厳しく指摘すれば子どもは反省する!?
本内容については,スタンドエフエムでもお話ししています。
同じことを伝えるのでも,子どもを傷つける伝え方と傷つけずに納得してもらう伝え方があります。
子どもに反省してほしいから,あえてきつい言い方をするという保護者の方がいらっしゃるようですが,「自分はダメなんだ」と子どもが必要以上に落ち込んでしまうと,直るものも直らなくなります。そして親の言うことを聞かなくなるので注意が必要です。
主観ではなく客観的な事実を伝えよう
どうすれば子どもを傷つけずに改善点を伝えられるかというと,客観的な事実を伝えるということです。
例えば子どもがテストで50点取ってきたとき,「何この点数!」「またこんな点数を取ってきて」という声掛けは親の主観を伝えています。このような感情的な声掛けを続けると,「またガミガミ言ってる」「うるさいなぁ」「自分はどうせできないんだ」と子どもは心を閉ざしてしまいます。
子どもなりの意見を聞き出し,今後の対策を立てる
やりたいことは,50点の点数を責めることではなく,今後の点数を良くしていくことのはずです。どのような声掛けに変えればいいかというと「今回は50点だったんだね」とまずは事実を伝えましょう。
そうすれば,子どもから色々と話してきてくれるはずです。「ミスをしてしまった」「テストがすごく難しかった」「周りの子はもっと点数が悪かった」「今度は70点くらい取りたい」など,50点になってしまった原因や周りの状況,今後の目標など,自ら話さないだけで,頭の中で考えている子は意外に多いものです。
このような子どもなりの意見や考えを聞き出して,今後について話し合うことが大切です。親が真っ先に感情的な声掛けをしてしまうと,子どもも意見を伝えにくくなり,話し合いしづらくなるので注意しましょう。
「やり方が雑」「もっと丁寧に」という指摘の仕方はNG
私も生徒さんに声掛けするとき,私の主観は伝えずに,客観的な事実を伝えるようにしています。
例えば「やり方が雑です」「もっと丁寧にやりましょう」という指摘の仕方ではなく,「丸付けが間違えています」「漢字が間違えています」などと伝えます。雑か,雑でないかは人によって基準が異なるので,このような主観的な伝え方はしないようにしています。
「丸付けが間違えています」「漢字が間違えています」という伝え方をすると,具体的にどこが良くないかが分かるので,子どもも次から気を付けやすいです。
また「残念です」という言葉も使わないようにしています。「残念」というのは話し手の主観です。「不合格だったんだね」「テストの点数が下がってしまったんだね」と事実のみに焦点を当てて話すようにしています。残念かどうかは私が決めることではなく,子ども自身が決めることです。
親や先生の主観・感情を交えずに,事実のみにフォーカスして話し合うと,今後の対策が立てやすくなります。ぜひ気を付けてみてください。
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