質問する子は本当に伸びるのか?

「自分で質問できる子は伸びる!」と信じて,「先生にたくさん質問しなさい」と言う保護者の方がいらっしゃいますが,質問をたくさんしたからと言って伸びるとは限りません

自分で考えずに質問する子は伸びない

間違えた問題の解説も読まずに「先生,分かりません!」と言う子,学校から出された課題文を読みもせずに「教えてください!」とそのまま持ってくる子がいます。

このような子たちと話してみると,「先生に答えをすぐに教えてもらった方が効率的」「自分で考える時間がもったいない」「教えてもらわないと損!」と考えていることが分かります。

しかし,自分で調べたり考えたりしていないのに,とりあえず質問して解説を聞いても,内容が頭の中に残りません。だから「これ教えてください!」と何回も同じ内容を先生に質問することになり,いつまで経っても自分でできないままです。

しかも子ども本人は同じ内容を質問していることに気づいていないのです。私が「先週も似たような内容をやったよね」「解説したけど覚えてない?」と言っても,「そうだっけ?」「忘れちゃった」という具合です。何も考えずに質問する→解説を受ける→内容を忘れて,また同じことを質問する→もう一度解説を受ける......。これを繰り返していては,子どもは成長できません。

まず自分で考えみて,それでも分からなければ質問しよう

「ここまでは分かるけど,ここからは分かりません」

「調べてみたんですけど,この部分が理解できないから教えてほしいんです」

このような質問の仕方をする子は伸びます。

  • 解答集の解説をまずは読んでみる。
  • 自分で手を動かして図形を描いてみる。長さや角度など分かる情報を書き入れ,とことん考えてみる。
  • 分からない言葉は辞書を引いてみる。
  • 問われているテーマについて事前知識がない場合は,教科書や参考書,webなどで調べてみる。

このように自分なりに調べたり考えたりしてみて,それでも分からない場合は質問しましょう。「どこが分からないのか」が自分の中で明確になっているため,先生の解説が記憶に残りやすくなります

自分で調べたり考えたりするのは時間がかかり,時には苦しいと感じるかもしれませんが,決して無駄にはなりません。むしろ,このような努力をせずに勉強ができるようになることはあり得ません

「先生に質問する前に,まず自分で考えてみることが大切だよ」「それでも分からない場合は質問しよう」とぜひ子どもに声掛けしましょう。

 

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