私は小学生のとき,全然勉強しませんでしたが,中学生以降はきちんと計画を立てて勉強するようになりました。そうすることで成績が飛躍的に上がり,東大を目指すまでになりました。
「なぜ急に勉強するようになったんですか」と保護者の方に聞かれることが多いので,共有したいと思います。
勉強をサボったことに対する後悔が大きかった
私は自分の意志で中学受験を目指しましたが,中学受験に向けた勉強を全くしませんでした。
合格するためには,きちんと勉強しなければいけないことは,小学生なりにわかってはいました。しかし,遊びたい盛りで,自分の部屋でも勉強せずに漫画を描いたり,手芸をしたりして,とことん勉強をサボりました。
周りの子は中学受験に向けて頑張っているのに,私は全く勉強しなかったので,成績は下がる一方でした。とうとう小6秋の模試で合格判定F判定を叩き出し,「このままでは本当にまずい!」と気づきました。
算数・国語のみが受験教科の場合は,小6秋からでも必死に頑張れば間に合うかもしれませんが,私が志望する同志社国際中学校は,算数・国語・理科・社会の4教科が必要でした。やるべき内容が多すぎて,全ての範囲を一通り学習するのは到底不可能でした。「もう間に合わない!」「もっと早く勉強しておけばよかった」と私は心底後悔しました。
全範囲を網羅できなくてもできる限り勉強して挽回しよう,勉強した範囲は必ずできるようにしよう,入試当日に1点でも多く得点できるようにしようという心意気で,小6秋からは無我夢中で頑張りました。
秋~冬に学習した内容が,奇跡的に入試本番で多く出題され,何とか滑り込みで合格できましたが,「もっと早く勉強しておけば,こんな大変な思いはせずに済んだなぁ」「中学校入学後は,きちんと計画を立ててコツコツ勉強しよう」と自分自身に誓いました。これが私が計画的に勉強するようになったきっかけです。
とことんサボらせてみるのも悪くない
子どもの勉強に対するやる気が起きないとき,「勉強しないと手遅れになるよ」ということは伝えつつも,あえて見守るのも手かもしれません。私のように,「勉強しないと後でこんな大変な目に遭うんだ!」と辛い思いをして初めて,実感を伴って理解できる子は少なくないと感じます。
嫌がる子どもに無理やり勉強をさせても,その状態がズルズル続いてしまいますので,あえて失敗を経験させ,そこから子どもに学ばせるのも効果的です。
そして失敗はなるべく早いうちに経験してもらいましょう。私は中学受験=小学生という早い段階で大きな後悔を経験したので,中学生以降,学びを生かすことができましたが,失敗するタイミングが遅いと,挽回が難しくなります。
大学受験で失敗するより,高校受験で失敗したほうが良く,高校受験で失敗するより,中学校の定期テストで失敗したほうが良いです。もちろん中学生で失敗するより小学生で失敗したほうが,学びを生かせるタイミングが早くなります。
子どもに失敗を経験させるのは悪いことではありません。ぜひ失敗から学び,その後の人生に生かしてもらいましょう。
子どもに失敗を経験させるのは悪いことではありません。ぜひ失敗から学び,その後の人生に生かしてもらいましょう。
家庭教育・学習のコンサルティングを実施しております。
学習法のアドバイス,お子様にあった教材のご提案をしたり,話し合って学習計画を立てたり,毎日計画通りに学習が進められているか講師がチェックしたり,二人三脚で教育や学習を改善していきます。
ご興味がある方は,受講相談(無料)よりお気軽にご相談ください。
★著者プロフィール
【関連記事】
【関連放送】