部活の勉強の両立について、お子様や保護者の方からご相談いただくことがあります。部活と勉強の両立に悩んだとき、どのように考えれば良いかについてお伝えします。
優先順位を考える
部活をどうしてもやりたいのか、絶対に辞めたくないのかを考えてみましょう。「部活を辞めてもいいかな」と感じる場合は、そこまで部活の優先度が高くないと言えます。
部活への優先度が高い場合も、次の内容に目を通してみてください。
将来どうなりたいかを考える
部活動に打ち込むことで、進学や将来の夢に繋がるでしょうか。例えば、スポーツ推薦での受験を目指す、スポーツ選手になりたいという子は、部活動優先で良いと思います。
しかし、部活動が進学や就職に直接結びつかない場合、他の子と同じように勉強にもきちんと取り組む必要があります。
部活動はあくまで自分の趣味、自由時間だととらえ、勉強時間はしっかりと確保することが大切です。
部活動に打ち込み、体力や気力を消耗してしまい、勉強に力が入らない……ということは避けたいところです。
「部活で疲れたからダラダラしたい」「部活を頑張っているから勉強が疎かになっても仕方がない」という考え方は改めた方が良いでしょう。
時間配分を考える
1日は24時間しかありません。睡眠時間や学校の授業時間を除くと、自由になる時間はせいぜい数時間です。
その数時間をどう使うのか、何にどれくらい使うのか、時間配分で未来が変わります。
部活動に費やすのか、勉強に費やすのか、ダラダラして過ごすのか……日々の時間の使い方で1年後、2年後、3年後は大きく変わってきます。
取捨選択が大事
人によって、体力やキャパシティは大きく異なります。
部活動にも勉強にも、存分に打ち込める子もいるでしょう。しかし、部活動でヘトヘトになってしまい、頑張ろうと思っても、勉強が疎かになってしまう子がいるのも事実です。
私は気力も体力も人より無いので、高校時代は帰宅部で、勉強のみに絞って自身の力を注いでいました。
部活動をすると勉強に注げるエネルギーが減る→そうすれば東大に現役で合格できなくなる→後悔することが目に見えていたからです。
部活動に打ち込み、青春を謳歌するのも良いでしょう。しかし、その分勉強が疎かになれば、志望校を下げたり、浪人したりする可能性も高まります。
「志望校を下げてもいい」「浪人してもいい」と考える人もいれば、「自分が志望する学校にどうしても行きたい」「浪人は苦しいから嫌だ」「浪人する時間とお金があれば、留学でもしたい!若い時の1年は貴重!」と考える人もいます。
たとえ高校時代に青春を謳歌できず、勉強漬けだったとしても、大学入学後(たった1年後!)にエンジョイできます。
私も大学生時代、キャンパスライフを存分に楽しみました。高校時代は常に受験のことが頭の片隅にありましたが、大学時代には受験の悩みから解き放たれて、心の底から自由になれました。
決まった正解はありませんので、様々なことを天秤にかけて、悔いのない選択をしてもらえればと思います。
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