中学受験すべき?それとも高校受験?

子どもに中学受験させるべきかどうか、悩まれている保護者の方もいらっしゃると思います。

今回は、中学受験・高校受験のどちらが子どもに合っているかを考える判断材料について、それぞれのメリット・デメリットを挙げながら、子どものタイプ別にご紹介します。

 

①早熟タイプ

小学生の段階で勉強が好きで(大好き!とまでいかなくても嫌いではない)、理解が早い子は、中学受験に向いていると言えます。ハイレベルな中学校の受験も視野に入るでしょう。

中学受験する場合、かなりの勉強量をこなすことになります。モチベーションを保ち続けられるか、途中で勉強が嫌にならないかも重要なポイントです。

なんとか中学受験は乗り切っても、中学校入学後に燃え尽き症候群になってしまい、不登校になってしまう子もいます。

「どうしても中学受験を成功させたい!」と親の視野が狭くなると、子どものキャパシティーを超えて無理に勉強させ、子どもが勉強自体を嫌いになってしまうこともあります。

中学受験がたとえ上手く行かなくても、高校受験や大学受験でいくらでも挽回できます。「中学受験はあくまでチャレンジ」「上手く行かなくてもその後の人生の糧になる」というような広い視野を持つことが大切です。

 

②勉強が嫌いな子、理解がゆっくりの子

勉強が嫌いな子、理解がゆっくりの子もぜひ中学受験を検討してほしいです。

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高校受験では、内申点が必要となり、保健体育、技術、家庭科、音楽など副教科も内申に含まれます。また、高校受験では通常、英語、数学、国語、理科、社会の5教科必要ですが、中学受験は算数・国語の2教科で受験できるところも少なくありません。

高校受験では全教科を器用にこなす必要があるため、勉強が嫌いな子・理解がゆっくりの子は、2教科で中学受験する方が向いているかもしれません。

①、②いずれの場合も、子ども自身で行きたい中学校を見つけることが大事です。学校見学に行き、雰囲気を肌で感じ取り、「この学校に行きたい!」と子ども自身で心底思えることが、勉強する原動力になります

一方的に親が選んだ・偏差値だけで選んだ学校だと、勉強に対するモチベーションが湧きにくく、仮に合格できたとしても、校風が合わずに後悔することがあるので注意しましょう。

中学受験すると、中高一貫校の場合は、勉強以外の好きなことに打ち込む時間を取れるのもメリットです。高校受験をする場合は、受験勉強に追われて、スポーツや音楽、創作活動など、自分が好きなことに取り組む時間を確保しづらくなります。(中高一貫校でも進学校の場合は、勉強一色になりがちですので、学校見学や説明会で校風をよく確かめておく必要があります。)

高校受験のメリットとしては、中だるみしにくいことが挙げられます。中高一貫校だと大学受験まで期間が空くので、とことん勉強をサボってしまう子もいます。中学校3年間+高校の勉強をサボってしまうと、挽回するのが大変です。

高校受験をする場合、高校受験(中3の終わり)の時点である程度の成績を取れているということですので、高校入学後に多少サボったとしても、大学受験は比較的安心です。

お子様の特性や中学受験・高校受験のメリット・デメリットを考慮して、ぜひ納得の行く進路を選んでいただければと思います。

 

家庭学習・教育のコンサルティングを実施しております。お子様に合った教材や学習法のご提案,進路設計・志望校・習い事選び,声掛け・接し方等,家庭教育に関するアドバイスを行います。目標設定→計画立案・実行→改善→振り返りという学習PDCAサイクルをお子様自身で回せるよう,学習サポ―トも行っております。

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