数学的センスはそこまで重要ではない
「数学のセンスが無いから」「理系教科に適性が無いから,できないのは仕方が無い」というような言葉を耳にしますが,センスや適性が無くても,基礎的な理科や数学・算数は問題なくできるようになります。私自身,いわゆる「理系教科のセンス」はそこまで無いと思っていますが,東大文系数学なら何とかなりました。学校の勉強においては困ったことがなく,理系教科も常に高得点をキープしていました。
東大・京大の理系を目指すのであれば,もしかすると「理系教科のセンス」は必要なのかもしれません。しかしそこまでのレベルを目指すわけではない場合,次のことができていれば中学校の数学や理科で困ることはないはずです。
中学校の数学・理科で伸び悩む原因と対策
中学校の数学・理科でつまずく主な要因は次の通りです。
1.問題文を正しく読み解けていない
問題文がどのような状況を指しているか,何を問われていて何を答えるべきかを把握できていないために,理系教科でも行き詰まってしまう子が少なくありません。
問題文を正しく読み解く→情報を整理する→問題文の条件に沿う形でアウトプットできて初めて,正解を導き出すことができるからです。
このような国語力は一朝一夕では身に付かないため,小学生の早い段階からしっかりと国語の学習に取り組んでおきましょう。
「自分は理系だから」「国語は嫌いだからやらない」と早い段階から国語の学習を諦めてしまうと,理系教科も伸び悩みます。
2.手を動かして考える習慣がない
数学や理科で考えを深めていくとき,自分なりに図を描いてみたり,途中式を立ててみたり,手を動かすことが大切です。問題文を読んだだけで「分かりません」という子がいますが,手を動かして情報を整理しなければ,ステップを踏んで思考を深めていくことができません。
- 問題文の図形を自分で描いてみる
- 分かる長さや角度の情報を図に書き込む
- 分かる範囲で線分図やメモをかいてみる
- 自分なりに式を立て,考えた過程を残す
このようなことを小学生の間にできるようにしておけば安心です。
お子様が問題文を見ただけで「分からない」と言っていたら,「手を動かして考えよう」「図は描いてみた?」「途中式を分かるところまで立ててみよう」など声掛けしましょう。
3.計算が遅い,ミスが多い
上記1,2がクリアできていて自力で式を立てられても,計算のスピードが遅かったり,計算ミスが多かったりして,得点が伸び悩んでしまう子も少なくありません。
計算のスピードが遅いと,テスト問題に最後まで取り組めず,見直しの時間も確保できません。計算ミスが多いと,せっかく式は合っていても不正解になってしまうので点数に繋がらず,とてももったいないです。
中学校以降は,理科でも計算問題が多く出題されます。特に小数と分数の計算でつまずいている子が多いので,小学生の間にできるようにしておきましょう。
上記1~3ができていれば,数学や理科が壊滅的にできない......という状況にはならないと思います。中学校以降は学校の授業進度が速いため,いずれも中学校に上がってから改善するのはとても大変です。ぜひ小学生のうちから取り組んでおきましょう。
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