くと,周りから「その成績じゃ無理だよ」「もっと勉強しなさい」と言われるかもしれない…と考えたのかもしれません。思春期特有の恥ずかしさもあったのかなと思います。
保護者の方に,私が感じたことをそのままを伝えました。「たぶんお子様は〇〇高校に行きたいと思いますよ!最近の学習の様子を見ていても,本当によく頑張っています。不安や恥ずかしさがあって,『親が希望する学校』と書いてしまったのではないでしょうか?」とお話ししました。
保護者の方は「言われてみればその通りです。自分も子どもの立場だったら,自らその高校名を書けないと思います。思春期の気持ちを忘れていました」と納得しておっしゃっていました。保護者の方がこのように気づいてくださったことは,とても素晴らしいことだと思います。
子どもの気持ちを理解する上で「自分が子どもの頃どうだったかな?」と振り返るのはとても大事です。
「自分も勉強嫌いだったな~」「子どものことを叱っているけど,自分もコレできなかったな」「あのときはこんなことが恥ずかしかったけど,今ではなんとも思わないな」など,自分の子どもの頃の気持ち・状況を思い出してもらうと,お子様に対する理解が深まるはずです。
「自分が小学生の時はどうだったかな?」「こんなことできてたかな?」「中学生の時はどうだったかな?」とぜひ思い出したときにでも,ご自身の子ども時代を振り返ってみてもらえればと思います。
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