前向きな声掛けは子どもを「実力の伴わないナルシスト」にする!?
前回の記事で子どもに前向きな声掛けをすることが大切だと書きました。
一方で教育事業を通して,保護者の方が「あなたはやればできるのよ!」という声掛けをし続け,実力がないのに「自分はやればできるんだ!」と子どもが努力しない事例も見てきました。
子どもをこのような「実力の伴わないナルシスト」にしないためには、どうすれば良いのでしょうか。
壁を乗り越えさせる経験が大切
自信は,実際に努力して壁を乗り越えられた経験から身に付きます。いくら周りが「あなたはやればできるのよ!」と言っても,子ども自身が努力せず,壁を乗り越えなければ,本当の意味で自信は付きません。
保護者の方が「あなたはやればできるのよ!」と声掛けして,子どもが努力してこなかった場合,子どもは「自分はやればできるんだ!」と言いつつ,やはり自信がないように見えました。先生から少し厳しいことを言われると「この人は自分のことを分かってくれない」と反発して,褒め言葉ばかり周囲に求めていました。本当に自信があれば,周囲からの褒め言葉は必要なく,厳しいアドバイスも素直に聞き入れられるはずです。
前向きな言葉は壁を乗り越える原動力になる
前向きな言葉は,子どもが壁を乗り越える際の原動力になります。「もうダメだ......」と子どもが諦めそうなとき,「大丈夫!あなたならできる!」「もうちょっと頑張ってみようよ!できるよ!」と前向きな言葉をかけると,子どもはもうひと頑張りして,壁を乗り越えることができます。
普段は「あなたならできるわよ!」と声掛けしているのに,このような肝心な場面で「もう辛いならやらなくていいよ」「お母さん(お父さん)の子どもだから無理だよね」「諦めてもいいよ」と甘やかせてしまうと,子どもは実力の伴わないナルシストになり,本当の意味で自信を付けることができません。(もちろん子どもの限界を超えている場合は止めさせて良いと思います。)
- 前向きな言葉 + 甘えを許す → 実力の伴わないナルシスト
- 前向きな言葉 + 壁を乗り越える経験 → 本物の自信
ぜひ子どもに前向きな言葉をかけて,壁を乗り越える経験をしてもらいましょう。
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