「うちの子、毎日机に向かってるのに、成績がなかなか上がらないんです…...。」こんな声をよく聞きます。努力しているのに成果が出ないと、子どもも親もつらいですよね。
実はそこには「がんばり方のズレ」が潜んでいることが多いのです。
今回は、勉強しているのに伸びない子に共通する3つの特徴と、その改善策をご紹介します。
特徴①「作業=勉強」になっている
ノートをきれいに写す、教科書をただ読む、問題をなんとなく解く…...。
これらは一見勉強しているようでいて、実はあまり思考をしていません。
【こんな傾向があったら注意】
- 答え合わせをせずに解きっぱなし
- 解けた理由ではなく「正解かどうか」だけを気にしている
- 勉強後に「何ができるようになったか」を言語化できない
【改善のヒント】
- 勉強後に「今日できるようになったこと」を一言メモ
- 問題を解いたら「なぜそうなるか」を説明させる
- ノートは「写す」より「気づきを書く」ものに
特徴② インプット過多・アウトプット不足
参考書や動画を見て「わかった気になる」タイプ。でも実際に解こうとすると手が止まる…...。これは典型的なインプット偏重型です。
【よくあるパターン】
- 授業中はわかったつもりになるが、テストで点が取れない
- 読書や動画視聴は好きだが、自分で説明するのが苦手
【改善のヒント】
- 毎回の学習に「自分で解く・書く・説明する」要素を入れる
- 覚えた知識を誰かに教えるつもりでまとめてみる
- 暗記カードやクイズ形式でアウトプットを習慣化する
特徴③ 振り返りをしていない
成果が出る子は、何ができて、何ができなかったかを冷静に振り返っています。逆に、毎日同じような勉強を繰り返しても、振り返りをしないと成長は鈍くなります。
【ありがちなケース】
- 解けなかった問題を放置している
- 「なぜ間違えたか」を書かない
- 次にどうするかの戦略がない
【改善のヒント】
- 間違い直しノートを作る(原因・正答・今後の対策を書く)
- 週に1回「1週間でできるようになったこと・苦手なこと」を棚卸し
- テスト後は点数を気にするより、分析に時間をかける
親にできるサポートとは?
子どもががんばってるのに伸びない時期に、親ができることは以下の3つです。
- 努力を否定せず、プロセスの質に目を向ける
- 結果より「どう考えたか」「どこでつまずいたか」を一緒に考える
- 「頑張ってるね。でも次はどこを変えてみようか?」と未来志向で接する
おわりに
子どものがんばり方がズレているとき、ただ勉強量を増やしても成果にはつながりません。
でも、ちょっとした視点の切り替えで、子どもの学びは驚くほど変わります。「伸びない理由」がわかれば、あとはそこを一緒に乗り越えるだけです。
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